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グローバル化について考える

グローバル化におけるさまざまな問題において、積極的な方策を打ち出しているシンガポール。滞在第一日目の朝に、グローバル化について考えてみたいと思う。 by 茂木健一郎
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茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(1)グローバル化におけるさまざまな問題において、積極的な方策を打ち出しているシンガポール。滞在第一日目の朝に、グローバル化について考えてみたいと思う。

2010-10-19 07:42:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(2)世界が文化的、経済的に緊密な結びつきをするにつれて、相互関係のグラフ構造がより複雑になってきている。G8がG20になったことで、二国関係の組み合わせも増大した。

2010-10-19 07:43:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(3)世界が単連結のグラフで結ばれたことにより、遠い世界で起こったできごとが、「今、ここ」の生活に影響を与えるようになる。インフルエンザ、経済危機、流行などが、あっという間に世界に伝播する。

2010-10-19 07:44:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(4)相互結合グラフ上、「近く」で起きているできごとはある程度制御できるし、予測もできるが、「遠く」で起こる出来事は制御も予測もむずかしい。ここに、「偶有性」が必然化される。

2010-10-19 07:45:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(5)グローバル化された世界では、ある程度予想できる「近く」のダイナミクスと、予想が困難な「遠く」のダイナミクスが混ざり合う「偶有性」が避けられないものとなるのである。

2010-10-19 07:46:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(6)ギリシャの財政危機は、その経済規模からいって以前ならばそれほどの問題にはならなかった。ギリシャがユーロ圏に取り込まれ、ユーロの危機になったからこそ、他の通貨にも波及した。相互依存関係のなせるわざである。

2010-10-19 07:47:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(7)もともと、人間の脳は、局所的な計算だけでなく、遠い回路で行われた計算の結果もお互いに反映されるようにつくられている。回路の構造、ダイナミクスが、もともと偶有的にできている。

2010-10-19 07:48:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(8)偶有性は、グローバル化する世界における論理的必然である。偶有性を避けようとすることは、ほぼ不可能。むしろ、偶有性に積極的に向き合うことで、脳の持つ潜在的能力を引き出すことができる。

2010-10-19 07:49:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

グロ(9)シンガポールに朝がきた。ホテルから見える景色が、次第に明るんで行く。日本の夜明けも近い。偶有性の海に飛び込もう。夢中になって泳いでいれば、浮かぶ瀬もあるだろう。

2010-10-19 07:50:34
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、グローバリズムに関する連続ツイートでした。

2010-10-19 07:50:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

遊びとは、「何が起こるかわからない」という、人生の偶有性に対する一つの態度である。遊びにおいて、私たちは生の偶有性の核心にもっとも近づく。だからこそ、遊びは生産的である。そして、だからこそ、遊びは、危険な契機を含んでいる。 『生命と偶有性』(新潮社)

2010-10-19 07:53:40

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