#鳳翔の艦娘講座　～駆逐艦　夕風編～

鳳翔 @Housyou_kankore

さてと。お店の方も一息ついたみたいですので、それでは本日の #鳳翔の艦娘講座 を行いたいと思います。 何時もの様に拙いお話ではありますが、酒の肴、寝物語と聞いて頂けると幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、艦これ未実装艦から。私と瑞鳳さんには縁の深い駆逐艦・夕風ちゃんです。

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夕風ちゃんは、峯風型駆逐艦１５人姉妹の１０女として計画・建造をされました。 峯風型駆逐艦につきましては、過去の講座でも幾度か出ていますのでここでは省かせて頂きます。

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簡単におさらいをしますと、八四・八六艦隊計画に基づいた大型駆逐艦さんで、艦これでみますと、睦月型駆逐艦の２代前にあたります。 峯風型－神風型－睦月型、と云う系譜ですね。

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一番最初に就航したのが１９２０年（大正９年）、一番最後に退役したのが１９４７年（昭和２２年）とありますから、太平洋戦争を戦い抜いた娘達がいるのも特徴です。 さて、夕風ちゃんですが。 １９２０年１２月１４日に起工、１９２１年５月２８日に進水、１９２１年８月２４日に竣工をします。

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ちょっと前後しますが、この峯風型駆逐艦さんの姉妹さん達は当時の駆逐艦としてはかけっこが早い事でも有名で、３９ノットを超える高速をたたき出す性能を誇っていました。

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特に、この姉妹の中にはあの初代の島風ちゃんもいて、彼女は当時最速レコードとなる４０．６９８ノットの速度記録を達成、２代目島風ちゃんに破られるまで３０年近くその記録を保持し続けました。

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話を夕風ちゃんに戻しますと。 竣工後、１９２１年に第３駆逐隊に編入、第二艦隊第二水雷戦隊所属となります。 ただ、この第３駆逐隊は予備隊になったり、復帰したり、配置換えになったりと云うのが非常に忙しい隊で、それに合わせてかは解りませんが夕風ちゃん自身も離脱・復帰を繰り返します。

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その忙しい第３駆逐隊所属中の、１９２８年１０月、浦賀水道で演習に参加をして居た所、僚艦の「島風」ちゃんに衝突してしまう事故を起こします。 この事故で夕風ちゃんは艦首に損傷が出来る程度で済みます。 そんな感じの第３駆逐隊は一旦１９３８年に解散となります。

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１９４０年、第３駆逐隊は再編をされ、汐風ちゃん、帆風ちゃんと共に再編をされます。 この第３駆逐隊は、編成当初から「トンボ釣り」を主任務とする駆逐隊として編成をされ、一航戦所属となります。

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「トンボ釣り」とは、空母着艦時に着艦に失敗した艦載機を拾い上げ、パイロットさんを救出するお仕事ですね。 合わせて空母各艦のエスコート役も務める訳で、私達空母にとっては切っても切れない関係にある訳です。

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１９４０年、一航戦所属となった夕風ちゃん所属する第３駆逐隊ですが、１９４１年に四航戦所属となり転出します。 ところが、ここで夕風ちゃんは第３駆逐隊から離脱。 睦月型駆逐艦の三日月ちゃんと共に、駆逐隊を編成せずに三航戦所属となります。

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その当時三航戦所属だった空母と云いますのが、誰有ろう私こと鳳翔と、瑞鳳さんです。 ただし、三航戦編成時における私は、もはや旧式艦。 一方の瑞鳳さんは、今で云う軽空母ながらも後に実質の機動部隊主力を張っていく事になります。

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こうして、太平洋戦争時には夕風ちゃんは、私や瑞鳳さん、三日月ちゃんと共に行動をします。 太平洋戦争では、初戦は私達は内海で待機。 実際に作戦行動に就いたのは１９４２年、あのミッドウェー海戦です。

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この後、私は三航戦を離脱、内海に於いて訓練艦としての任務を全うする事になります。 夕風ちゃんは、それに付き従ってくれる形で、共に残ってくれました。 なお、瑞鳳さんはその後五航戦に所属。 三航戦は空母に改装された千歳さん・千代田さんが所属してきます。

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また、三日月ちゃんは輸送任務に従事、私達とは完全に別行動になります。 こうして、私と共にパイロットさん育成の任務に従事した夕風ちゃんは、私と共にそのまま終戦を迎える事になります。 １９４５年１０月５日に艦籍を除籍。

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・・・むむ、ちょっと内容に齟齬がありましたね。 １９４５年から夕風ちゃんは、空母海鷹さんと共に標的艦としての訓練任務に当たっていました。 １９４５年７月２４日、別府湾で空襲を受けた後、海鷹さんと共に室津港へ退避する事になりましたが、出航後に海鷹さんが機雷に触雷。

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海鷹さんは航行不能となります。 海鷹さんと夕風ちゃんが相談した結果、海岸まで夕風ちゃんが曳航、坐洲させる事になりました。 しかしながら、自分の１０倍以上の大きさの空母を引っ張ると云うのはなかなか困難な事。

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それでも、色々工夫を重ねて何とか引っ張り、途中の空襲も切り抜け、無事に別府湾北奥の日出海岸に到着をします。 その後、海鷹さんの艦首と艦尾をおして、何とか坐洲に成功をさせました。 その後幾度もの空襲で海鷹さんは大破してしまいますが、乗員さんはほぼ退艦して無事でした。

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若干名が対空戦闘要員として残った為、その方達は戦死をされてしまいますが、もし夕風ちゃんの助力がなかったら、海上で撃沈をされ、被害はふくれあがっていたと、戦後に海鷹さんの乗員さん達が夕風ちゃんの乗員さんに感謝をしたと云うお話がありました。

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話がまたしても前後してしまいましたが。 こうして戦火を切り抜けた夕風ちゃんは、復員船業務に従事をした後、賠償艦指定をされ、１９４７年８月１４日、シンガポールでイギリスに引き渡されました。

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残念ながらその後の経歴がどうなったか、が手元の資料にはありませんので、以上が夕風ちゃんの戦歴となります。 夕風ちゃんの諸元ですが。（最終兵装時） 全長１０２．６ｍ、全幅８．９２ｍ、基準排水量１２１５トン、速力３９ノット。 １２ｃｍ単装砲２門、 ２５ｍｍ連装機銃４基、

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２５ｍｍ単装機銃４基、 ５３．３ｃｍ連装魚雷発射管１基、 爆雷投射機２、 爆雷３６個、 水中聴音機１基、 探針儀１基、 １３号電探、 を装備して居ました。

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なお、夕風ちゃんの艦名は、海上自衛隊さんの護衛艦娘ちゃんには引き継がれて居ない模様です。 果たして、夕風ちゃんを代表とする峯風型駆逐艦さんは実装されるのか。 睦月型よりも更に古い型ですから難しいかも知れませんが、そうなったら是非私・瑞鳳さん・三日月ちゃんと組んでみたいですね。

鳳翔 @Housyou_kankore

以上で、本日の #鳳翔の艦娘講座 、駆逐艦「夕風」編を終了したいと思います。 ご静聴ありがとうございました。 また、色々講座で解説がミスってしまい申し訳ありませんでした。 次回の艦娘ちゃんは、「海のスナイパー」伊１９・イクちゃんです。お楽しみに♪