- orihige_to_IWW
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@F_mari0 Σ(鏡の世界にも、睡眠はある)(目を閉じて、横になれば、あの時と同じように意識を飛ばせる)(…オレは、逃げたかったのかもしれない)(大事なものを奪うことさえ、守るために戦うことさえも、諦めて…)
2013-12-26 08:01:36@F_mari0 Σ(…)(…ふと、泣き声を聞いた気がして、目が覚めた。)(側の鏡を覗き込んでみる。)「…え…?」(思わず、目を見開く光景が、そこにはあった)(オレが)(決して写ることの無いオレが)(そこにはあった。)
2013-12-26 08:05:51@F_mari0 Σ「…」(鏡の向こうのオレは、泣いていた)(座り込んで、わぁわぁと)(誰かの名前を呼びながら)(…見たくなかった)(気分は良くない。寧ろ最悪だ)(このまま、ネコは弟を選ぶに決まっている)Σ「それならば、いっそ…」(そこまで考えた時だった)(鏡のオレの口が動いた)
2013-12-26 08:10:25@F_mari0 『シグマ』 Σ「…え?」(どうして)(信じられなかった)(だが、確かに見間違いでなく、泣くオレの口はそう動いたのだ。)「そうか…!」(脳内の推測が、一気に確信に変わった)(オレの名を呼びながら、泣き続けるΣは)「…もう少し、オレを呼んでいろよ、猫マリオ。」
2013-12-26 08:15:21@F_mari0 猫マリオ「…ぐすっ」(鏡の前で、涙を溢す)(誰もいない事は確認済みだ)「…シグマぁ…」(どうして、現れてくれないんだろう)(いつも、見守ってるなんて言ってた癖に)(仕事が忙しくなった?)(俺には、もう飽きた?)(…最近、妙に弟が寄ってくるから、撫でて欲しいのに)
2013-12-26 08:20:07@F_mari0 猫マリオ「…にゃあ…」(ポロポロと涙が零れ、堪えようとギュッと白い手を握る)(こんなに呼んでも、泣いても、来てくれない)(どうして…?)ルイージ「兄さん。」←後ろから抱き締める 猫マリオ「ッ!」ルイージ「大丈夫。ボクは悲しませたりしないよ?」猫マリオ「ニャ…?」
2013-12-26 09:10:31@F_mari0 ルイージ「ねぇ、兄さん」「ボクにしなよ」←押し倒した 猫マリオ「…ッ!?痛…ッ」←頭打った ルイージ「鏡なんか見て呼んだって、誰も来ないよ?」「兄さん…ボクだけの兄さん。ボクは離さない。ずっと一緒だよ…?」猫マリオ「…!!ルイージ、やだっ、やめるニャ…!!」
2013-12-26 09:16:38@F_mari0 ルイージ「兄さん…どうして暴れるの?たった一人の家族なのに…」猫マリオ「…」ルイージ「兄さん…兄さん…ねぇ、好きだよ…?」猫マリオ「…嘘はやめるニャ」ルイージ「…えっ?」猫マリオ「お前はルイージじゃニャい!!」←腕を引っ掻く ルイージ「ッ!?」
2013-12-26 09:21:48@F_mari0 ルイージ「痛い…痛いよ、兄さん…」猫マリオ「ルイージは…オレの知っているルイージは、家族愛と恋愛の違いぐらい分かるはずニャ!オマエは誰ニャ!?」ルイージ「酷い…酷いよ、兄さん…ボクの何を知っているっていうのさ…!!」 猫マリオ「ニャッ…!?」←気迫に圧される
2013-12-26 09:25:02@F_mari0 ルイージ「こんなに…こんなに好きなのに!兄さんの分からず屋!!」←もう一度床に叩き付ける 猫マリオ「ッ!!痛…い…ヤにゃ…あ…ぁ…」←カタカタ ルイージ「もう、兄さんったら…。兄さんは恥ずかしがり屋だからね。あんまり本音を隠されるとボクだってイライラしちゃうよ」
2013-12-26 09:29:13@F_mari0 猫マリオ「やだ…やめるニャ…ルイージ…怖いよ…」ルイージ「兄さん…ボクだけの兄さん…」←無理矢理キスしながら身体をまさぐる 猫マリオ「…ッ!!」(嫌だ…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…!!誰、か…助けて…)←涙が零れる ルイージ「…あ、また、鏡…」←ペンダントを睨む
2013-12-26 09:38:53@F_mari0 ルイージ「…兄さんはボクだけの兄さんだから、こんな他人から貰ったものなんか、要らないね?」(ブチッ)←ペンダントを引き千切る 猫マリオ「!ダメッ!!返せッ!!返すニャア!!」ルイージ「大丈夫。今視界に入らないように捨ててあげるね」←ニコッ 猫マリオ「Σ…!!」
2013-12-26 09:42:59@F_mari0 (ルイが捨てようとした鏡が光る)ルイージ&猫マリオ「!?」(鏡から飛び出した何かがルイージを吹き飛ばした)ルイージ「ッ!!」←壁に当たって気を失う 猫マリオ「あ…あ……」Σ「…やっと、名前を呼んでくれた。鏡の道を繋げてくれたな」←ギュッと猫マリオを抱き締めた
2013-12-26 09:51:11@F_mari0 猫マリオ「な…で…?オレの、こと…飽きたんじゃ…ニャいの…?」←うるうる Σ「すぐに来れなくて、悪かった」「これでも、Lまで巻き込んで無理矢理鏡の道を開けてきたんだ。許せ」猫マリオ「嫌ニャ」Σ「おい…」猫マリオ「嫌ニャ…オレを大事にしてくんなきゃ、ヤにゃ…」
2013-12-26 09:57:05@F_mari0 Σ「…仕方ないヤツだな」←ちゅ、と啄むように口付ける 猫マリオ「んみゅ…」←耳がぴくぴく(そう、これ。これが欲しかった。ちょっと強引だけど、優しく見下ろしながらキスをくれるΣが。) Σ「…何か勘違いしているようだが、オレはネコに飽きた覚えはないぞ。」←撫で撫で
2013-12-26 10:01:11@F_mari0 猫マリオ(ゴロゴロ…)Σ「…なんだ、どうした?」猫マリオ「ごろみゃあ…」←スリスリ Σ(チラリと気を失ったルイージを見て)「移動するか、ネコ。」猫マリオ(不安げに見上げる)Σ「心配するな。アイツはディメーンに操られてただけだ。」←抱っこして移動する
2013-12-26 10:05:17@F_mari0 猫マリオ「…ニャあ、Σ?」Σ「…?」猫マリオ「…ありがと」Σ「何が?」猫マリオ「…オレのダンニャさんになってくれたことニャッ!」←真っ赤になって胸元に顔を埋めた Σ「…。ホンットにオマエは…今夜知らねぇぞ」猫マリオ「夜まで持つの?」Σ「!?」猫マリオ「ニャふふ」
2013-12-26 10:13:27