2013年12月30日

「生命体のルールが、死によってモノのルールに取って代わる」 東大医学部卒業生(非医師)

イレウス=腸閉塞 http://www.jlogos.com/d002/5035109.html 【出典】日本医療企画「標準治療(寺下医学事務所)」 http://www.jsge.or.jp/cgi-bin/yohgo/index.cgi?type=zouki&pk=D56 日本消化器病学会 一般の方へ 続きを読む
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大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

医療ってどういうものか、医者ってどういう人か、人体解剖を一回でもやった人にはなんとなくわかるのだけど、この感じはなかなか伝えづらいと思う。

2013-12-14 03:37:13
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

大江健三郎の「死者の奢り」にある解剖実習用の献体の描写は非常に正確。ただ地下のプールとか学生バイトは嘘。

2013-12-14 03:40:09
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

最近は実録系のマンガや何かがえらく発達してるから、医学部生が解剖実習の期間をどんな気持ちで過ごすのか克明にレポートした作品があるのかもしれない(とか書いておけば誰か教えてくれるだろう)。

2013-12-14 03:42:02
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

重要なのは「ある日突然、人体がモノに見えはじめ、時間をかけて徹底されていく」ということです。

2013-12-14 03:43:34
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

人体に故意に刃物を立てて切り開いたりしたことのある学生はまずいない。人体が切り開かれたところだけ干からびて真っ黒になったり、その下の隙間を広げてみるとカビが生えていた、なんてところを目にする機会もそうそうない。

2013-12-14 03:48:20
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

人体には皮膚が自他を区別する機能、強靭さ、恒常性、特に免疫力、組織再生能力などなど、驚くべき機能が詰まっていて、我々はそれらを前提するというルールの中で生きている。

2013-12-14 03:51:38
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

しかし死ぬとそのルールはもはや通用しなくなり、モノのルールが取って代わる。カビは我々の気持ちなんて考えてくれやしない。

2013-12-14 03:53:39
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

解剖は人間のルールが健康な生命によってのみ奇蹟的に実現されるものでしかなく、多くの場合は人体もまたモノのルールを免れえないと知る体験になる。少なくとも僕にとってはそうだった。

2013-12-14 03:56:55
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

医者の仕事は、その奇蹟的な生命のルールが、患者のなるべく多くの部分を支配するよう計らうことと要約できる。医者はモノのルールしか持っていないので、生命があるところには下手に立ち入ってはいけない。

2013-12-14 04:00:34
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

医者の常識で「体内の人工物に感染病原体が取り付いたら取り除くしかない」というものがある。これルール問題の典型。

2013-12-14 04:03:16
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

また、一度でも手術で開かれた部分の臓器は癒着してイレウスを起こしやすくなるなど、もととはまったく違った状態になる。これも同様。

2013-12-14 04:05:20
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

医学の勉強をするとそういうのが人間だと否応なく思わされてしまうので、もう少し抽象化して理解した人には(僕のことだ)、人為を過信する人がどうしようもなくコミュニケーション不可能な相手に見えてしまうのだろう。

2013-12-14 04:08:15
大脇幸志郎@もっと不健康でいこう @0waki

いわばその絶望的な力の差を、それでもちょっと埋めそうに見えたのが19世紀自然科学とか、日本で言わば高度経済成長とかなのだろうけど、その興奮はとっくに実質がないんだから現実見ていこうぜ、というのが僕の基本的な感性だと思う。

2013-12-14 04:13:05

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