手妻師による「手妻の成り立ち」について

2013/12/31 手妻師こと藤山晃太郎先生による 手妻の成り立ちについての解説
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質問

子影 @Shewi_4A

@tezumashi そういえば先生。お暇な時でいいんですが、1つ質問というか講釈頂きたい事がありまして。手妻の成立って遡ると平安辺りまで一気に行くと聞いたんですが、先生はその辺りの文献とかお持ちでしょうか?もし宜しければその辺りの解説を簡単にでも頂きたいと思いましてー

2013-12-31 01:06:43
子影 @Shewi_4A

@tezumashi ( =ω=)ほんとお暇な時でいいので覚えてたらお願いしまいですじゃ

2013-12-31 01:07:05

解説

安藤晃弘 @tezumashi

@Dying_condition 「手妻」という言葉が出るのは安土桃山か江戸あたりのようですが、「マジック的技法」という意味であればかなり古くからあります。しかし、それらの多くはまじないや危険術などとごっちゃになってマジック固有の名称が無い状態でした。

2013-12-31 01:10:23
安藤晃弘 @tezumashi

@Dying_condition 例えば今昔物語集に出てくる「外術を以て瓜を盗み食はるる語」などは、明らかにインドにおける「マンゴーの樹」と同じで、中国の「植瓜術」の系譜の芸でしょう。こういう外術・幻術の類は、多くは奈良時代の散楽にそのルーツを見ることができます。

2013-12-31 01:12:20
安藤晃弘 @tezumashi

@Dying_condition それより前となると、やはり超能力的なプレゼンテーションになってしまい、明確に奇術と分類しにくいものになります。「これはタネのある奇術ですよ、騙しますよ」として演じるか「ワシは不思議な力を持っておる」として演じるかで、違うということです。

2013-12-31 01:13:34
安藤晃弘 @tezumashi

@Dying_condition 「これはタネのある奇術ですよ」として演じ、かつそれらだけを集めて固有の名前を与えた一番古いものが「手妻」あるいは「手品」という言葉のようです。文献としてそれらの流れがある程度載っているものが知りたいということでしたら…

2013-12-31 01:16:19
安藤晃弘 @tezumashi

@Dying_condition 手妻のはなし、大江戸奇術考、図説・日本の手品、実証・日本の手品史 あたりは入手しやすく読みやすいと思います。本気出すなら、力書房の「奇術研究」シリーズの山本慶一先生や平岩白風先生の記事追うといいです。

2013-12-31 01:19:41
安藤晃弘 @tezumashi

@Dying_condition いじょう。その辺読んで、さらに気になることあれば個別に訊いてみて下さい。

2013-12-31 01:21:21

紹介

リンク www.wazuma.jp 和妻悉皆屋 藤山晃太郎 オフィシャルサイト 藤山晃太郎オフィシャルサイト