paggpagg氏によるWikipediaのアイヌ語の項目の間違いのまとめ

Wikipediaのアイヌ語に関する間違いを言語学者paggpagg氏に解説してもらいました。このままTLに埋もれさせるのももったいないので、どこかで反映されるのを期待しつつまとめます。
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@paggpagg

しかし、Wikipedia日本語版のアイヌ語の項目ひどいねえ。発音のところなんか滅茶苦茶。「素人がよってたかって書く」方式のあれが限界か。

2010-10-19 04:02:07
Seikoh Fukuma @doku_f

@paggpagg よく聞く話しですが、自分のような素人には何処が酷いのか分からないのです。具体的に何処がおかしいのでしょうか?

2010-10-19 09:33:03
@paggpagg

発音に関する記述なんかがすごいですね。 @doku_f よく聞く話しですが、自分のような素人には何処が酷いのか分からないのです。具体的に何処がおかしいのでしょうか?

2010-10-19 12:57:27
Seikoh Fukuma @doku_f

@paggpagg ありがとうございます。問題は何処で正しい情報を得るかですね。多くの人はWikipedia辺りを見て解った積りになりそうです。

2010-10-19 13:04:12
@paggpagg

Wikipedia「アイヌ語」より。<音節末のrについては直前の母音の音色が影響することが多く、日本語のラ行子音に近い歯茎はじき音で、且つ舌先が略平らで微妙にしか舌先が上がらない為、 arのrは口の中で発音されたあいまいなラのように、irのrは軽いリのような音となることが多い。>

2010-10-19 12:59:13
@paggpagg

(続き)。<カナ表記する際には直前の母音に則した書き分けをし、それぞれ「ㇻ」(ラ)、「ㇼ」 (リ)、「ㇽ」 (ル)、「ㇾ」(レ)、「ㇿ」(ロ)のアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナ(括弧内は代用表記)で分別表記され、他言語話者には聞分け・発音共に難しい音である。>

2010-10-19 12:59:51
@paggpagg

@doku_f Wikipedia<音節末のrについては直前の母音の音色が影響することが多く、日本語のラ行子音に近い歯茎はじき音で、且つ舌先が略平らで微妙にしか舌先が上がらない為、 arのrは口の中で発音されたあいまいなラのように、irのrは軽いリのような音となることが多い。>

2010-10-19 13:01:42
@paggpagg

@doku_f (続き)。<カナ表記する際には直前の母音に則した書き分けをし、それぞれ「ㇻ」(ラ)、「ㇼ」 (リ)、「ㇽ」 (ル)、「ㇾ」(レ)、「ㇿ」(ロ)のアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナ(括弧内は代用表記)で分別表記され、他言語話者には聞分け・発音共に難しい音である。>

2010-10-19 13:02:28
@paggpagg

@doku_f 「…分別表記され、多言語話者には聞分け・発音共に難しい音である」という文章は意味が分りません。そのまま素直に読めば「分別表記されるからR音の聞取りと発音が難しい」です。でもそんなはずはありません。「直前母音の影響を受けているだけ」ですからR音自体は全く難しくない。

2010-10-19 13:09:53
@paggpagg

@doku_f おそらくここで「難しい」と言っているのは、sirとsiriのようなCVCとCVCVで母音が同一になっている場合の聞分け・発音の区別のことでしょう。

2010-10-19 13:13:43
@paggpagg

@doku_f 文意が伝わらないなら、その文章は無いも同じです。専門家には理解できる文章ですが、専門家にWikipediaの当該項目は必要ない。それでは誰のために存在する文章でしょうか。

2010-10-19 13:14:17
Seikoh Fukuma @doku_f

なる程、詳しい解説ありがとうございます。勿体無いので後でまとめても良いですか?(以前、文脈と関係ない流れになったので、今回は編集にはある程度制限を掛ける積りです。)

2010-10-19 13:20:13