デPカラオケ化にともなう著作権信託のメリット
@Tristan_Tristan 働く権利としては正しいのですが、信託約款の仕組みとしては業務用通信カラオケという区分の選択が必須で、その区分を選択するためには演奏権か録音権のいずれか、ということなんです。
2010-10-19 23:19:23少し訂正します。通信カラオケ事業者から利用料を集めるためには、まず録音権または演奏権を信託して業務用通信カラオケの利用区分を選択する必要があり、しかも事業者から徴収するためには録音権・送信可能化権(公衆送信権)が根拠になるので、要するに最低でも録音権を信託する必要が出てきます。
2010-10-19 23:33:04著作権の信託状況は、JASRACの検索サイト「j-wid」で調べることができます。 http://j.mp/fZvoK 権利者やアーティストの欄に、作詞・作曲家や歌手・グループ名を入力します。権利者欄に「デッドボールP(Pは全角)」と入力すると、デPの信託状況が出てきますね。
2010-10-19 23:44:48デP本人もツイートしていましたが、やはり「曾根崎心中」は面白いですね。「作詞 近松門左衛門」で、「信託状況 消滅」となっています。1725年に亡くなっているので、そりゃ著作権はきれいに消滅してますね。 http://j.mp/b5QAaC
2010-10-19 23:47:59作者が録音権や送信可能化権(公衆送信権)をJASRACなどの管理事業者に信託しない場合、通信カラオケ事業者(DAMやJOYSOUNDなど)から管理事業者を通じて料金を集めることはできません。直接交渉や代理人交渉は可能ですが、手数料や事務経費でほとんど飛んでしまうでしょう。
2010-10-20 00:04:57録音権や送信可能化権を信託しなかったのは、JASRACなどと契約していないウェブサイトで彼の曲を使った二次創作をすること、あるいは同人CDの作成などが困難になるからでしょう。ニコ動などはJASRACと包括契約しているのですが、「ネット全般で自由に」という考えからだと想像します。
2010-10-20 00:07:28作者の利益だけ考えたら、送信可能化権を信託した方が得です。JASRACはニコ動やYouTubeと包括契約を結び、相当額の利用料を徴収しています。信託していれば作者はそこから利益を得られますが、信託しなければゼロです(ニコ動の規約を確認してないので間違ってる可能性が若干あります)。
2010-10-20 00:17:38長々と書いたのは、そろそろネット上の創作について、作者への還元の仕組みを真面目に考えてよい時期だろうと思うからです。ニコ動やYouTubeで何百万回も再生されている作品は、信託すれば一定の利益を得られるのに、作者はその恩恵を放棄。カラオケも無料で提供。そんな状態でいいのかどうか。
2010-10-20 00:28:51むろん、お金などよりも聞いてもらえるのがうれしい、歌ってもらえるのがうれしいという動機は尊いし、それが推進力になってきたのは間違いありません。けれど機材費などの経費はかかるし、他のことに振り向ければ収入に結びついたかも知れない時間や労力の対価が今のようにほぼゼロでいいのかどうか。
2010-10-20 00:36:00もっというと、歌の作り手はJASRACなどがあるだけまだいいのですね。絵や動画などの作者はその選択肢もない。もちろん二次創作の権利をどう処理するかなど難しい問題は多いのですが、これだけ動画や絵が盛り上がっている時代、作り手が利益を得られる仕組み作りを無視し続けていいとは思えない。
2010-10-20 00:48:50……という感じで、みんな考えようねということで終わり! TL占拠してすみませんでした。あ~、つかれたっ。
2010-10-20 00:50:13ひとつ言い忘れ。少なくとも演奏権の信託に関しては、もうガタガタ言うべきじゃないと思う。ボーカロイド曲は日本中のカラオケ店で歌われていて、みんな気持ちよく料金払っているのに、それが作り手に入らないなんて絶対変だ。こんなに楽しませてもらってるのに。 http://j.mp/7PEJf
2010-10-20 01:25:39@Tristan_Tristan お疲れ様でした。信託する権利については、著作権使用料の分配が受けられると同時に許諾のコントロールを失います。信託することで何が制限されるかを作者がキチンと理解した上で、作者自身で決めるべき。過去に社内で調べた資料があったのでまとめられれば。
2010-10-20 03:15:32