ある中学校司書さんの叱責

ギャングエイジのガキを叱るということ。
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謎の熊えにぐまฅʕ•(エ)•ʔฅ @nazonokuma

いじめっ子ふんづかまえて「効かない説教」延々してくたびれるよりは、いじめられた子の話きいてやって頭のひとつもかいぐりかいぐりする方が私のMPが消耗しない。運がよければMP補給元の確保にもつながる。

2010-10-20 18:41:59
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昨日の昼休み、3年女子でよく本借りに来る子が、やたらと足の速い男子生徒に追いかけ回されてて、棚の間を短距離陸上選手的な走りをされて、棚の本とろうとしてる子大迷惑だったので、一言「走んな!」と怒鳴ったら、ビクッとして、その男子は出て行った。

2010-10-20 19:02:06
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追い回されてた女子に、なんで追われてたのか訊いたけど「なんででしょうね…」とつぶやいて帰ってしまった。そこへ、追い回していた方の男子が仲間を1人引き連れて入室。先ほど「走るな」と叱ったからだろう、わざとらしく早足で歩き回り、こちらの顔色をチラチラ窺っている。

2010-10-20 19:12:15
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帰りの学活の前、廊下に人がいなくて図書室の扉が開いている時を狙って、奴は30メートルの助走をつけて図書室へ駆け込んできた…これまで図書室ではほとんど見かけない子だったから、彼が何部か知らない。陸上部だろうか?

2010-10-20 19:26:42
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そうしてまた何人かで徒党をくみ、こちらの顔色を窺ってはコソコソ隠れ、「ウヒヒヒ…」と笑っている。正直に言う。気色悪い。それらの行動の根底にある、粘着質の「甘え」が気にくわん。

2010-10-20 19:28:46
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昨日そういうことがあったので、今日も荒らしに来るかもなー、一日で飽きてたらいいけど…と思っていた。やはり、今日の昼休みも来た。

2010-10-20 19:33:55
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図書室と廊下の境目で激しくその場駆け足。早足で歩き回る、徐々に駆け足、廊下から助走して図書室へ駆け込むことを繰り返し、徐々に距離を伸ばす…それらの行動をすべてこちらの顔色を窺いながら行なう。ウザいことこの上ない。

2010-10-20 19:40:54
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怒鳴ってばかりいては面白がられる(実際にすっかり面白がられている先生がいる)ばかりなので、叱るのは昨日までとし、ネグレクtもとい極力相手にしないことにした。 だが、ソイツの後ろの廊下では仲間らしき男子生徒が5,6人集まっていて、ソイツを煽り立てている。

2010-10-20 19:47:24
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そんな時に中学生男子が上げる奇声は、エサを奪い合う猿山の猿の声そっくりである。

2010-10-20 19:49:31
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「ウヒャヒャヒャ、コイツ先生に喧嘩売りに行った!」とかなんとか。まだイロイロ記憶してるけど反芻したくないのでこんだけ。

2010-10-20 19:52:45
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図書委員の子たちが「アレなんですか?」と訊ねてきたので、昨日からの状況を説明。すると、昨日追い回されていた女の子は、2年生の時からずっとそういう嫌がらせを受けていたことが判明した。ついでに、徒党組んでる奴らで名札のない子の名前やクラスを逐一教えてもらい、メモをとった。

2010-10-20 19:55:10
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昼休みが終わり、掃除の時間。図書室の掃除当番が入ってきて、掃除開始の挨拶の隊形(あるんだよそんなのが)に並んでいたところ、また迷惑な奴らが侵入してこようとしたので、掃除当番の子たちがウザがって扉を閉めた。すると奴らは扉を何度も蹴りつけてきた。そしてウヒャヒャヒャ…と笑う。

2010-10-20 20:01:48
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一応担任に報告、しかし先生方はお忙しいので、口頭で伝えても邪魔が入れば短く切り上げる羽目になりがちだ。そこで、起きたことを時系列で箇条書きにまとめ、わかる範囲での氏名と、去年から嫌がらせ受けている子がいることを書き添えて、職員室へ持っていった。

2010-10-20 20:15:04
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そして図書室へ戻ってきたら、その走り回っている子といつも一緒にいるか或いは廊下でけしかけていた男の子、が入ってきた。ちょうど五時間目のあとの休み時間だったのだ。そいつはニヤニヤしながら「今本借りることできますか?」と訊いてきた。

2010-10-20 20:21:14
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私はおそらく、生徒の口を借りれば、差別や贔屓をする先生なのだろう。うちの図書室の決まりでは、昼休みと放課後のみが開館時間なのである。だから休み時間に駆け込んできた子には本を貸さない決まりなのだが…いつもは貸す。そんなに読みたいんだったら貸す。だが今日は「貸しません」と答えた。

2010-10-20 20:24:16
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その子にひるんだ様子はない。「いやいやいや、あのですね、今俺たちのクラスでなぞなぞが流行っててですね、なぞなぞの本を借りたいんですよ」…まず、貸さないと告げたことを無視しています。なぞなぞという言葉の響きが今の私の気分にそぐいません。

2010-10-20 20:28:11
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「君は本当は何をしにきたの?」近づいて、はっきりそう尋ねました。可能なかぎり鳥居みゆきの目つきを真似て瞬き回数を抑えて目を見ました。そして彼らが、まず女の子に嫌がらせをしていたこと、そして図書室利用者に迷惑をかけたことなど、昨日からの所業を一つ一つなぞっていきました。

2010-10-20 20:52:20
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「え、それやったの俺ですか!?」すぐに口を尖らせてその子は言います。その子はいつも体操服のゼッケンの文字が薄いのをそのままにして、名前が読み取りにくいようにしているようです。それは普段から、悪さをして、ごまかすための準備しているということです。

2010-10-20 20:55:20
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「オレだけですかぁ?」と彼は言う。最近の中学生はよくこれを言う。悪さしてた子らの一人を捕まえて叱りだすと、自分だけが悪いのではないと言い、叱られるのにも平等性を求める。それじゃあ全員集めよ、などとやっている間に叱ろうとしていた先生の怒りは薄れてしまう。説教を「散らす」作戦なのだ。

2010-10-20 21:10:21
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平等でないことを気にして、引け目を感じてしまう先生は多い。だが、それで叱るのをやめてしまうのでは悪賢さを身につけた子供の思うツボだ。そもそも大勢を一人でちゃんと叱るのは難しいのだ。多勢に無勢の差は、子供と大人の差をもってしても簡単には埋まらない。子供側は数に頼んで増長してしまう。

2010-10-20 21:16:00
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「確かに走り回っていたのは別な子でした。しかしそのA君が何度もここへ駆け込んで嫌がらせするようにけしかけていたのはあなたです。主にあなたを入れて3名、時々5名に増えて、A君の度胸を試すようなことを言って煽っていたのが私には聞こえていました」そう、詳しく告げた。

2010-10-20 21:17:40
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「そういうことを私にしておいて、また本を借りに来た1年生を怯えさせるなど迷惑をかけておいて、一時間もしないうちにヘラヘラ笑いながら『本借りに来た』とは、ずいぶん虫のいい話ですね。アナタ羞恥心ないんですか?」そこまで言って、ようやくその子の目が左右に揺らぎ始めた。

2010-10-20 21:22:37
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たぶん彼は今まで、頭ごなしに叱られることはあっても、「どんな気持ちでどんなイタズラをしたかについての詳しい内容」をトレースされた上でしっかり注意されたことはあまりなかったのではないだろうか。常に話をそらそうとする気配があった。親も先生もそうやってごまかして来たのではないか。

2010-10-20 21:30:50
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言い返せないと悟ると、今度は黙り込んでしまう。しょうもないなーと思いつつ、せっかくだから事の経緯を最初から話した。A君が女の子に嫌がらせを繰り返しているのが発端であること。「走るな!」と怒鳴られてA君が一瞬ビクッとしたこと。それから君たちは徒党を組み始めたこと。

2010-10-20 21:38:20
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思春期の男の子がこともあろうに身長154㎝の女の先生に怒鳴られてビクつくなど、きっとプライドが許さないだろうと思われること。だがその萎縮したものを取り戻すために仲間を集め数に頼って荒らしに来るというのは、丸っきりチンピラか猿のやり方であること。

2010-10-20 21:42:06