大罪戦闘企画

第三十四公演《その舞台は人知れず、》
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【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

誰かが指差した 誰かが笑った 誰かが差し出した 誰かが喜んだ 其の屋敷は何処にも無い 其の屋敷は何処にも在る 其は繰り返される

2013-12-30 19:03:26
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

あははははっ!あははははっ! 楽しいなあ!楽しいなあ! どうしてこんなに楽しいんだろう! あははははっ!あはははははははっ! 楽しいなあ!楽しいなあ! ねえ!楽しいよ!楽しいよ! ねえ!ねえ!楽しいんだ! だからねえ!早く次を持ってきて! あはははははははははははははっ!

2013-12-30 19:04:10
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

《演者紹介:第三四公演》 【暴食】ブランカ (@ktmyng) vs 【正義】Noah=Claudio (@battle_atom)

2013-12-30 20:55:39
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

《まもなく……12月30日21:00より……第三三公演、第三四公演、第三五公演、第三六公演が同時開演致します…… ご観覧の皆様はお席にお着きくださいますようお願い致します……》

2013-12-30 20:56:17
【邪悪の樹——三ツ牙】企画管理アカウント @treeofevil

ふふふっ、あははっ、あはははははははははははははははははははははっ! . さあ、はじめよう!

2013-12-30 21:00:08
華夏の勇者 @battle_atom

扉の向こう、黒一色の世界の中を青年は進んでいた。 ややオレンジがかったブロンドの髪、翡翠色の瞳。 少しそばかすがある以外はそれなりに恵まれた容姿をしている彼は、何処からどう見ても普通の青年で。本来ならば学業に専念している年頃だろうか。 普通の大学生。

2013-12-30 21:24:48
華夏の勇者 @battle_atom

そんな印象を一発で吹き飛ばしてしまうのは、青年が担いでいる鉄の塊だった。 所謂、マシンガンと言われる銃火器の類。 普通の青年が、楽しそうに鼻歌を口ずさみながらそれを携える姿は不気味そのものだ。 なまじ人がよさそうな顔をしてるが為に、違和感しかない。 「…そろそろかな」

2013-12-30 21:26:37
華夏の勇者 @battle_atom

そんな違和感だらけの青年は、暗闇の中に一筋の光を見つけ、笑みを深めた。 その光の方へと更に足を進めていけば、それまで黒しかなかった世界に光が差し込み、色が生まれる。 そこは…どこかの村だろうか。欧州風の建物が建物が立ち並ぶそこは、小奇麗ではあるものの、人の気配を全く感じない。

2013-12-30 21:27:00
華夏の勇者 @battle_atom

青年が窓から家の中をちらりと覗いてみれば、中は随分と埃が被っていたので、おそらくは廃村なのだろう。 「教会まで捨てて出ていくとはね…神が人を見捨てたんじゃなく、人が神を見捨てたか」 村の中央には、小さな井戸と、教会があった。

2013-12-30 21:27:34
華夏の勇者 @battle_atom

歩き過ぎて少し疲れたのか、青年は教会の中の十字に祈りを捧げると、そのまま近くの椅子に腰を掛けた。 「…教会の中にこんな銃火器を持ち込むなんてひどい罰当たりだね、とんでもなくCOOLだ。」 くつくつと笑い、見上げた教会のステンドグラスは、日の光を浴びて美しく輝いていた。

2013-12-30 21:28:06
グラナート @ktmyng

「おぉーい…何処だよココぉ…」 情けない声を上げながら、ふらふらと道を歩く。 食い物を調達しようと外に出たらこれだ。何処だか分からない場所に来てしまった。 「余計腹が減るじゃねーかくそぉ…」 泣き言を零しつつ辺りを見回す。人気は一切なく、埃っぽい異国風の建物がずらりと並んでいて。

2013-12-31 00:14:07
グラナート @ktmyng

それが何処の様式に沿った建物なのかは、女には分からなかった。見慣れぬ景色の中をただ進んで、村の中央へ。 そこでまず井戸が最初に目に入って、覗き込む。 水は底の方にありそうだったが、街の雰囲気からして手入れはされていないだろう。きっと人が飲めたものではない。盛大に諦めの溜息を吐く。

2013-12-31 00:16:25
グラナート @ktmyng

井戸の中に溜め息が反響するのをよそに顔を上げれば、目の前に教会。 そこで一つ、ひらめく。教会なら多少は食べ物の備蓄があったりするのではないか。そう考えて、食べ物への期待を胸に女は扉を開ける。 「邪魔するぜー、…ん?」 人は居ないと思いつつ放った声。意外にも、金の瞳は人影を捉えて。

2013-12-31 00:19:41
グラナート @ktmyng

予想外の人影に、間抜けな声を上げながら首を捻る。 その人影は十字架の近くに腰を据えており、ステンドグラスの色が落ちてカラフルに見える。 人という人は出払ったものと思っていたのだが。きょとんと目を丸くしながら、特に警戒する様子もなくその人物に近寄るべく歩を進めた。

2013-12-31 00:21:05
華夏の勇者 @battle_atom

「おや…?」 青年が教会に居座ってからどれくらい経っただろうか。 そろそろこうしてじっとしているのも飽きて来て、大きく欠伸をし始めたあたり。 丁度そのくらいに、教会の扉は開かれた。

2013-12-31 00:42:43
華夏の勇者 @battle_atom

教会の中はうす暗いから、外から入って来たその人影の姿は逆光ではっきりとは分からない。 けれど、たとえ誰であろうとこの青年にはそう関係ない様だ。 要は、【暇な時】に、【暇をつぶしてくれる何かがやって来た】。ただそれだけの事なのだから。【何か】が何かはこの際関係ないのである。

2013-12-31 00:43:06
華夏の勇者 @battle_atom

「やぁ!やぁやぁやぁやぁやぁやぁ!!よく来てくれたね!Welcome to 誰かのハウス!!いやぁホントに退屈でね!君が来るのがあと数分でも遅かったらこのマシンガンで自分の頭をぶち抜くところだったよ!!だから君は俺のメシアさ!おおメシアよ!!」

2013-12-31 00:53:40
華夏の勇者 @battle_atom

寝転がっていた椅子から飛び起きると、男は息切れも無しにまくりたて始める。 素潜りなんぞをさせれば一時間は余裕で潜っていられそうな程の勢いで、つらつらとナンセンスな言葉を吐き出す男は、冗談なのか本気なのか、人影に向かって祈りまで捧げ始めた。

2013-12-31 00:54:10
グラナート @ktmyng

突然人影ががばっと跳ねて、此方を振り返った。……と思えば青年に一方的に捲し立てられ混乱に目が回る。 嫌ではない。でも空腹で頭が回っていない時にこれは、正直何が何だかサッパリだ。 胸中で謝りながら話をそこそこ耳に入れ(もっとも通り過ぎていくのだが)、とりあえず相手をじぃと見つめる。

2013-12-31 04:37:10
グラナート @ktmyng

綺麗な金の髪に緑の瞳。そしてこのテンションから、青年は欧米系だろうか。 容姿からそう推測を立て、思考を先程のマシンガントークに移す。 しかし良いとは言えない自分の頭の中には殆ど内容は残ってなくて。とりあえず、なんだか嬉しそうだ。それだけ解ればまぁいいか、なんて楽観的に考える。

2013-12-31 04:37:11
グラナート @ktmyng

「メ、メシ…? …ん? ああ、飯!! そうだ食い物持ってねェか!?」 マシンガントークの最後、聞きなれない単語を耳が拾い(損ねて)、そういえば自分は腹を減らしてここに行きついたんだと思い出す。驚きと混乱で忘れかけていた。 何故か祈りのポーズを取る相手に、質問を投げかけた。

2013-12-31 04:40:21
華夏の勇者 @battle_atom

「食べ物?食べ物ですかメシア!そうか俺のメシアは物を食えるのか!Great!Great!Greatttttttttttttt!流石俺のメシア!神なのに物が食える!素晴らしいね!…って、あー…」 人影が返した言葉を、ちゃんと聞いているのかいないのか、青年は更に喋る速度を加速させる。

2013-12-31 14:15:06
華夏の勇者 @battle_atom

このまま永遠に続くのではないかという程の喋りだったが、ふとした瞬間、ぱたりと、その騒音は終わりを迎えた。 急ブレーキでも踏んだかの様に失速した青年の言葉。先程までとはうって変わって、やる気のない、酷く怠そうな表情で、青年はやはり怠そうに、ポツリと呟いた。 「…駄目だ、飽きた」

2013-12-31 14:15:20
華夏の勇者 @battle_atom

「あー、飽きた飽きた飽きちゃったよもー。よし、とりあえず誰でもいいから主として祀り上げようごっこは終わり。はいオワリー」 その様子はまるで、唐突に糸が切れた人形の様だ。 冷めた目で、青年は先ほどまで自分が救世主と呼んでいた人物を見やる。

2013-12-31 14:16:04
華夏の勇者 @battle_atom

「…んで?…ああ飯か。OK!じゃあこの俺が腹を空かせた可愛い子ちゃんにBIGなプレゼントをしようじゃないか!三択で選んでね!」 取り出されたのは、三枚のチョコレート。再び気分が向上したのか、男は声を張り上げた。 「①チョコレート!②チョコレート!③チョコレート!さぁ正解は!?」

2013-12-31 14:17:21
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