ヘゲモニー闘争をめぐる対話のメモ

昨今の反レイシズム運動の内部で生じている闘争は、単に個人の政治的主張が衝突しているのではなく――あるいは「野間の壁」が見えしまっている人たちが一方的にさわいでいるわけではなく――社会運動をめぐる普遍的な論点が表出したものであるように思われる、というのが原初的な問題意識。 関連のまとめ: 「序列化と差異化そして2つの抵抗のロジック」 http://togetter.com/li/615440
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--まずはいつもの主張。

金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
「社会におけるマジョリティ/マイノリティ関係を背景にして生ずる『遠ざけ』(忌避、排除)および、もしくは『見下し』(侮蔑、賤視)の意識、態度、表現、行為、そして、その帰結としての社会的格差のある生活実態を、社会的差別という。」『現代社会学事典』(弘文堂)より「差別」(福岡安則著)
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
(承前、中略)「いったん社会的マイノリティとしてのカテゴリーが形成されると、マジョリティの側はそのカテゴリーの境界の曖昧さにもカテゴリー内の多様性にも無頓着に差別を行うものである。同時に、しばしば、そのような存在者は『いる』のに『いない』ことともされがちである。」
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
(承前)「したがって、社会的差別への対処の方法としては、ある1つの社会的属性を取り出して一括りにして差別するなということと、その属性はその個人の様々な社会的属性の1つとしてあるのだから、きちんと認識しろという、二正面作戦が欠かせないと考えられる。」
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
事典の項目としては網羅性には欠ける気がするのだけど、少なくとも、差別が二つの表出回路(遠ざけと見下し、あるいは他者化と序列化)を持つということがきちんと記述されているところがいい。
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
昨今の反レイシズム運動にみられるヘゲモニー闘争って、この2つの回路のどちらに立ち向かうかをめぐって生じているところがある。でも、福岡さんの言うように、「二正面作戦が欠かせない」が正解。そこからしか話は始まらない。

--「ヘゲモニー闘争」にはあたらないとの反論。

野間易通 @kdxn
やっぱ「ヘゲモニー闘争」という言葉を使うと、一気にどっちもどっち論化しちゃうと思うんですよね。本当は闘争をしかける側とそれを拒否する側の軋轢なのに。RT @han_org: 昨今の反レイシズム運動にみられるヘゲモニー闘争って、
野間易通 @kdxn
@kdxn 反原発運動でも反レイシズム運動でもそうだけど「ヘゲモニー闘争」と言われがちなものの構造は「ヘゲモニーを握らせろ」と要求してくる側Aと「勝手にやれや」とする側Bの闘い。これが昔でいう党派内での主導権争いとは違う点。BはAに「従え」と要求せず、非対称。@han_org
田村貴紀 🥚🥤 @randyjoye
そうですね。ヘゲ闘を「誰がルールを決めるか闘争」として、ヘゲ闘を避けるためにシングル・イシュー化している運動に、「ルールを決める側になりたいひとが挑む」という光景をよく見る。ヘゲ闘は自己アイデンティティ闘争だからだと思う。@kdxn @han_org
田村貴紀 🥚🥤 @randyjoye
昔は人的物的資源が拮抗している集団同士で起きたけど、今はネットで一人でもできるし、永遠にできるようになった。@kdxn @han_org
田村貴紀 🥚🥤 @randyjoye
その時に「お前はこれをしていない」話法など、相手のフレーム壊し話法が使われるのだと思います。@kdxn @han_org

--どういう争いなのかという解釈枠組みを提起しようとしている時点で、まぎれもないヘゲモニー闘争だと思うのだけど、おそらく、ぼくとは想定している事例が異なるのだろう。

金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
.@randyjoye @kdxn ぼくはあまり同意しません。理由は二つあります。
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
.@randyjoye @kdxn 第一に、それぞれの勢力の担い手として具体的に誰を想定するかという点。ぼくが想定するメンバーを前提とするかぎり、どちらか片方の勢力がヘゲモニー闘争だけに躍起になっているかのように語るのはけっして正確ではありません。
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
.@randyjoye @kdxn 第二に、片方が一方的にヘゲモニー闘争を吹っかけていて、もう片方はそれを拒否しているだけだという解釈の妥当性について。かりに、野間氏が主張する通りの構図があると前提してみたところで、売られたヘゲモニー闘争を全力で買ってしまえばそれは闘争状態です。
野間易通 @kdxn
@han_org もちろん「AとBの闘い」と書いた通り、それが闘争であることは否定しません。しかしたとえば行動保守とカウンターの闘争を「ヘゲモニー闘争」とは決して言わないわけで、要するに内実の非対称性の問題です。@randyjoye
野間易通 @kdxn
@han_org それぞれの勢力の担い手云々に関しては、例の「ヘサヨ」ラベリングの話をされているかと思いますが、反差别/反レイシズムという軸とは別にもうひとつ大きな対立軸があってそちらで根本的に敵対している場合、それもヘゲモニー闘争ではありません。@randyjoye
野間易通 @kdxn
@han_org 丁寧に書くと周りくどい感じになるので端的に言えば、「おまえはこのようにすべきだ」を言う側が一方に偏っている場合、それをヘゲモニー闘争と言えるのか?ということです。「ヘサヨ」ラベリングをした場合でも、彼らの独自行動を批判する人はほとんどいないのが事実。
野間易通 @kdxn
@han_org つまりそのラベリングは、どちらかといえば「ある論法で闘争をしかけてくる」ことそのものに貼られたメタなレッテルであり、闘争の内容についてのものではないわけです。「おまえはこうやれ」と「自分のやり方でやれ」の闘い。
田村貴紀 🥚🥤 @randyjoye
やや具体的にする為に「シングル・イシューとそれへの批判」という問いにすると、シングル・イシューの運動の対外的表現では、個々の立場性、当事者性、イデオロギーは透明化します。それを透明化することがシングル・イシューのルールです。@kdxn @han_org
田村貴紀 🥚🥤 @randyjoye
立場性・イデオロギーを表現すべきだという人にとっては、アイデンティティ問題として批判する事になります。返答は「ご自分で」になります。そこで闘争になりますが、そこで起きてることは従前のヘゲモニー闘争とは変わっていると想います。@kdxn @han_org

--田村さんのツイートが引っかかって長考。どこかが間違っているような、でも何か大事な論点が含まれているような、そんな印象。

金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
さて、どうリプライするかな。
金明秀 KIM, Myungsoo @han_org
ぼくは疑似問題っぽいと感じているのだけど、それはどこだろう。
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コメント

とげとげ @togetoge10 2014年1月10日
本題とはまったく関係ないんですが、そのアイコン、ヅラっぽく見えるなぁ、と思いました。
ムン青ヒョン 一級建築士 @aohyon 2014年1月14日
日/韓、女/男、子ども/大人においてずっとずっと「他人のひけめ」とどう関わるのかが僕のテーマの中心だったよ。だからいつでも、政府の未来志向的日韓関係構築には反対するし、仲良くしようには加わるよ
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