竹熊健太郎「表現に値段のつけようなどない」

タイトルを修正しました
60
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

出版の売上額が1980年代前半まで落ち込んでいるという統計ですが、出版点数は80年代と00年代で三倍以上に増えているという統計もあるので、一点あたりの平均売上額では今や1980年前半と比べてさえ三分の一以下に落ちているということなんですよねー。@kentaro666

2014-01-08 22:26:46
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@komorikentarou 私も3倍説が正しいと思います。つまり出版界はこの30年間、最初の10年に売上げを3倍に伸ばし、残りの20年で3倍分をゴッソリ失ったと思うんですよ。実感としてもそんな感じです。それで、これからさらに減るだろうと思われる訳です。

2014-01-09 03:16:25
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@komorikentarou 先のTweetを訂正します。出版界は過去30年間、前半の15年で売上げを3倍にして、後半の15年で3倍減らした、ですね。壮大な「365歩のマーチ」ですね。

2014-01-09 04:58:05
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

出版業界の売上のピークは95年ですが、刊行点数でみると90年→95年で約二倍に増えているのに売上は一割程度の増加なので、刊行一点あたりの平均売上は既に90年代には下り坂です。一点あたりの売上は90年頃を頂点に五年後に半減、今やピーク時の十分の一以下です。@kentaro666

2014-01-09 11:18:57
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@komorikentarou 有難うございます。それは意外でした。出版界は90年代はまだトントンくらいなのかなと考えていました。タクシー券はいつまで出てたっけなあ。 少なくとも『サルまん』が終わる頃まで、90年代初頭は、フリーの深夜帰宅にもタクシー券の大盤振舞いでした。

2014-01-09 11:27:24
森森森【Mr.ごまめの歯ぎしり】 @morimori_naha

@kentaro666 小説がだめになり、新しい世界を提示する雑誌がだめになり、マンガがだめになり、ッて感じですかね。中高生に聞くとマンガさえ読まないって子が沢山います。新しい世界に関心が薄いのかな、と思います。 @komorikentarou

2014-01-09 11:32:30
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@komorikentarou ピーク時の10分の1。日本人は破滅願望でもあるのですかね? こうなることは15年前から分かっていたでしょう、分かる人には。

2014-01-09 11:33:57
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@morimori_naha @komorikentarou その役目はいま、ネットが引き受けていると思います。駄目になったのは「業界」であって、「表現」は死んでないと思うのです。

2014-01-09 11:41:55
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

出版界はネットによって斜陽になったが、救いの道もネットしかないという皮肉。それも全員が救われるのではない。ネットに適応出来ない人は脱落するしかない。ではどうすれば適応できるのか。それは「作品は商品ではない」という事実を、いかに受け入れるかにかかっていると思う。

2014-01-09 13:33:50
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

私は数年来、業界から距離を置きつつこの問題を考えてきた。思考の中心はマネタイズについて。つまり文章や作品が金にならない以上、どうやって生活して行くかの問題である。大学が漫画を教えるようになり、そこに教師として拾われて息をついた人も多い。だがそれは根本的な解決策ではない。

2014-01-09 13:42:50
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

出版とネットで同じコンテンツを扱うにしても、方や物流が発生し、方や物流が存在しない。私が以前から思っていることは、お金は「物」に付随して発生するということだ。物が流れるから経済が成立する。反対に言うなら、物理的実態がないデータに、人が可能な限りお金を支払いたくないのである。

2014-01-09 13:51:20
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

しかしネットでも「必要なサービス」に対して、人は金を出す。例えば一般人がインターネットに接続するにはプロバイダに接続料金を支払わなければならない。ニコニコ動画は原則無料で楽しめるが、アクセスが殺到する人気コンテンツをストレスなく楽しもうと思えば数百円支払って有料コースに登録する。

2014-01-09 13:59:41
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

つまり人は形がないコンテンツに金を払いたくはないが、より「便利に楽しめる」快適性には金を払うのである。現状 ここにしか商機はないのではないかと思う。私は、電脳マヴォの参加作家全員に満足の行く原稿料を払いたいが、できるなら最後まで、オンライン上の作品からは金を取りたくないのである。

2014-01-09 14:04:50
hiro @ConceptScript

@kentaro666 トラフィックさえ発生させることができれば、後は広告・アフィリエイトなどがセオリーだと思いますが、この可能性の検討は?

2014-01-09 13:55:15
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@ConceptScript 勿論それもあります。但し広告主の意向に対して、編集権が独立していることが条件になります。

2014-01-09 14:06:59
hiro @ConceptScript

@kentaro666 ネット広告の場合、従来の出版物のような編集権の独立という問題は殆ど先鋭化しないと思います。いずれにせよ、巨大なトラフィックさえ発生させることができれば(極論ですが)後はどうにでもなる、ここが一番のポイントかと。

2014-01-09 14:11:15
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@ConceptScript そうですね。要はいかに人を集めるか? にかかっているということですね。

2014-01-09 14:13:56
hiro @ConceptScript

@kentaro666 いえ、単にそういう問題ではなく、マネタイズの仕組みとしてはおそらく三種類しか考えられないだろうと。コンテンツプロバイダとして、①コンテンツからお代を取る、②サイトの広告費で売り上げる、③他の巨大サイトへコンテンツを供給する。①はダメ、②も無理、後は③だと。

2014-01-09 14:22:38
hiro @ConceptScript

@kentaro666 ここで、新人発掘と作家支援、つまりは商品開発が決定的に重要になるわけです。同時に、彼らの古里である竹熊さんのサイトの知名度が上がりトラフィックが増大する、と。極めて楽観的なシナリオとしては、ですが。

2014-01-09 14:31:38
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@ConceptScript 新人発掘は、どんな時代でも最重要です。そこにしか未来はないと思うからです。新人を、当たるかどうか分からないコスト要因として見なす人は、失礼ながら「表現」とは何か、分かってない人だと私は思います。

2014-01-09 14:36:15
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

元々「表現の対価」など存在しない。こと表現に関して、仮に製造原価がかかろうとも、値段の付けようなどないのである。値段を決めるとしたら、それは購入者自身が決めるしかない。10円の価値しかないと思う人もいれば、この表現なら百万円出しても惜しくない人もいる。金額は人に依るのだ。

2014-01-09 14:24:23
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

余談であるが、電子時代の出版社はプロバイダを兼ねるべきだと思う。そしてコンテンツを全て自社サーバー上に置き、プロバイダ契約した人にサーバーへのアクセス権を販売するのである。紙で欲しい人には割引価格で契約者に売る。社の利益はプロバイダ業務で得る仕組みはどうだろうか。

2014-01-09 14:45:17
hiro @ConceptScript

@kentaro666 商品開発という表現に気分を害されたかもしれません。申し訳ありませんでした。ただ、そもそもの話は?

2014-01-09 14:45:55
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@ConceptScript いや商品開発という言葉でもいいのですが、出版人は、今一度「コンテンツを売る」ということの意味を、よく考えるべきだと思います。つまりそれは普通の商品ではないからです。

2014-01-09 14:48:44
1 ・・ 6 次へ