- kapitan_black
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近所に半年ほど前に開店したパン屋、単価は決して安くは無いが・・・先日、意外な代物を発見した。ドイツの伝統的な年末の発酵パン、シュトーレンだ。
2014-01-12 23:29:57ご主人に伺った処、ドライフルーツ等を練り込んだ黒いパン。堅く焼かれたそれは、冷所に保存すれば1カ月は保つと言う。ドイツでは薄く削いで食べながら、寒い外界の雪を眺めながら、Xmasを待つと言う。
2014-01-12 23:32:42問題は之からだ。その日、一緒に食パンを購入したのだが、運悪く他の食材を優先した結果、少々堅くなってしまった。フランスパン程ではないが、そのまま喰うのは顎の健康に良さそうだ。
2014-01-12 23:42:59少し考えた。選択肢は1つだと考えていた。フレンチトーストだ。だがどうせなら一晩ミルクと卵と蜂蜜の混合物に漬けこんで、明日の朝たっぷりのバターでふんわり焼きたい。さあ、どうする?そしたら丁度良いTLが目に入った。決まった、今夜の晩飯が。
2014-01-12 23:46:00まず、食パンを軽くトーストする。水分が抜けたコイツはさっと処理出来た。電子レンジをオーブンモードで使うのでこれはありがたい。うん、小麦が再加熱で香ばしさを立ち上らせる。飽くまでも控えめに・・・その間に準備を始めよう
2014-01-12 23:48:36用意したの物その1はすりおろしにんにく。チューブ入り、但し徳用で通常チューブ4本分で298円って奴。今回はこれで十分。軽く焼けたパンを取り出して、斜めに切り落とす。適度にカリカリのパンは素直に切れる。
2014-01-12 23:51:04大きめのスプーンに掬ったおろしニンニクと、そこにエクストラバージンオリーブオイル。面倒くさがりなので予め等量を混ぜて置く。これを付け過ぎないように、軽く表面に擦りつけるように塗っていく。・・・と言ったってどうせ染み込むんだ。腹を括って豪快に塗る。
2014-01-12 23:54:25さて、では再びオーブンにて灼熱地獄を味わって貰う。本当なら数分で取り出して乾燥パセリを散らしておしまいなのだが・・・今回は違う。完全にキツネ色になる前に取り出そう。アチチ
2014-01-12 23:56:03ここで登場するのはチーズだ。本当は何だっていいんだけれど、今回はクセが強くてもガッツリ受け止める事が出来る。ゴルゴンゾーラとチェダーとブルーを少量づつ用意した。どうするかって?当然じゃないか、載せるんだ。パンの中央に。
2014-01-12 23:58:27パンの縁に、残ったオイルとにんにくを塗る。焦げ付き防止。そして、三度パンはオーブンへと消える。さあ、香りが漂ってまいりました。足した分も含めて大蒜がオリーブオイルで焼かれる香りと焦げる直前の小麦粉の香り、そしてチーズが焼け溶ける馥郁たるその匂い!
2014-01-13 00:00:29さあ、出来上がりだ。オーブンを全開にすると熱気と臭気があふれだす。キツメに味が付いたであろうパンは最早食パンであった原型をとどめていない。黄金色とキツネ色のラウンデル、そこに換装パセリを散らす。ひゃっはー
2014-01-13 00:03:00カリッと言う音で端からかじりつく。涎が垂れるけど、噛んでいる箇所の温度は下がらない。火傷しそう。だけど止めない。さらに噛み進むとチーズエリアだ。間違いなく歯茎は火傷している。構うものか!
2014-01-13 00:04:30ニンニクとオリーブオイルとチーズが彼らを一体にする為だけにそこに存在するパン生地の檜舞台。口の中で文字通り、一体に変化して行く。何で流し込もう?好きな奴はビールだろう。私は牛乳。
2014-01-13 00:06:40齧る、飛び散るキツネ色のパン生地、一部はチーズの上に再着地し、未だ粘性を持つそこで深い黄色緑だった其処にキツネ色を添える。しかしその色彩は直後に口中に消える。素晴らしい。
2014-01-13 00:10:16半ば揚げた様な半ば焼いた様な、このガーリックトースト。カリガリモシャガリポリと喰い進む。 参ったなぁ、太るかもしれない。
2014-01-13 00:11:30さて、蜂蜜と牛乳に生卵で出来た黄色みがかった白き液体。そこに乾燥したパンが押し込まれ、徐々に沈み込む。いや、沈みこめ。明日の朝まで台所でサランラップだけを友人に過ごすのだ。明日の朝、汝はフワトロのフレンチトーストと化す運命。既にシナモンを用意してある。覚悟を決めて沈むのだ。
2014-01-13 00:14:51