映画『もらとりあむタマ子』感想

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ムー @muu

【2014年劇場映画感想02】『もらとりあむタマ子』。前田敦子主演は『クロユリ団地』に続き2作目。前作でぼくは「やや不美人な(ブスではない)女性の鬼気迫る表情をスクリーンで観る経験は初めて」「不美人女優として歴史を変えていくのでは」という直観があったのだが、今作で確信へと変わった

2014-01-15 22:00:20
ムー @muu

『もらとりあむタマ子』いや美人とか不美人とかいう表現は相応しくない。前田敦子は前田敦子と言う動物・生き物だと思った。映画は即ち前田敦子ドキュメンタリーであり前田敦子動物園・博覧会だ。前田敦子が前田敦子として蠢いている・鳴き声を上げている、その様が愛おしい、と不思議な感慨を抱いた

2014-01-15 22:00:25
ムー @muu

『もらとりあむタマ子』今作ではタイトル通りモラトリアムなあの頃の自分が憑依したかのような前田敦子を楽しめる。というか、日々の仕事や生活に疲れた今の自分の思い描く願望かも知れない。そんなダメな欲望を全力で肯定、というか否定など受け付けない強靭な怠惰力が、前田敦子には似合う

2014-01-15 22:00:29
ムー @muu

『もらとりあむタマ子』もうとことんだらしない。頬をもごもごさせて食べる食べる。寝起きはうつ伏せのままでかい尻が浮く。タンクトップからは谷間、短パンからはパンツが見えそうなくらい着るものもゆるい。彼氏も恋の予感もゼロ。それでいてオーディション目指すとか、ひとつも地に足が着いていない

2014-01-15 22:00:34
ムー @muu

『もらとりあむタマ子』そんな娘に甘い父親。そんな父親を理解して更にだれる娘。この悪循環、ゆったりと一年も続く。実際続くときは続くので、非常にリアル。ほんのりスパイスを加えるのが何故か朴訥とした中学生ってのが、また面白い。彼女ができたり自然消滅したり、タマ子みたいに全然暇じゃないw

2014-01-15 22:00:38
ムー @muu

『もらとりあむタマ子』この「中学生男子と年上のお姉さん(ただし殆どエロくない)」感もまた、何の発展性もなくて良い。何だかんだで言いなりになって手芸教室に送り込まれるあたりで、影の主役に決定。あのお父さんは本当のお父さん?じゃないのかな?あまりにも似てて役者演じる親子に見えなかった

2014-01-15 22:00:43
ムー @muu

『もらとりあむタマ子』まったりほのぼのと田舎の父娘感を楽しむには持って来いの物語。そして前田敦子の胎動を感じるのにぴったりの作品。その胎動がずっとでも良いくらい、前田敦子にはのんびりとした成長を望んでいる。いっそのこと、美人女優の時代を終わらせちゃってくれると面白い

2014-01-15 22:03:19