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masanorinaito @masanorinaito
東京にいたころ。偏差値によって輪切りにすると、かなり低いレベルの大学で非常勤講師として教えていた。その大学とさして偏差値輪切りでは変わらないはずの大学から教えに来ている非常勤講師が、やたらと小難しいことを小難しく話すうえ、授業でその大学の学生さんをバカにすると評判が悪かった。
masanorinaito @masanorinaito
どんなに偏差値の低い大学だろうと、学生さんをバカにしちゃあ、教師はおしまいよ。ところで、小難しいことを小難しく話したくてうずうずする気持ちは分からないでもないが、それは半端な学者のすること。研究所にいるのならともかく、大学で禄を食んでいるなら、それは間違っている。
masanorinaito @masanorinaito
給料の源は、あんたの眼の前にいる学生さんの親なんだよ。それなのに、ほんとなら、こんな奴らに教えている自分じゃないんだ、みたいな態度をとる大学教師を、若いのも、中年も、年寄りも、いやってほど見てきたけど、あんたたちのとんでもない見当違いだ。それなら、さっさと教員やめるべきだ。
masanorinaito @masanorinaito
学生さんを馬鹿にするなら、教師やるな。
masanorinaito @masanorinaito
ことのついでに思い出しちまった。何年か前、公共放送の学校放送番組の改編があったとき。担当の教員(それまで出演していた教員と学者)は、それなりに頑張っていたんだけど、NHK上層部のお達しで、エンタメ路線に変えると通告。つまりこれからは、お笑い芸人が番組を回し、先生は脇に控えろと
masanorinaito @masanorinaito
お笑いの人に罪はない。彼らは一生懸命やってくれたけど、どう考えたって、彼らは教師じゃないから、教科内容で番組を仕切れるはずはない。
masanorinaito @masanorinaito
番組に関する会議で、NHK本体の偉い人はこう言った。「先生、そういうけどね。通信制の高校生は、通信高校講座の番組なんて見てやしませんよ。見なくたってリポート書けるんだからね。だから、尺も20分、MCもお笑いで行きます。
masanorinaito @masanorinaito
それが事実かどうかよりも、ほんの少数でも、通信高校講座をみて、家で高校卒業の資格をとろうと勉強している人は、いたはずだよ、絶対。たとえひとりでも、勉強したいっていうひとがいる限り、その人たちに寄り添って、難しいことを易しく話していくのが教師だろ。
masanorinaito @masanorinaito
私が担当した番組のお笑いの人は、実にセンスが良かったし、頑張ってくれた。しかし、教科内容としては、その前、先生がMCと掛け合いでやってたころの5分の1ぐらいしか話せなかった。悔しかったし、怒ったけど、巨大組織と争ったって勝てやしない。
masanorinaito @masanorinaito
じっと再放送期間の3年が過ぎるのを待った。そのあいだに通信高校で勉強された方には、本当に申し訳ないと思う。NHKが、教師の意見よりも、視聴率のような数字を気にして、お笑いをつかえば観てくれるだろう、などという愚劣な発想で高校講座の番組をつくったことには今でも怒りを覚える
masanorinaito @masanorinaito
でも、今年から、新作に変わるという連絡を受けた。20分の尺は変わらないらしいけど、そこで何を伝えられるか、担当のCP(チーフプロデューサー)もPD(ディレクター)もかなり真剣に考えてくれているらしい。短期的な会社の方針で、教育というものをいじくりまわすんじゃない。
masanorinaito @masanorinaito
年明け早々、番組の打ち合わせ。しゃべりが下手でも、教科の内容をしぼってでも、可能な限り、勉強している学生さんたちに、きっちりお伝えするのが、学校放送番組の使命だ。このためには、小難しい話なんて、およそ要らない。何の番組、と思われるかもしれないから明かしますが、高校講座『地理』です
masanorinaito @masanorinaito
私がメディアにでるのは、ひどい戦争やテロが起きたとき。または、NHKの教育テレビでやってる高校講座。前者は限られた時間で、できるだけ分かりやすく事の本質を伝えることに専心。後者は、ニュースでは展開が速すぎてわからないことを、じっくり説明しながら世界の今を伝えること。
masanorinaito @masanorinaito
もう一つNHKが間違えていること。学校放送番組って、テレビでやるのもラジオでやるのもいろいろある。で、実は、高齢の方たちが聴いておられる。一種の生涯教育として。NHKにはずっとそのことを大事にするように言ったのだが、「生涯教育と学校放送は違う」という縄張りで切って捨てられた。
masanorinaito @masanorinaito
ニュースじゃテンポが速すぎてついていけないけど、高校講座の世界史、地理でそれをゆっくり30分(昔は30分だった)かけて先生が話してくれるから、よくわかったという意見をずいぶん頂戴した。しかし4年前にエンタメ路線を主張したNHKの幹部には一蹴された。年寄り相手の番組じゃないと。
masanorinaito @masanorinaito
1000人でも、100人でも、メディアを通じて勉強しようという通信制の高校生がいるかぎり、NHKは高校講座をきっちりやるべきだと思うそんな視聴率や効率の悪い番組は要らないって、視聴者は言うだろうか?私は、言わない方に賭ける。
masanorinaito @masanorinaito
でも、実際、いたんだ。90歳近いおばあさんで、ニュースはどんどん先に行っちゃってわからないから、高校講座の世界史を何度も聞いて勉強してるっている人が。そういう人を大切にしろよ、NHK。

★そして、後日談・・・ ★ 

ローリエ @Labrobin
@masanorinaito 先生、あけましておめでとうございます。先生の「地理」の講座楽しみです。今、校の現場から地理の授業が少なくなり、存在理由の一つであった「大学受験の為」も地理で受験出来る大学が激減している状況で厳しい立場です。地理は世界認識のベースだと思いますので。
masanorinaito @masanorinaito
多分、地理の先生からだと思うツイートがあったので自分の考えを少し。確かに、高校で世界史が必修になり、地理は日本史と組んで、日本史の後塵を拝することになって久しい。高校での履修者は明らかに減ってしまった。
masanorinaito @masanorinaito
でもね、いまの世界を空間的に認識できなくて、グローバルもへったくれもありません。きのうのNHKの若手論客討論番組で、一人のパネリストが「日本人は英語を学んでシリコンバレーに行かなきゃダメなんだ」と叫んでましたが、どうしてシリコンバレーはITの中核地域になったの?
masanorinaito @masanorinaito
シリコンバレーには、誰が働いてるの?そこには中国やインドの移民がわんさと群がっていると私の博士課程の弟子が教えてくれました。彼女の博士論文は、シリコンバレーと移民の問題。グローバルに活躍する人物を養成するには、たとえばシリコンバレーが、どんだけグローバルな知の集積をしているかを
masanorinaito @masanorinaito
知っていなきゃ意味ない。ただ、シリコンバレーだ、英語だ、と騒いだって、地球(グローブ)全体で人間がどのように国境を越えて蠢いているのかをしっかり把握しておくことが必要将来の進路を決める大学に行く前に、高校レベルで地理を勉強することで、世界が、今、どう動いているのかを学んでほしい
masanorinaito @masanorinaito
今度の地理の教科書は、そこんところをきっちり書いている。もっとも、現場の高校の先生方のご要望もあって、すんごく伝統的な(たぶん高校生には辛い)内容も含まれているけどね。私が書いているのは、T書院の地理Bだけど、ほんとにまじめに書いた。
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コメント

脇フェチ@UT1 @oioimasakanodtd 2016年12月31日
僕は高校講座を毎日楽しんでみている現役です。エンタメ思考でもありなのではないか、とは思います。僕は偏差値70ありますが、それでもエンタメ思考のノリは悪くはないと思ってます。色鮮やかな映像があるだけで嬉しいです。個人的にはもっと深く事象を追求してほしいとは思いますが、僕みたいに地理が好きじゃない人にとってはこれぐらいが十分かな、と思います。たまたまYouTubeで昔のNHK講座を見ました。確かに昔のNHK講座のほうが個人的には面白そうでした。
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