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1FD6h タイムトラックについて。 昨日の演奏曲は、coba氏の「楽天家に捧ぐ螺旋」(4本のクラリネットのために)。 参考に http://t.co/CEchoIivCx
2013-11-16 00:47:531FD7h なかなかの難曲。また、曲中に、足踏み音や、「自然に停止してゆくレコードプレーヤまたは蓄音機が、再び動き始めるように演奏する」の注意書きがある。 http://t.co/gaSLpgxMMo
2013-11-16 00:51:251FD8h この演奏上の指定、あくまで「演奏として」なのだが、実際にスローダウンし停止⇒再び動き出す、のような加工を施した演奏があるらしく、昨年、演奏者にリクエストされていた・・。 まあ死生観とも言えるような。
2013-11-16 00:54:001FD9h そのような加工を施す場合、それを前提とすると、演奏をそれ用に変更の必要がある。 スローダウン加工を行うなら、ポルタメントで下げる必要はなく(それが加工なので)、グリッサンドも不要。 http://t.co/4kDZz4hv0I
2013-11-16 00:56:321FDBh なかなか難曲であるがため、いくつかのリテイクを接合し「いいとこ取り」。まあそれも邪道と言えなくもないが、演奏者、録音制作者ともに訓練なので・・。
2013-11-16 01:01:121FDCh 先にその接続について。 詳しくは過去の連ツイを参照してください。 以下は私が実施した例 (今回の提出は、スローダウン、回復部分のみの提出で可) いつものようにラベルをつけ、必要部品をオリジナルから切り出す(ファイル出力)。 http://t.co/PkerqYWhAh
2013-11-16 01:04:311FDDh ヒアリングと、演奏者の打ち合わせから、 Take 1⇒27小節まで Take 2⇒27小節~77小節 リテイク⇒77小節~110小節 リテイク⇒110小節~スローダウン 以降Take 2 http://t.co/5EEKxD7EkC
2013-11-16 01:09:121FDEh いつものようにクロスフェードで接続(もはや余裕でできるはず)。 最後の一音はそれのもリテイクしたもので。 http://t.co/2km5Jljrx3
2013-11-16 01:10:511FDFh さて、レコードプレーヤが自然に止まるような・・ タイムトラックという機能(Audacity固有)を使用します。 この機能は書き込んだカーブに従い、連続してサンプリング周波数を可変すると言う大技で、速度の変えられるテープ録音機や、この指定のような目的に合致。
2013-11-16 01:14:231FE0h タイムトラックは、もともとはシンクロナイザーとしての目的があったようで、かなり古いバージョンから搭載されているが、まともに動作するようになったのは、ver,2.0.3から。これはリサンプルエンジンが新調されたおかげ!
2013-11-16 01:19:071FE1h この機能の起動は、トラック⇒新しく追加⇒タイムトラック で。 先にタイムトラックの設定を行う必要がある。 概念的にはテープレコーダのテープ速度(%表記)なので、目的を考慮して最小速度と最大速度を設定。 http://t.co/tQqAgNUnNF
2013-11-16 01:22:371FE2h 今回の課題では、速度100%(何も影響のない、正常速度)から、うんとスピードダウンする必要がある。 設定範囲は10%~1000%に及ぶが、設定はその最小の10%、最大は100%に設定。 これは上限を100%とすることで、操作上の定規として、枠を利用するため。
2013-11-16 01:25:191FE4h 操作は、エンベロープツールでポイントを打っていく方式で、折れ線近似。縦軸尺(テープスピード)はリニア、対数、から選べるが、音楽的には対数を指定すると、感覚になじみやすい。 http://t.co/7rNP31h2Tc
2013-11-16 01:29:031FE5h こんな感じにポイントを打つ。ポイントはドラッグでき、不要なポイントは枠外まで持っていくと消滅。 直線でもいいのだが、感覚に照らすと、こんな感じに。 http://t.co/JnEciOr58x
2013-11-16 01:32:101FE7h その前に、テープスピード%と音程の関係についてプチまとめ。 音程スケールは、オクターブという基本スケールでできているが、音名が1オクターブ上がるごとに、周波数は2倍に、1オクターブ下がるごとに周波数は半分になる。 テープスピード(サンプリング周波数)と周波数は比例。
2013-11-16 01:39:081FE8h つまりテープスピードが200%でオクターブアップ。 400%でさらにオクターブアップ。 そのオクターブ上は800%に。 下がる方も同様で、 50%でオクターブダウン。 25%で2オクターブダウン 12.5%で3オクターブ下。
2013-11-16 01:41:401FE9h つまり、可変範囲が10%~1000%ということは、6オクターブチョイ可変できると言うこと。 この範囲で不足の場合は、複数回処理することで、より広範囲に。 (私は2回使用し、6オクターブダウンしました)
2013-11-16 01:44:191FEAh しかしながら、何度処理を繰り返しても、等差級数なので、永遠に0にはならないこと。 ピアノの鍵盤を低い方に拡張しても、0Hzは永遠にきません。 無限に続く鍵盤・・・
2013-11-16 01:46:311FEBh 6オクターブ下がれば、相当下がりますが、やはり停止ではない。 停止したように見せかけるために、カーブを調整し、最後は素早くフェードアウト(エンベロープツールを使いました)。 http://t.co/nssTOKPG9h
2013-11-16 01:48:451FECh 回復部分は、スローダウンよりもあっさりと、素早く済ませてみた。(図は無し) 両方を適切にタイミング調整して、接合すれば出来上がり! http://t.co/df2htZyKYM
2013-11-16 01:50:531FEDh 最後に、曲頭にフェードイン(0.1~1秒)、その前に無音を2~3秒、その前を削除。 演奏前には必ずブレスがあるが、これは曲に含みます。 曲の終端も同様。必ずしっかりヒアリング!! http://t.co/j6yqsrWYrg
2013-11-16 01:54:421FEEh このサンプリング周波数の自由可変(テープスピードの可変)はそれだけでは成立しません。それに見合う性能のリサンプル・エンジンが必須。 Audacity 2.0.3以降のリサンプルエンジンは超高性能だが、操作系(ポイントが打てなくなることがある等)にバグなどが残っている
2013-11-16 01:59:36