欧米以外でのLGBTの状況

アジア編、中東編、東欧編。 野洲さんのツイートをまとめました。
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Farid Yasu @yamashita_socio

LGBTの人々への平等を求めて、多様性を表したカラフルなフェイスペイントと傘を用いてアピールする女性。(2012、インドネシアのスマトラ島北部の街、メダン) http://t.co/7VadUjEUxi

2014-01-17 18:27:19
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Farid Yasu @yamashita_socio

インドネシアではほとんどの人がムスリムであるが、同性間性交が罰せられることはなく、都市部の多くの若者は同性愛に対して比較的寛容だ。しかしながらいまだ多くの市民が同性愛を受け入れがたいものであると感じている。「同性愛者は依然として恐怖の中で暮らしている」と市民グループの代表は語る

2014-01-17 18:30:00
Farid Yasu @yamashita_socio

一方で同様にムスリムの多いマレーシアのLGBTをめぐる状況ははるかに悲惨だ。政府は同性愛者の権利の向上に一切の関心を見せない。男性同性愛者間の性交は20年の投獄および鞭打ち刑が科せられる。同性愛者の権利の向上を訴える内容が含まれたあらゆる映像の撮影および上映は厳しく禁じられている

2014-01-17 18:35:30
Farid Yasu @yamashita_socio

世界最大の大陸であるアジアは、文化や宗教や歴史の差異により、LGBTに関する状況が国によって大幅に異なるのが特徴だ。同性愛結婚が合法化されている国は存在しないものの、例えばタイでは同性愛者の旅行客を呼び込むキャンペーンを政府が主導しているし、

2014-01-17 18:43:59
Farid Yasu @yamashita_socio

中国やベトナムや台湾などでは、徐々に同性愛者が社会に受け入れられ始めている。しかしながらマレーシアやバングラデシュやパキスタンでは同性間成功は違法である。―そしてインドでも。最近の高等裁判所の判決により、同性間性交の禁止が復活してしまったのだ。

2014-01-17 18:46:00
Farid Yasu @yamashita_socio

しかしインドのLGBTは決して屈してはいない。インドの一部の地域では、確実にゲイやレズビアンへの寛容が高まってきている。とりわけゲイパレードが根付いている大都市においては。そしてまた、いくつかの政治的なインド映画においては同性愛の問題が正面から取り扱われている。

2014-01-17 18:50:25
Farid Yasu @yamashita_socio

バレンタインの日にショッピングモールの近くで同性愛者の権利を求めるアピールとして、公衆の面前でキスを行うレズビアンカップル。北京、2011。 http://t.co/LT2MHG163s

2014-01-17 18:53:54
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Farid Yasu @yamashita_socio

以上、世界のLGBTの権利に関する報告、アジア編でしたーヽ(○´w`○)ノ

2014-01-17 18:55:24
Farid Yasu @yamashita_socio

アメリカとヨーロッパばかりで、そのほかの地域(特に先進国以外)のLGBTの権利については報道される機会が少ないので、紹介しています。次は中東編。

2014-01-17 19:02:30
Farid Yasu @yamashita_socio

中東のほとんど国では同性愛はタブーであるが、すべての国がそれを処罰しているわけではない。日常生活と密接に結びついたイスラム教の影響が、中東の人々の同性愛に対する考え方を形成している。アラブ世界では同性愛者のことを「異常」「オカマ」という意味の言葉で読んでいる。

2014-01-17 19:09:21
Farid Yasu @yamashita_socio

イラン・モーリタニア・サウジアラビア・スーダン・イェメンでは同性愛関係をもった者は死刑になりうる。イェメンではヘイトクライムが蔓延し、過去二年間で、30人以上が同性愛者であるという理由で何者かによって殺害された。こうした事件はアルカイダの活動が盛んな地域において多い傾向にある。

2014-01-17 19:15:12
Farid Yasu @yamashita_socio

エジプトでは両者同意の下での同性愛関係が明白に罰せられることはないものの、「恥知らず・淫らな行為の禁止」という法律が適用されて同性愛者男性が投獄されてきた。

2014-01-17 19:19:44
Farid Yasu @yamashita_socio

イスラエルおよびレバノンにおける同性愛の受容度は他のどの中東地域よりも高い。レバノンやイスラエルではゲイ・ツーリズム(同性愛者向けの観光旅行)の旅行客の拡大に努めている。また、レバノンの首都ベイルートにあるとある出版社は、同性愛に関する英語の書籍のアラビア語版の出版を進めている。

2014-01-17 19:25:26
Farid Yasu @yamashita_socio

性の多様性を祝うレインボーグラッグを持った、イスラエル軍兵士。イェルサレム、2009。 http://t.co/m9AO86UEp5

2014-01-17 19:27:46
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Farid Yasu @yamashita_socio

イスラエルでは軍隊や議会に、同性愛者であることをオープンにして参加できる。対照的に、パレスチナ地区ではで同性愛者であることを隠して人生を送ることが一般的である。

2014-01-17 19:35:11
Farid Yasu @yamashita_socio

1951年に成立したヨルダン政府による同性愛行為禁止法がいまだに効力を持っており、さらに1936年にイギリス議会が通した同内容の法律も依然としてガザ地区では有効だからである。

2014-01-17 19:35:36
Farid Yasu @yamashita_socio

同性愛者に関する国際人権委員会の中東地域担当のホセイン・アリザデは、中東地域全体のLGBTの人びとの権利に関して以下のように語っている。「状況は決して良くない。だが、そのことは我々が歩みをとめているということを意味するのではない。」

2014-01-17 19:48:00
Farid Yasu @yamashita_socio

中東編、おわり。 次はちょっぴりマニアックな東欧編。

2014-01-17 19:51:54
Farid Yasu @yamashita_socio

ロシアで成立した同性愛プロパガンダ禁止法は、世界中から非難を浴びている。しかし、人気アナウンサーが「同性愛者の心臓は埋めるか燃やすかしなければならない」とテレビで堂々と語ってしまうような当のロシア国内では、広くこの法律は受け容れられているようだ。

2014-01-17 20:03:42
Farid Yasu @yamashita_socio

プーチン大統領がこの法案にサインし成立したのは昨年6月のことだ。「伝統的でない性的な関係性」を宣伝したり広めたりした者に重い罰が下されるという内容である。大統領三期目を務めるプーチンはますますその思想を保守化させ、ロシアの伝統的価値観を脅かすものとして同性愛への寛容を非難する。

2014-01-17 20:12:55
Farid Yasu @yamashita_socio

正教会の影響の増大と同性愛への無知が、この法案に対するロシア国内での支持をますます拡大させている。統計調査によると、ほとんどのロシア人が「一人も同性愛者の知り合いはいない」と答え、同性愛者の権利の拡大には反対であるという。

2014-01-17 20:20:21
Farid Yasu @yamashita_socio

ロシアで著名なニュースキャスターであるキセリョフ氏は、テレビで「同性愛者が献血や臓器提供を行うことを禁止にし、彼らを燃やし、埋めてしまえ」と語った。なお、キセリョフ氏はその発言の後、プーチンから直々に、ロシア最大規模となる新たなニュース会社の取締役に任命されたのだから驚きだ。

2014-01-17 20:28:43
Farid Yasu @yamashita_socio

その他、ロシアの人気俳優のオフロビスチン氏は「同性愛者を生きたままオーブンに入れて焼け」とファンに向けて語ったことは記憶に新しい。このような状況下で、すでに同性愛者の選手が多数参加することが予定されているソチオリンピックが、果たして遂行されるべきかどうか、私は大いに疑問である。

2014-01-17 20:39:36
Farid Yasu @yamashita_socio

さて、実は多くの問題に直面しているのはロシア国内に住むLGBTだけでなく、バルカン半島を含んだ東欧の多くの地域でも同様なのである。東欧各国の保守的な地域において、同性愛者に対する暴力事件・ヘイトクライムが増加している。

2014-01-17 20:45:29
Farid Yasu @yamashita_socio

経済問題が依然として解決されてない昨今の東欧諸国では、社会的弱者への襲撃事件と嫌がらせが、右翼グループの拡大にを伴いながら増加している(どこかで聞いたことある話だ)。

2014-01-17 20:50:47