私退屈な日常に飽きたの。私を秋篠宮ではなく一人の佳子として見てくれた運命の人もっさん
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ちなみにこの小説は正常状態で書いています。決して酔ってなんかいません。書き進めてTwitterに投下するたびに俺は何をしているんだろうという葛藤に悩む作者の心情を推察しながら読むと二重に楽しめます。
2014-01-12 22:06:08エピソードⅠ『私退屈な日常に飽きたの。私を秋篠宮ではなく一人の佳子として見てくれた運命の人もっさん』 1.私秋篠宮佳子。学習院大学1年生の19歳。一見普通の女子大学生と思うかもしれないけど、家系の都合で私はちょっと特別なの。私のおじいちゃまの名前は明仁。(続く)
2014-01-02 17:10:552.え?誰だって?こう言ったら分かるかしら。平成天皇よ。そう、私は皇族なの。小さい頃から偉い人との付き合いばっかり。別に友達はみんな普通に接してくれるし、凄く大変ってわけじゃないけど、最近少し疲れちゃった。私も少しくらい普通の子として過ごしたいなー(続き)
2014-01-02 17:11:023.ある日携帯で自分の名前をネット検索してみる佳子さま。SPから最近ネットで自分のことが話題になっていると聞いたからだ。「…何よこれ?」そこには熱狂的な自分の信者によってまるでアイドルかのように書かれていた自分の評判があった。(続く)
2014-01-02 17:18:154.数々の自分の写真やそこに書いてあるコメントを見て、自分にこんな熱烈な信者がいることに少し怖くなった。しかし、同時に少し嬉しくもなる自分もいた。私は世間からどう思われているのだろうかと思うこともあったが、そんな意見は聞くことすらできなかった。(続く)
2014-01-02 17:23:485.しかし、そこのコメントには自分に対する絶賛の嵐。佳子さまはただ純粋に自分を褒めてくれることが嬉しかったのだ。家のしきたりで結婚相手は決められてしまう。別に佳子自身現在恋人や好きな人はいないため、そのことについて特に反抗することはなかったが、少しの不安はある。(続く)
2014-01-02 17:29:246.それは私のことを皇族としてではなく一人の女性として愛してくれるかということである。そう、秋篠宮家の次女としてではなく、一人の女性佳子としてである。「はぁ。誰か私のことを一人の女性として愛してくれる殿方はいないかしら。年齢が近い方の方がいいわ。(続く)
2014-01-02 17:38:007.あと私が文系だから理系の方の方がいいなぁ」そんなことを想いながら今日も暖かいベッドの中で眠りにつくのであった。 時を同じくして、大阪。ここに一人の20歳の理系の大学生がいた。青年の名前はもっさん。もっさんに現在恋人はいない。しかし、愛する人はいる。(続く)
2014-01-02 17:41:288.その女性の名前は秋篠宮佳子。皇族の女性だ。もっさんは人一倍その女性のことを愛している。しかし、彼の住んでいる場所大阪に対して、佳子の住んでいる場所は皇居。東京である。さらに彼はただの一般市民である。物理的な距離だけではなく、生まれながらの距離もあるのである。(続く)
2014-01-02 17:46:549.彼は何度も想いを断ち切ろうとした。何度も何度も。しかしそれでも彼は諦めることができなかった。学習院大学に編入することを考えたし、皇居に突撃することも考えた。しかし、そんなものは所詮頭の中の出来事。経済的にも社会的にもそんなことができるはずがなかった。(続く)
2014-01-02 17:52:2210.しかし、彼は何とかして佳子に想いを伝えたかった。そこで、彼は思いの丈をSNSに綴った。そう、Twitterだ。彼は自分に素直に思いのままを書いた。友人からは白い目で見られることも多々あった。それでも彼は書いた。書き続けた。(続く)
2014-01-02 17:57:0512.「大阪観光?」肌寒い季節になってきた10月のことであった。いつも通り大学に登校中の佳子さまは友人とそんな話になった。「そうそう!今度みんなで行こうって計画してるの。ねぇ、佳子も行こうよー」友人からの誘いに応じたい佳子さま。しかし…「凄く行きたいんだけど…(続く)
2014-01-03 00:12:3713.お父様とお母様の許可を取らないと…大阪かー行ってみたいけど、お許しが出るか分からないんだ…ごめんね。」「そうなんだーまぁしょうがないよね。気にしなくていいよ。もし行けるようになったらまた教えてね。」「うん…」(はぁ。何で友達と自由に旅行することも出来ないんだろ…)(続く)
2014-01-03 00:18:0214.大学生なのに自分一人で自由に決めることさえできないこの境遇。幼い頃からこんなことはたくさんあった。しかし、大学生になってから一段と多くなった気がする。このどうしようもないやるせなさに少しずつ積もっていくストレス。(続く)
2014-01-03 00:23:2115.「あぁ。ほんの少しでいいの。少しでいいから普通の女の子になれないかしら。」そんな独り言がもれてしまった。 時を同じくして大阪。もっさんは学校とバイトだけの単調な生活に嫌気が差していた。自分を刺激してくれるスパイスが欲しかったのである。(続く)
2014-01-03 00:27:2916.しかし、あまり人や物に興味を示すことがないもっさんに対するスパイスなど多くはない。そう、彼に対するスパイスとは秋篠宮佳子が唯一であり絶対である。彼は今日もありのままの想いをTwitterに書き込んでいた。 書き込むたびに友人からの白い目。(続く)
2014-01-03 00:32:3717.それでも彼は構わなかった。この想いが伝わるなら。「はぁ。佳子さまが大阪に来るようなことないかな。それでもし俺の家に来てくれるならメイドさんの格好をさせて……」深夜、真っ暗な部屋で一人そんなことを想っていた。いつも通りのことである。 しかし、この時彼はまだ知るよしもなかった。
2014-01-03 00:38:2618.「いいよ。行ってきなさい。」父の言葉に佳子は思わず耳を疑った。「本当にいいのお父様?」「ああ。お前もアメリカのホームステイから帰ってきたあとドタバタしてて大変だっただろう。たまには友人と思いっきり遊ぶのも大切だよ。」そう語る父秋篠宮文仁の目は優しかった。(続く)
2014-01-03 00:45:1219.「お父様ありがとう!早速友人に連絡してくるね!」そう言って佳子は自分の部屋に戻った。「あなた。いいんですか?」母紀子は当然の心配をした。「まぁいいじゃないか。佳子も最近何だか元気ないし、たまには友人とリフレッシュも必要だよ。来月はお父様(天皇)の誕生日もあるし、(続く)
2014-01-03 00:55:1020.公務も多くなって忙しくなる。時間の取れる今のうちに遊べばいいんだよ。」父にも思うところはあった。家柄の都合とはいえ、佳子はもう立派な大学一年生。普通の子とは違う生活を送らなければならないこの運命からは一生逃れられない。そんな佳子に対する父の最大限の配慮であった。(続く)
2014-01-03 00:58:5021.そんなことで佳子さまの友人との大阪旅行は11月の3連休の日に決まった。土曜日の朝に新幹線に乗って大阪に向かって出発。一日目は難波や通天閣。さらに古墳に興味のある友達の意向で堺市にも行く予定である。2日目はUSJで一日遊び、3日目に梅田でショッピング後東京に戻るプランだ。
2014-01-03 01:09:1622.「楽しみだわ!」テンションの上がった佳子さまはお風呂にいつもよりひとつ多くバブを入れた。これでお肌も更にツルツルだ。鼻唄まじりにご入浴の佳子さま。旅行の日を心待ちにしながら日々を過ごすのであった。 同じ頃大阪。もっさんはとうとう欲望が抑えられなくなりつつあった。
2014-01-03 01:24:4523.そう。彼は秋篠宮佳子に会いたい欲望が抑えられないのだ。何とかして佳子さまに会えないものか。彼は悩み続けた。しかし、答えの出るはずもない。彼は思った。会える可能性が1%でもあるならそれにかけてみよう。諦めたらそこで試合終了。誰かが言っていたいい言葉だ。(続く)
2014-01-03 01:29:0824.彼はあらゆる可能性にかけた。すべては佳子さまと出会うため。佳子さまは何か趣味をお持ちではないのか。もしかしたら佳子さまが大阪に来るときその趣味に関連する場所に来るのではないか。彼が住んでいるのは大阪府堺市である。堺市には大山古墳という日本最大の前方後円墳がある。(続く)
2014-01-03 01:36:10