北久保弘之のアニメ残ギャグ物語　宇多田ヒカルのショートPV「Easy　breezy」編

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

皆 今日もアニメ残ギャグ物語 だが、俺のフォロワーさんの中にはコレで俺がメジャーにマークされない事を祈る方々がイラッサルのは有り難いが、文句が有るならいつ誰の挑戦でも受けて立つ！で、今宵は 宇多田ヒカルのショートPV「Easy Breezy」 http://j.mp/b1ccH5

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さて、チリトマヌードルで、腹ごしらえも済んだ事だし、イクドーッ！数年前の事。GAINAXの社長 山賀からメールが届く夜。何なに「俺(山賀)の友人の (当時、まだ宇多田ヒカルとは離婚して居なかった)紀里谷 和明氏からアニメの仕事を頼まれたが、今 ガイナは一杯一杯で受けられ無い」と。

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「ついては、有能なアニメ監督を探して居るので 北久保を紹介しても良いか？」と言うメール内容。俺の返信「基本的に 仕事の話ならば、紹介しても構わないし、有り難い話だ」…まだコノ段階ではナ。翌日 朝から三通のメールで起こされた。一通は紀里谷 和明氏から。後の二通は宇多田ヒカルの父親～

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父親、宇多田てるざね氏からだった。内容はというと、兎に角 連絡を付けたいので、電話をくれないか？つー事。で、てるざね氏に電話をしたら「兎に角 会って欲しいので、今日の夕方6時に 青山に有る ユニバーサル日本本社 迄 来てくれないか？」…何なんだ？コノ急展開は。仕方無くユニバーサル

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ユニバーサル本社迄行く。通された会議室には全員 初対面のメンバーが俺以外に三人。内二人はアメリカ人のPD。最後の一人がてるざね氏。此処から俺は、トワイライトゾーンに脚を踏み込む事に。話をかいつまむと こうだ。今度 ユニバーサルは携帯配信コンテンツを展開したい。で、宇多田ヒカルだ。

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宇多田ヒカルのアルバムEXODUS(エグソダス)に収録された曲が14曲有る。コノ14曲にそれぞれ30秒前後に編集したモノに14パターンのアニメーションを作り 全世界配信したい、というトンデモな話だ。ここから凡そ二時間位、俺の説教が始まる。「そもそも論として GAINAXという会社

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アニメーションの制作会社が手一杯で出来ません、と断って来た仕事ですよネ？会社規模で断った話を 今 一人のアニメーション監督に相談して どうにか成るとでも思ってるんですか？貴方達が真っ先に話をしなければ成らないのはアニメの演出家じゃ無くて 制作会社のプロデューサーでしょう⁉ ソレに

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

今 何月か解ってますか？五月ですよ五月！この時期のアニメーション制作会社が 夏 公開劇場作品の追い込みで現場はキリキリマイなんデスよ！その宇多田さんのアニメ配信は何時からを予定にして居るんですか？」三人「七月配信で 二週間後プレスリリースを」俺「…イイですか？そんな夢物語みたい～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

夢物語みたいな話を間に受ける制作会社なんか有りませんし、逆に 出来ます！なんて言う会社は最も信用出来ません。貴方達が言っている事が どう言う事か？簡単に言えば『何処の作品でも構わないから一本 潰して ウチの仕事をヤって下さい』って言ってるのと変わらないんデスよ！(以下略)」俺は～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

自分の知ってる限りのアニメ制作会社を一件一件紹介した。この会社の社長は誰々で こんなスタッフが居て、この人はこーゆー作品には向いてて、この会社のこの人はとても優秀なアニメーターだけど、経営者の○○さんは信用出来ません、等々」加えて、その場で各会社の社長Pに電話を掛けてユニバーサル

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ユニバーサルPDと てるざね氏に電話を代わり 俺の言っていた制作会社の状況を直接 彼等に話して貰い 俺の言葉に嘘が無い事、彼等の無謀さ加減について 各会社の社長Pから 再度 説明して頂いた。本来、わざわざ俺のコネでここ迄 ヤって挙げる必要は無い事は解っちゃ居るが 彼等の無知さ加減

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

無知さ加減を自覚して頂けなければ(同義的責任が0%で合っても)異業者に対し 不親切だと思われた。今から熟考すれば この親切心が致命的結果を招く訳ナノだが、ソレは未だ先の話で。で、俺はこのミーティングであらゆる可能性を示唆した。例えば、アニメーションのプリプロは日本ダケにしか 無い

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

プリプロは日本ダケにしか 無い訳じゃ無い事。ユニバーサル本国のお膝元 カートゥーンネットワーク にも優秀なアニメーターは居る。又、ワーナーブラザースには かのブラッド・バードも居る。カナダには 凡そ 現在最強のアニメーター兼 監督の シルビアン・ショメが居る。金に糸目を付けない～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

金に糸目を付けない作り方が出来るんなら ピーター・チャンも含め 方法論は無い訳じゃ無い。ダガ、ユニバーサルは難色を示す。所詮、予算が青天井な仕事なぞ無いって事か。コレが天下(但し、日本ローカルの)のヒカル 宇多田 の限界点か。とりあえず、言える事 ヤってやれる事は 全て 説教した

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ソレでも未だこの三人が未練がましい態度にやや自嘲気味に俺は吐き捨てる様に言った「良いですか？アニメーションという集団芸能を制作するのにプロダクションという後ろ楯一切無しで、俺の個人のコネと能力で面倒見れるのは、14本(曲)の内 一本ダケですよ！ソレでもこのスケジューリングは無茶～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

無茶苦茶です。二週間後のプレスリリースは貴方達の「首を賭けて(文字通り)」でも止める事をお勧めします。貴方達が未だ俺に仕事を依頼したいのならば、出来る限り速かに決定し連絡下さい。その間、俺はズッと 世界の何処に出しても腕っ節で勝負出来るスタッフを抑え続けなくちゃ成らんのデス！」

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

こうして俺は青山を後にした。そしてユニバーサルからの連絡を待った。待ち続けた。しかし二週間経ち 一ヶ月経ち 二ヶ月経ったが連絡が無い！さっきも書いた通り 俺はその間、訳有って 名前が言えんのダガ「超」が付く アニメーター・オブ・アニメーターを抑え続けた(ソレがどれ程 大変な事か)

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

でだ、と有る日、突然 Yahooニュースで宇多田ヒカルのアニメPV14本世界配信のプレスリリースを知らされる！制作会社は、あの日ユニバーサルPDに対して「此処の社長Pは人間性に問題有りですから注意して下さい！」と 念を押した そう、STUDIO 4○Cだった！…馬鹿な！

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

4○Cと言えば、このツイッターでもお馴染みの森本晃司さんや(最早 伏字の意味も無い訳だが)田中 達之くん等など が仕事をして居る会社だ。このプロジェクトも、Utada×森本 っつー、もぅ訳解らん 状態に。「どーゆー事ッスか！」ユニバーサルは貝と化し 何も説明出来無い。あぁ、言い～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

言い忘れたが途中で一回 ユニバーサルの日本人PDから予算に対し質問の電話を受けた。PD「この作品 幾ら位 予算が必要ですか？」俺「えー良いですか？世界配信で勝負出来るスタッフが一ヶ月間に従事する人数が三人で期間が二ヶ月間。一人のギャラが500,000円×6で3,000,000円で

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

で、飛び込みの仕事ですから 当然 他の仕事を止める為に手当てを×15%で、トータル3,500,000円で、この金額が予算を松竹梅で表した時の「竹」の予算です」と、言うべき事は言って置いた。さて、ココからステージはユニバーサルから4○Cと変わる。その前にひと悶着。俺が仕事を頼んで～

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

頼んでいた アニメーター・オブ・アニメーターが、4○C絡みに成った事に腹を立て 仕事を降りると言い出したのだ！彼は過去の4○Cとの仕事で酷いダンピング(直訳すると不当廉売)に合ってる。彼に断られたら、この仕事自体を諦めざるを得ない。彼を説得する為に俺は今回に限ってスタジオを構えた

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

名前はMAMと書いて スタジオ・マムだ。兎に角、全ての責任は俺が取る事。彼の名前は絶対に出さない事。を条件に、何とか彼を引き止めた。そんな訳で、俺としては世界中に叫びたいのだが、フォロワーさん達にも彼の名前は明かせないのだ。済まんナ。で、俺は4○Cの田中A子に呼び出されて4○Cへ

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

4○Cの社長Pの田中A子と打ち合わせ というのは仮の姿。早い話 例によって例の如く 龍の如く 「ダンピングの話だ」。A子「北久保くんの言ってる事も解るノヨ。だけど、この企画 お金が出て無いノヨ。ウチ(4○C)も共同出資でヤっとナノ」俺「という事は4○Cも権利者に成る訳ですか？」

佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

A子「まぁ、その辺はむにゃむにゃ…でね、予算の話何だケド」俺「俺は既にユニバーサルからの質問には明解に答えてます」A子「お願い！予算は3,000,000円でヤって、ネ？」俺「ふむ、すると田中さん。このプロジェクトで一番 最初に「質を下げろ」と口にしたのは田中さん。貴女ですね？」