江口寿史先生の「イラストレーター」一家言

「イラストレーター」に関する江口寿史先生(@Eguchinn)のつぶやきをまとめました。
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イラストレーション編集部 @illustration_g

イラストレーション201号は上條淳士さん、五十嵐大介さん、しりあがり寿さんを特集します。 特別対談としてちばてつやさんと浦沢直樹さんによる対談も収録しています。 表紙はAmazonでいち早く公開しています。 こちらからどうぞ。http://t.co/4GFsHVkq6n

2014-01-15 19:32:33
江口寿史 @Eguchinn

ぼくが審査員のチョイス展も〆切り迫ル!ですよ。搬送(郵送・宅配便)締切日2月14日 直接搬入(幻光社ビルB1 10:00〜14:00)締切日2月17日 ↓RT参照

2014-01-18 16:58:21
江口寿史 @Eguchinn

それにしてもイラストレーション誌。登場してる名前は全て漫画家。チョイスの審査員も俺て。コミッカーズ化してないか笑 RT @illustration_g イラストレーション201号は上條淳士、五十嵐大介、しりあがり寿を特集。 特別対談としてちばてつやと浦沢直樹による対談も収録。

2014-01-18 19:31:04
江口寿史 @Eguchinn

同業者が自分を含め「絵」の面でこの雑誌に取り上げられるのはもちろん嬉しい事だが、もっとイラストレーターの方々からの刺激を受けたい、と、この本の1979年の創刊号からの愛読者でありイラストやデザインに多大な影響と刺激を受けてきた自分としては正直思うよ。

2014-01-18 19:38:36
中村佑介🎨2024カレンダー @kazekissa

@Eguchinn はじめまして。こんにちは。イラストレーターの中村佑介と申します。創刊された1979年、僕はまだ1歳でしたので、創刊当初、『イラストレーション』という雑誌が読者にとってどのような受け入れられ方をしていたのか、とても興味があります。

2014-01-18 21:21:01
江口寿史 @Eguchinn

@kazekissa はじめまして。作品いつも拝見しています。当時はまだ、60代からの「イラストレーション」という分野がとても刺激的だった時代が続いていました。時代のトーンのようなものを代表するようなイラストレーターが毎年のように登場してきて目が離せなかったのです。

2014-01-18 21:35:13
中村佑介🎨2024カレンダー @kazekissa

@Eguchinn 返信ありがとうございます。"イラストレーション"という単語自体、江口先生の画集タイトルで知った位なので感激です。そして当時の熱を知れて勉強になります。今よりもっと一般消費者(漫画家、イラストレーター、デザイナー以外)からの注目はあったのでしょうか?

2014-01-18 21:43:01
江口寿史 @Eguchinn

@kazekissa イラストレーターはいわば一種のスターでした。(創刊当時の僕のスターは湯村輝彦さん)当時自分はイラストレーターとの付き合いはなく、イラストレーション誌が業界の中でどういう存在だったかはわかりかねますが、少なくともイラストレーターの方々の実際の制作方法を

2014-01-18 21:47:28
江口寿史 @Eguchinn

@kazekissa 途中ですいません。またのちほど書きますね。

2014-01-18 21:48:03
中村佑介🎨2024カレンダー @kazekissa

@Eguchinn いいえ、ありがとうございます。またお手すきにときに、お待ちしております。

2014-01-18 21:50:31
江口寿史 @Eguchinn

創刊時のイラストレーション誌についての話が途中で切れたままになってました。もう少しいいですか。 @kazekissa

2014-01-20 16:18:25
江口寿史 @Eguchinn

例えば実際の制作方法を写真つきで解説するHow to Drawのページなど画期的でかつ実用的でした。美術的な専門教育を受けていない自分にとって、そこで林静一や永井博の色の塗り方や鈴木英人のパントーンの貼り方を見れたのはとても刺激的でしたし勉強になりました。 @kazekissa

2014-01-20 16:22:05
江口寿史 @Eguchinn

美術書ではあったのかもしれないけどイラストについての専門書は当時他になかったと思うので業界内での注目はとても高かったと思いますよ。

2014-01-20 16:24:28
江口寿史 @Eguchinn

それと、イラストレーションが「今よりもっと一般消費者(漫画家、イラストレーター、デザイナー以外)からの注目はあったのでしょうか?」ということに関してはそうだと思います。消費者が注目していた、というより消費者の目に触れる量が今より圧倒的に多かったと思います。

2014-01-20 16:28:04
江口寿史 @Eguchinn

ただ人気のあるイラストレーターは流行みたいに扱われ、消費されるスピードもすごく早かったので、その時々の「旬な人」に選ばれてしまった人は大変な部分もあったんじゃないかな。

2014-01-20 16:32:02
江口寿史 @Eguchinn

その頃の方が良くて今がダメだと言う気はなくて、時代が変わったということなんだろうけど。

2014-01-20 16:34:27
江口寿史 @Eguchinn

ぼくの知る限りではイラストレーション誌のチョイスをとって登場して、あれよあれよと時代の顔になっていくのを目撃した最後の人がたぶん日比野克彦さん。で、あれがたしか83年。

2014-01-20 16:37:42
江口寿史 @Eguchinn

そのあと、その時々のいわゆるスターイラストレーターみたいな人が登場しなくなったんだけど、ぼくとかわたせせいぞうさんとか、岡崎京子さんとか…漫画家がイラストとして使われる仕事はこの頃から増えていったんですよ。これは関係あるのかな?笑

2014-01-20 16:43:36
江口寿史 @Eguchinn

でもその後は奈良美智さんとか会田誠さんとか村上隆さんとかの美術の人がポップ媒体(雑誌、CM、CDとか)に登場しだしたりね、イラストレーションがひと言でくくれなくなった、他の畑とのボーダレス化は多分その頃から始まってるかな。

2014-01-20 16:55:51
江口寿史 @Eguchinn

ただ、じゃあ若い世代にイラストレーションを描こうとする人が少なくなったのかといえば、それはちがって、むしろ多くなってるんじゃないかな。Pixivとか見ると、そりゃもうビックリするほど上手い人がゴロゴロいるものね。あれは何?イラストとは呼ばないの?魅力的な絵を描く人は沢山いるよ。

2014-01-20 17:12:45
江口寿史 @Eguchinn

なんだけど、この、ハンドルネームでネット上で絵を発表してる若い人たちに共通して感じるのは「世に出る」という感覚の希薄さ?僕らの世代だと絵でも小説でも音楽でもなんでもいいけど自分の技量で「世に出たい」というのがまずあったんですよ。この「世に出たい」という感覚がもう古いの?ダサいの?

2014-01-20 17:21:24
江口寿史 @Eguchinn

だから昔だと僕は漫画家になりたかったからジャンプに投稿しました。イラストレーターになりたい人はチョイスに応募してました。みんな世に出たいからですよね。今の若い人はもしかしたらネット上でRTされたりファボられたりイイネ!された数が多ければ満足だったりするのかしら?

2014-01-20 17:27:28
江口寿史 @Eguchinn

だから今回ちょっとイラストレーション誌に苦言を呈したような形になっちゃったけど、こういうことも関係してるんじゃないかな、と思いました。なのでそういう意味でも今回チョイスの審査員をやるのは楽しみなんです。少なくともこれに応募してくる人は「世に出たい」と思ってる人達だろうから。

2014-01-20 17:32:02
江口寿史 @Eguchinn

そうか。みんな賢くなったってことか。 RT @takokainahare 書く事と収入のバランスが悪い。「世に出て」安定した収入を得るまで年月がかかる。働きながら趣味で描いてる方が安心ですよ。

2014-01-20 17:41:51