妖怪ツイート(岸崖小僧)

将棋の雁木囲いと絡めたかったらしい。。。
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じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

【目覚ましタイム】おはようございます。かなり眠いです。目覚ましのためにしばらく妖怪ツイート連投します。何故妖怪が目覚ましになるかというと、単に僕が妖怪萌えな変態だからです。

2010-06-07 08:02:25
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

妖怪と言えば「天狗、鬼、河童」が三大スターだが、中でもユーモラスさNo.1は河童だろうか。河童は「川童(かわわら)」の音が訛った説(怪しいけど)もあり、概ね川の近くに棲むされている。

2010-06-07 08:03:11
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

似た生態の河童類(?)の妖怪は多く、ひょうすべ、水虎、川太郎、川姫、カワウソ等あげていくとキリがない。そんな中、特に変わっているのが、岸涯小僧(がんぎこぞう)。「岸涯」だからね。「雁木」じゃないよ>将棋する人。

2010-06-07 08:04:28
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

岸涯小僧(がんぎこぞう):今昔百鬼拾遺に記載のある妖怪。河童(川童)の一種とされる。今昔百鬼拾遺の絵では、小舟の繋がれた川辺で魚を齧っている姿で描かれている。しかもその歯は、「やすりのように」ギザギザしているという。

2010-06-07 08:05:15
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

この「齧る」というのが、河童類の妖怪としてはかなり珍しい(はず)。大抵の河童は、嘴はあっても歯、しかもギザギザの歯なんてない(はず)。

2010-06-07 08:05:58
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

件の絵では、後ろには階段状のものがある。この階段状=段々のことを雁木というらしい。他に、雁木鋸なんてのもあるらしい。これは、木こりの使う大きな鋸、又は金属などの固い素材を切り出す時に使う鋸なんだそうだ。

2010-06-07 08:07:10
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

なんでこれらが「ガンギ」かと言うと、雁が「へ」の字に編隊を組んで飛ぶところから、ジグザグをガンギと呼ぶようになったという説がある。

2010-06-07 08:07:52
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

今昔百鬼拾遺の作者、鳥山石燕は、ガンギコゾウに「岸涯」の字をあてている。これは、川辺、又は海岸へ降りて 行く階段を「雁木」ということから、岸辺にいるガンギだらけの妖怪とシャレたものというのが、確か妖怪研究家・多田克巳氏の説だ。

2010-06-07 08:08:44
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

今昔百鬼拾遺はつまり、色々な”ガンギ”をシャレにかけた”ガンギ”づくしの絵を書いたものということになる。

2010-06-07 08:09:30
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

ところで、雁木と言えば将棋ファンには「雁木囲い」が脳裏に浮かぶ。こちらは、雪よけの屋根=雁木造り、から雁木囲いの名が付いたそうだ。まあ、こちらのガンギも「段々」に見えるのかもしれないね。知らんけど。

2010-06-07 08:10:08
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

雁木囲いは=江戸時代の檜垣是安の創案とされている。檜垣是安は慶安年間の人らしいので、1648年-1651年あたりと推察される。

2010-06-07 08:10:53
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

一方、鳥山石燕は1712-1788年の人だから、将棋に詳しければ雁木囲いのことを知る機会もあったはず。ただ、石燕が将棋に詳しかったどうかは知らない。

2010-06-07 08:11:40
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

今昔百鬼拾遺の岸涯小僧の絵に、将棋盤が描き込まれていればもっと良かったのに、とは思うがそこまでやったらこの絵の「ダジャレ」がバレバレになってしまって、それはそれで興ざめかもしれないね。

2010-06-07 08:12:08
じぇーらむ@羽衣狐様の下僕 @Zeirams

博学な石燕が本当に雁木囲いを知らなかったのかどうか。これは、将棋ファンで妖怪萌えな人だけが気にしているのかもしれない、”永遠の謎”である。

2010-06-07 08:12:51