大川小検証委報告案の間違い

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林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証委「最終報告書案」に落胆する遺族 委員長の「ささやかな達成感がある」発言に唖然|大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~|ダイヤモンド・オンライン http://t.co/XBoNtr2hgs @dol_editorsさんから

2014-01-22 01:09:32
林 衛 @SciCom_hayashi

宮城県知事は,報告書の中身を読んで発言したのか,それとも新聞紙面やニュースだけをみて感想を述べただけなのか。検証委の側のいいぶんを繰り返している形だから,後者だろうな。 河北新報 知事「次の災害に生かして」 大川小検証委、最終報告案 http://t.co/V7GvD75oSe

2014-01-22 09:20:03
林 衛 @SciCom_hayashi

引用:教職員による避難決定の遅れと避難先の選択ミスが事故原因とされたことについては「十分理解できる」(村井知事)。 いやいや「避難決定遅れと避難先の選択ミス」の原因がわかってはじめて事故検証。そんなことは2011年3月にわかってた。 http://t.co/V7GvD75oSe

2014-01-22 09:24:14
林 衛 @SciCom_hayashi

引用:遺族が検証の不十分さを指摘していることにも触れ「少しでも遺族の気持ちが静まるよう、意見をよく聞きながら努力してほしい」と求めた。 ならば,事実の究明を具体的目標立ててやるべきでしょう。ただ努力すればいいものでは決してない。 http://t.co/V7GvD75oSe

2014-01-22 09:26:52
林 衛 @SciCom_hayashi

引用:「大切なことは二度と同じような犠牲者を出さないことだ。検証結果を次の災害のために生かしてほしい」 そんなの当たり前。具体的事実に基づかない,リアリティの薄い検証をなににいかせるのか, 県知事としてあなたは真剣に考えているのですか?http://t.co/V7GvD75oSe

2014-01-22 09:31:16
林 衛 @SciCom_hayashi

宮城県知事定例記者会見 文字起こしはズバリここ。 http://t.co/Hf7duZtzsH http://t.co/63ivPzUSLj から動画もみえるようになっています。 「報告を受けている」とあるので,教育長本人か周辺から聴いた内容をもとに語ったのでしょう。どおりで…。

2014-01-22 09:57:06
林 衛 @SciCom_hayashi

この現地報告をじっくり読んでほしい。会場で私も目撃しました。納得できないのは遺族だけでありません。みなさんはいかがですか? 大川小検証委「最終報告書案」に落胆する遺族 委員長の「ささやかな達成感がある」発言に唖然(池上正樹) http://t.co/XBoNtr2hgs

2014-01-22 10:37:58
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい1: 現場先生方の判断の軽視(続き)。 現場責任に落とし込みたいからだろう。両手を子どもたちとしっかりつないだままご遺体でみつかった先生もいたと聞く。「死人に口なし」と現場の名誉を傷つけ一般論に終始する提言では,先生方の努力が報われない。検証でいいの?

2014-01-24 09:53:07
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい2: 子どもたちの判断の軽視。 避難を提案した子どもたちについての記述も少ない。証言があるのに,提案した可能性は「否定できない」としかない。市教委側の矛盾した証言は丸呑みで事実認定するのと対照的。「死人に口なし」で不可抗力を強調したいのだろうか。(続く)

2014-01-24 09:58:16
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい2: 子どもたちの判断の軽視(続き)。 高学年男子を中心に山は遊び場であった。授業で使っていただけでなかった。2日前のマグニチュード7.3とはスケールの異なる,震度5強から6弱の揺れが2分半続くという事態,祖父からチリ津波の経験を聞いていた児童もいた。

2014-01-24 10:03:56
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい3: 得られた事実,証言の大量無視。 報道も公的文書もすべて集め分析したと豪語するが,パブコメで集まった重要な事実,分析とともに,ほとんどが無視されて,ストーリがつくられている。なぜとりあげないのかの問いに,「さして重要でない」と佐藤健宗委員。(続く)

2014-01-24 10:11:33
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい3: 得られた事実,証言の大量無視(続き)。 根拠があって否定したならばまだわかる。検証の再検証もしやすいだろう。しかし,否定/肯定の根拠は示されていない。 事実を無視するので,被災原因は「避難の遅れ」と「避難場所のミス」と2011年3月時点に戻る。

2014-01-24 10:16:16
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい4: 生存者を圧迫,誘導する聞き取り調査。 証言を全部だすと「問題がおこる」などと,事務局が聞き取りの場面で圧迫をかけ,消極的な証言を誘導している。時間がたったこととあわせ,事故直後の証言が「確かめられなかった」として,重要事実・証言を消し去る検証委。

2014-01-24 10:24:14
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい5: 専門家への信頼の悪用。 専門家なのだから,それなりにやっているのだろう。まさか林がいうほどひどくはないだろう。そう思われる方には, 大川小事故検証委員会はなぜ混迷を続けるのか http://t.co/AeEB25QqqU の事実をまず読んでほしい。

2014-01-24 10:29:59
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい6: 信頼を損ねる秘密主義。 証言者を守るための匿名化も必要だろう。しかし,役職や居住地,立場を含めて匿名にしてしまうと問題の構造すらわからなくなる。検証の信頼も説得性も実証性も低下する。名取閖上検証委が証言者を守る必要性を個別判断しているのと対照的。

2014-01-24 10:47:11
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい7: 多数決による事実認定。 事実認識の判断,考察内容の是非について,検証委では合議による多数決が基本方針らしい。事実や科学的考察が,多数決でできるのだろうか。ちなみに室崎委員長は自ら「少数意見」だと個人的やりとりのなかでもらしている。

2014-01-24 10:50:30
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい8: 被災地の復興予算の無駄遣い。 当初2000万円だった検証予算が,委員長も使途を知らないうちに3700万円積み増しされ,5700万円となった。それで,有識者ヒアリングが実施されたが,事実情報不足のままであったため成果は限られていた。無駄遣いの典型。

2014-01-24 10:59:04
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい8: 被災地の復興予算の無駄遣い(続き)。 限られた有意味部分も含め,報告案にも有識者ヒアリングのまとめすらない。検証と関係ない自己宣伝をする有識者もいれば,直前に膨大な会議資料,議事録を渡され,移動時に一部に目を通すのがやっとだったと語る有識者もいた。

2014-01-24 11:06:35
林 衛 @SciCom_hayashi

「メーカー各社が理系を専攻する女子学生「リケジョ(理系女子)」の採用に力を入れている。コニカミノルタは23日、自社のプラネタリウムで初めてリケジョ向け会社説明会を開催」 「リケジョ」ほしい…人材確保にメーカー必死 「絶対数少ない」 http://t.co/NaWkW4X3oR

2014-01-24 11:15:07
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい9: 行政コンサルタント会社が事務局。 政策の提案,改善,予算獲得のための資料作成をお手伝いするのが生業の社会安全研究所さんに,いくら地震津波防災の予備知識があるとはいえ,学校事故検証の事務局お願いするのは無理難題。知的投資の回収のために行政よりになる。

2014-01-24 11:32:53
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい11: 専門性の弱さ。 とくに心のケア,PTSD問題への専門性が事務局や委員に不足している。記者会見でも,「語り」にはいい面も悪い面もあるという一般論しか委員からでてこなかったことで,はっきりした。だから,全体的に遺族・生存者を傷つける結果となっている。

2014-01-24 11:37:50
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい12: 専門性発揮不足。 ハザードマップで3km以上の激しい津波陸上遡上が予測されていた。ある意味画期的,現場の先生,児童の直観を裏打ちするものだった。研修で徹底していたら決断を後押ししたはず。しかし(続く) http://t.co/S2Evv3w1M6

2014-01-24 11:43:17
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林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい12: 専門性発揮不足(続き)。 報告案では,地形効果が入っていないという誤解にもとづく,安易なハザードマップだとの一面的な考察があり,しかも,切り出され浸水区域外の立地だけが強調されている。津波工学の首藤委員は欠席して頬被り? 想定のわずか外だった。

2014-01-24 11:50:19
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい13: 研修の何が不足していたのか。 ハザードマップの想定は危険を示唆するものであった。それがちゃんと伝わるものであったのかどうかを検証すべき。できていなかったのだとしたら,その原因も検証対象。不可抗力でしたでは済まない,教訓にならない。なぜなら(続く)

2014-01-24 11:57:48
林 衛 @SciCom_hayashi

大川小検証報告案のまちがい13: 研修の何が不足していたのか(続き)。 なぜなら,多くの事故は,マニュアルや想定を越えた,しかも,想定不能に越えたというよりも応用可能な範囲で生じているから。今回も,現場の先生方,児童は,山へ避難との判断はできた(決断ができなかった)点に本質あり。

2014-01-24 12:02:03