アブストラクト和訳 「2011年フクシマフォールアウト：大気から海氷への沈着シナリオと、氷上に生息するアザラシへの野生生物の健康への影響」

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Alaska Marine Science Symposium January 20-24, 2014 アラスカ海洋科学シンポジウムのアブストラクト本（222ページ目） http://t.co/9FfmUSSBng http://t.co/9nFZqrLhBD

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「2011年フクシマフォールアウト：大気から海氷への沈着シナリオと、氷上に生息するアザラシへの野生生物の健康への影響」 2011年3月11日の福島第一原発事故により大気に放射性物質が放出された5日以内に、放射性物質を含む大気がベーリング海・チャクチ海北部へ移動していた。

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2011年夏には、沿岸コミュニティーと野生生物管理機関に、北極の氷上に生息するアザラシの数種で新しい病気が起こっているのが明らかになった。症状は、疲労、新しい毛が生えない、皮膚疾患、などで、ほとんどがノームとバロー地域の間で報告された。

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海洋大気局（NOAA）と米国森林野生動物部門は、2011年冬の終わりにアラスカ北方鰭脚類異常死亡事象を宣言した。2011年アラスカ北方鰭脚類異常死亡事象調査は継続されており、放射能を含む病因（感染症、内分泌系疾患、毒物、栄養素など）の可能性を調査している。

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現時点では、病因は確定されていない。対照群と疾患群のアザラシの筋肉組織のガンマ線分析（セシウム134と137）の結果を発表し、氷上アザラシのフクシマフォールアウトへの様々な被ばくルートの可能性による野生生物への健康影響を議論する。

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フクシマフォールアウトが、ノームからバローまで海氷に覆われている期間に起こったため、海洋食物網ベースのフォールアウトシナリオに加え、海氷ベースのフォールアウトシナリオが、フクシマ事故の場合に特に適切である。

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海氷フォールアウト沈着シナリオでは、放射性核種が海氷に降り注いだことになる。海氷と雪が、沈着した放射性核種が一時的に留まる場所となった。ゆえに、放射性核種は、解氷時期になって初めて移動し、海氷が徐々にバラバラになるまでは、地域の食物連鎖網にあまり入り込まなかったと思われる。

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氷上アザラシの氷上での累積被ばくは、外部被ばく、呼吸、そして氷上での春の、換毛、子育てと生殖のための季節的移動期での食物摂取により起こっただろと思われる。さらに、氷上アザラシは、食生活と代謝の制限下にあり、生殖と換毛と関連したホルモン変化を経験していたはずである。

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以上、アブストラクト和訳。 このシンポジウムでの発表内容詳細（セシウム134が検出されたかなど）は不明。 2011年アラスカ北方鰭脚類異常死亡事象アップデート：2013年3月・4月号（PDF）の一部を下記に引用和訳。 http://t.co/KIkGRGviy8

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アザラシの疾患の原因の可能性として調査されていること 連鎖状球菌 マイコプラズマ 藻類（シアノトキシン） ホルモン（甲状腺ホルモンは正常な換毛に必須） 放射線 ビタミン

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放射線（放射性核種）：現時点では、予備的結果によると、健康な1匹と異常死亡した4匹のアザラシにおけるセシウム137の数値は1990年半ばのアラスカのアザラシの検体におけるセシウム137の数値と同じ位である。残りの3匹のアザラシの検体のガンマ線分析は続行されている。（続）

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異常死亡したアザラシと健康なアザラシの筋肉組織検体収集と分析は、2013年の間にも続行される。（以上）

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著者の1人のダグ・ダシャー氏は、環境研究者。 https://t.co/YF0LCQCP0T

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ダシャー氏は、アラスカで行われた核実験の環境への影響も研究している模様。 Radionuclide Levels in Caribou of Northern Alaska in 1995–96 http://t.co/9zyVQhHBpD

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また、アムチトカ島での核実験由来の放射性物質の環境への影響の研究も。 http://t.co/wFVqUHt4b8 http://t.co/ir5yE581gB

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アムチトカ島に関する米エネルギー省情報 Biological Monitoring at Amchitka Appears to Show Impacts from Fukushima Dai-ichi Incident http://t.co/UTPsznR5Uw

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アムチトカ島に関する米エネルギー省情報「アムチトカ島での生物学的モニタリングは福島第一原発事故の影響を表しているようだ」の抜粋情報まとめ http://t.co/m4z9ofH7K9

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参考：アラスカ地図 アムチトカ（Amchitka）島はアリューシャン列島の西側なので地図の左下、ノーム（Nome）とバロー（Barrow）は真ん中の上部。アザラシの異常死亡事象がみられたのは、ノームとバローの間。 http://t.co/LOXURcmTVl

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参考：バローの野生生物管理部門のサイト。アザラシとセイウチの異常死亡事象（UME）報告書リンクあり。 http://t.co/wAiYCm2Y4b

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アザラシとセイウチでの異常は、2011年9月から報告されている。 http://t.co/RdEO3UtRUg

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米国環境保護局の放射能測定結果（エアフィルターとカートリッジ） アラスカは最初に出て来る。Dutch Harborはアリューシャン列島Unalaska島、Juneauはアラスカ東部でカナダ寄り、Nomeはアラスカ西海岸中部。 https://t.co/FzpVSyAXkt

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@namiekuwabara それは拝見していませんが、https://t.co/FzpVSyAXkt　では検出されています。

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アラスカの北極海沿岸部での氷上アザラシの被ばくというのは、もっと気候が温暖な米西海岸の海洋生物の場合とは、色々と条件が異なっているらしい、ということはとりあえずわかる。他の海外サイトがこれを取り上げていたけど、特にInfowarsを情報源としては流さないようにしている。