西田宗千佳氏の「世の中の電子書籍に対する間違い」まとめ
.@ikedanob これはひどい間違いです。単に出版社が窓口になるだけで、どこからでも電子版は出せます。印税率などは交渉すべきであり、それを飲めないなら別と契約すればいいだけの話です。http://bit.ly/9UqfQw
2010-10-24 02:10:36(1) 十数%の印税はぼったくり。印刷しないのだからもっと上がる> そうではない。 出版社からがの印税率が低いのは、広告宣伝や校閲、デザインなどの「制作費」を含むから。これらを彼らが負担しているので、その分減っていると考えるべき
2010-10-24 02:15:39(2) アマゾンやアップルの印税率は高い。すべて直でやるべき >そうとはいえない アマゾンやアップルは「配信」しかしてくれません。広告宣伝も製作もしません。作者は「完璧な完成データ」を自分で作り、広告宣伝も自分でやらないといけません。
2010-10-24 02:17:22(3) アマゾンやアップルは出版社を中抜きする >そうではない アマゾンやアップルのような配信事業者を出版社と比較するのは正しくありません。配信しかしないのですから「書店」と比較すべきです。
2010-10-24 02:18:40(4) ネットでは簡単に本が「売れる」 >そうではない 広告宣伝しないで本が売れるなら苦労はしません。電子版では露出が減る可能性があるので、むしろ広告宣伝は増える可能性があります。
2010-10-24 02:20:53このくらいのことは3月から指摘しているのに… 詳しくは拙著「iPad vs. キンドル」をお読みください。古くなったという人がいますが、そういう人は端末部分の記事しか評価していないのでしょう。状況はなにも変わっていません。
2010-10-24 02:21:55電子版において問題なのは、「きちんと出版社が仕事をしてくれるか」です。いらないと思う筆者は直接やればいい。でもそんな筆者は多くないはず。広告宣伝にも製作にも力を尽くしてくれないのに15%なら、サインしなきゃいいだけの話です。
2010-10-24 02:23:05(5) 15%という値は根拠がない >そうではない 広告宣伝費やデータ化コストを勘案すると、15%という値は「安いがぼったくりではない」。ただし、未来永劫15%というのはおかしいし、筆者の状況によっても変えるべき。
2010-10-24 02:26:36(6) 出版社に電子版の権利を渡すと、他の電子書籍ストアからは売れない >間違い 各出版社は、そこからさらに電子書籍ストアに「卸す」存在。だから、どこで売るかは別の問題です。ただし、出版社に筆者がなにも言わなければ、当然ストアも選べません。
2010-10-24 02:31:56(7) 送られてきた契約書にはハンコをつかなきゃいけないの? >当然No 不満や必要を感じたなら、交渉すればいいのです。交渉もせずにハンコをつくのが当然、という考え方は、出版社側も筆者側も捨てるべき
2010-10-24 02:36:35取次>電子書籍ストア 印刷>データ作成コスト に変わるので、率はともかくゼロにはならない。印税率15%が単に交渉開始の値。紙で12%もらえるならもっとあがっていいです。RT @tamanoirorg: 印刷倉庫運送取次抜きなのに? 今でも書下ろしなら12%とか普通にあるよ。
2010-10-24 02:46:00取次>電子書籍ストア 印刷>データ作成コスト に変わるので、率はともかくゼロにはならない。印税率15%が単に交渉開始の値。紙で12%もらえるならもっとあがっていいです。RT @tamanoirorg: 印刷倉庫運送取次抜きなのに? 今でも書下ろしなら12%とか普通にあるよ。
2010-10-24 02:46:00筆者の一人ですが、まったく弱くないです。少なくとも、書いた後なら。RT @tamanoirorg: 交渉で印税率上げれば、もそうだけど、出版社に対する著作者の立場の弱さを無視してはいないだろうか。
2010-10-24 02:47:16聞かないのが当たり前だった、というだけでは。聞かないで不満を言うのはおかしいです RT @tamanoirorg: 著作者はそういう費用のきちんとした内訳さえ知らされることがない。なので、その部分に85%の費用が掛かっている、と聞いてもぴんとこない。
2010-10-24 02:50:32まったく同感。パートナーとして信頼できるかどうかは、個々の事例によるかと RT @sarnin: 印税の固定化は見直す時期が来ているのには賛同します。でも出版社もいろいろ書かれるほどそこまで悪どい商売はしてないですよね…
2010-10-24 02:52:37(8) ストアに直卸すると出版社と組むより儲かる >そうとはいえない ヒントは販売数量とコスト。販売価格の70%がもらえても、販売量が半分になったり、販売価格が半分になったりすれば手取りは半分。そこから経費も出すのだから、10%より下がる可能性も。
2010-10-24 02:54:25要は「書くだけで他になにもしないなら、そんなに取り分が増えるわけじゃない」って話です。そりゃ当たり前でしょう。印刷製本がなくなってリスクは減りますが、その分定価を下げたのなら、他をどこでカットするのか?
2010-10-24 02:57:53RT @isemaeda: 仰る通りです。交渉決裂で他で配信されるのが版元にとって一番の痛手。 RT @mnishi41: 筆者の一人ですが、まったく弱くないです。少なくとも、書いた後なら。RT @tamanoirorg: 交渉で印税率上げれば、もそうだけど、出版社に対する著作者の立場の弱さを無視しては
2010-10-24 02:58:25.@orekiheitai @MisoSuzuki 私の場合、講談社との契約はこれからなので(内諾は終わりました)文面が手元にありませんが、「デジタル化する際の出版権に関わる権利」かと。出版社に説明責任はあるので、権利範囲の問い合わせをお勧めします。
2010-10-24 03:01:24以上、現状のまとめでした。異論がある方もいらっしゃるかと思いますが、現場を含め取材をしている限りでは、これが「一つの現実」です。媒体が変わるので商売のやり方は変わりますが、別に「濡れ手に粟」でも「搾取」でもありません。
2010-10-24 03:03:55はい、私もそう思います。初回分アドバンスと組み合わせていただけると、両者納得しやすいかと RT @sarnin: 個人的には、紙と違い、重版時の印刷版代などがないので、採算分岐を超えた段階で著者印税が高くなるスライド方式がいいかと思っています。
2010-10-24 03:04:57出版社が信頼できないなら、自分でやったり新しい版元と組んだりすればいいんです。電子ではその可能性が広がる。
2010-10-24 03:13:03その通り。「契約書もらえばいいんでしょ」という浅い理解の人もいるのが問題 RT @thoton: というか、出版社は今、必死なんだよね。他所でも書きましたが、作家に事情を話して理解をお願いすれば、印象が違ったでしょう。 http://bit.ly/c06Iza
2010-10-24 03:22:56はい、言い過ぎですかね。「出版社は敵」論じゃすまないよ、というお話です。RT @himagine_no9: それよりも、この前口上がおかしいんじゃないですかね? 「世の中での電子版に関する間違い」とするほどの事実は提示されていない。
2010-10-24 03:25:37