- toshi3636_1
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いよ(1)今朝、ツイッターを眺めていたら、一枚の写真が流れていた。四国を、「新幹線」が走るという。といっても、「本物」の新幹線ではなく、新幹線っぽい車両。それを見て、「あっ、いいなあ」と私は心から感じた。 http://t.co/YqJKwT715j
2014-01-29 05:59:36いよ(2)ツッコミどころ満載でも、新幹線型の車両を走らせてしまうところに、JR四国の心意気というか、遊び心を感じる。それはとても素敵なことであって、鉄道マニアの楽しみになるだろうし、子どもたちは喜ぶだろうし、私もまた、機会があったら、乗ってみたいと思う。
2014-01-29 06:00:53いよ(3)本物の新幹線の方を、私は頻繁に利用させていただく。1、2分遅れただけで「本日は申し訳ありません」とあやまるほどの優秀な定時運行。イタリアでは、時間通り列車が来てびっくりしたら、一つ前の列車だったというジョークがあるが、日本の鉄道は日本の誇りである。
2014-01-29 06:02:31いよ(4)その一方で、ともすれば忘れられがちなのが「移動する間の、歓び」だと思う。かつて、新幹線には食堂車があって、ハンバーグステーキを食べるのが好きだった。時代が流れ、旅することが「A地点からB地点に移動する」という機能となるのは一つの必然かもしれないが、旅の歓びも忘れたくない
2014-01-29 06:03:57いよ(5)JR九州は、「ななつ星」に象徴されるように、旅することのよろこびを忘れない、すばらしい活動をしている。水戸岡鋭治さんデザインの車両は、温かく、人間の心地がして、A地点からB地点に移動するという機能だけでなく、その間の時間の充実を思い起こさせてくれる。
2014-01-29 06:05:27いよ(6)機能が充実して、定時運行している本州の列車も良いが、ぜひ、一度JR九州の列車に乗ってみていただきたいと思う。鉄道の旅というものが持っていた、移動中のすべての時間が楽しいという原点を、思い起こさせてくれる。忘れてはいけない、旅の文化だと思う。
2014-01-29 06:06:48いよ(7)旅の楽しみというと、夏目漱石の弟子、作家の内田百閒の名エッセイ『阿房列車』を思い出す。列車に乗ること自体が目的だから、東京から大阪に行き、何もせずにそのまま帰ってきてしまう。百閒の視点から描かれる旅の情景は、現代の高速鉄道が失ったものを思い起こさせてくれる。
2014-01-29 06:08:14いよ(8)旅は人生、人生は旅だという。人生もまた、A地点からB地点に行くという機能が本質ではないだろう。むしろ、時が過ぎている間の「今、ここ」の楽しみこそが、人生の本質である。carpe diemの格言は、人生においても、旅においても、最も大切なこととして胸に刻まなければならぬ。
2014-01-29 06:09:18いよ(9)JR九州は、旅することの独自の楽しみを追及して、存在感を示している。JR四国の「新幹線」も素敵だ。不祥事が続いて苦しんでいるJR北海道も、できることならば旅することの楽しみ、その原点を思い起こさせる流れになったら。北海道の原野を、のんびりゆったり旅してみたい。
2014-01-29 06:10:53