2014/1/29 「震災で消えた小さな命展」特別講演会
- kawataemon
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講演①「人も動物もみんな同じ命」命展代表うささん
うささんの講演。まずは「震災で消えた小さな命展」の説明から。小さな命とは動物の命のこと。飼い主さんから「絵を描いてほしい」という依頼を受け国内外のイラストレーターが作成。展覧会で披露して、後に飼い主さんにお渡しする。
2014-01-29 16:55:59活動を始めたきっかけ。東日本大震災が起きて、絵本作家の私にできることは何か?と考え、まずは自分の目で見て知ろうと半年後に南三陸へ。動物も植物も虫も全ての命が消えてしまったこと、何もないことを実感。避難所を回る。動物を亡くした飼い主さんの話を伺う。
2014-01-29 17:01:40飼い主さん「動物を亡くした気持ちを避難所では言えない。動物なんか…と思われそうで」。実際に「私のとこは人間を亡くしました。あなたのとこは動物でよかったね」と実際に言われた飼い主さんもいた。
2014-01-29 17:05:17ペットを探して欲しいと言っても探してはくれず、飼い主さん本人が必死に探してまわる。見つからないのがほとんど。泥の中から亡骸を見つけた飼い主さんが語った言葉。「元気だった時の姿を思い出せない」。多くの飼い主さんは「守れなかった」「死なせてしまった」「殺してしまった」と自分を責める。
2014-01-29 17:11:00うささんは「こういった飼い主さんを心配してるのは動物で、飼い主さんが悲しんでるのを望んでいない」と思い、飼い主さんの後押しになればと動物の元気な姿を絵に描こうと。そして、この真実を伝えなければと。人間だったら助かったはずの命がある。それが命展を始めるきっかけ。
2014-01-29 17:20:14「避難所(学校)にコロ助ちゃんを連れて行くと、大きな犬は連れて入れないと言われ、校庭の木に繋いだ」「そこに津波が迫る」「階段を上ってくる人に阻まれて校庭にたどり着けない」「波にのまれた」 うささんはこれを読んで、悔しさを感じる。
2014-01-29 17:34:36学校なら空いてる教室があるはず、そこに避難できたのではないか、と。コロ助ちゃん以外に6匹の犬が亡くなったそうです。
2014-01-29 17:38:15(コロ助ちゃんの話をしてうささんも涙ぐんでました)(私も泣きながらメモしてたので、ここからさらにグタグダなツイートになります…)
2014-01-29 17:40:22次の絵に(写真撮り忘れた)。避難所に一緒に行けたマルチーズのゆうたちゃん。飼い主さんは老夫婦。でも避難所には色んな人がいた。半壊の家(でも1階はほぼ浸水)の家に戻る。避難の際に持って行けるものをと支持されて、家には布団もない。近所から泥まみれの布団を見つけて干し、ゆうたちゃんに。
2014-01-29 17:47:27ゆうたちゃんは震災のストレスで声が出なくなり毛も抜け、持病も悪化して亡くなる。ゆうたちゃんは孫よりも一緒に過ごした大事な家族だったと。
2014-01-29 17:50:01うささん「色んな人が避難してくる。緊急時です。緊急時だから迷惑をかけてもいいと思います。」「迷惑なものを排除するのではなく、みんなで助け合えば」
2014-01-29 17:51:59地震の起きる1週間前から様子が変だった。今までの地震とは全く違う態度。家の天袋に逃げ込み出てこなかった。促されて避難。天袋に逃げ込む前に最後に振り返ったクリクリの目が忘れられない。
2014-01-29 17:56:39避難所の中で泣くことはできなかった。人間を亡くした人がたくさんいる中で動物を亡くしたことは言い出せない。仮設住宅で息子と2人だけになってようやく悲しむことができた。
2014-01-31 21:30:53動物の捜索はしてくれない。お母さんと犬を津波にのまれてしまったある飼い主さんが警察に聞くと、「動物が海で見つかっても引き上げることはしない」との返答。人間で大変なのに、と。
2014-01-29 18:06:56動物を亡くした飼い主さんたちの望み「丁寧でなくても亡骸を一緒に集めて欲しい、そうすれば抱きしめてあげられるから」
2014-01-31 21:55:32うささん「人間が優先というのはわかります。わかるけれど、それでも、何とかならないかと思います」と。被災地でボランティア活動された獣医さんが病院にあるペットフードを持って避難所に行ったら、「人間に対してだけでも物資を配るのが大変だから、動物なんて無理」と突き返された。
2014-01-30 00:45:01動物は連れて行けないからと自宅に残した猫の飼い主さん。その猫は、何かあった時のためにと少しだけ開けておいたお風呂場の窓から逃げ出し、玄関先で帰らない飼い主さんを待ったまま凍死。「同行避難さえあれば助かったかもしれない」と、うささん。
2014-01-30 00:49:54ここで、うささんは絵に関して不思議なエピソードも紹介。大きな木の中に3匹の犬がいるイラストに関して。作家さんはどんなことがあっても倒れない木をイメージされたそう。そのイラストを初めて見た飼い主さんは泣き崩れたそう。
2014-01-30 00:54:12見つかった3匹のうち、2匹の亡骸は庭にあった木の根元に埋めたけれど、残りの1匹は見つからないままだということ。イラストを見て、「絵の中で3匹が一緒になれた」と飼い主さん。
2014-01-30 00:58:56亡くなったウサギの写真を見て、なぜかコスモスのイメージが浮かび、それと共に絵を描いて渡したら、「コスモスを描いてくれて嬉しいです。家の前にコスモス畑だったんです」と語った飼い主さん。
2014-01-30 01:02:31震災後に新しく迎えた子が、震災で亡くした犬と同じ色合いになっていったというエピソードも。「目には見えないけれど、飼い主さんを見守っているんだなと感じた」と、うささん。
2014-01-30 01:04:47