茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1161回「体系的に、勉強しよう」

脳科学者・茂木健一郎さんの2月1日の連続ツイート。 本日は、最近大いに反省したこと。
コラム 茂木健一郎 たべ
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1161回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、最近大いに反省したこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(1)最近お目にかかったある音楽プロデューサーの方が、こんなことを言っていた。長い間一線で活躍して残っている人は、必ず、自分が好きなミュージシャンだけでなく、そのミュージシャンが影響を受けた音楽の源流にまでさかのぼって、それを聴いている。体系的に音楽を勉強していると。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(2)例えば、Led Zepperinが好きな人なら、彼らを聴くだけでなくて、彼らが影響を受けたバンド、音楽もさかのぼって聴く。そのように体系的に聴くことによって、音楽の理解が深まり、有機的になる。そう考えると、音楽の勉強は、物理や歴史の勉強とかわらない。やることたくさんある
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(3)このところ、私はクラシックの作曲家でも、あまり聴いていないものや知らない曲を体系的に調べてyoutubeでつぶしていくことが多いが、すでに自分が好きな曲を繰り返し聴くというのでは見えない、音楽の風景が、確かに見えてくるように思う。知らないことはおそろしい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(4)でも、自分が知らないものは、知らないとさえ認識できないから恐ろしい。数日前、新聞を読んでいて、小さな記事に驚愕した。社会面に「フォークの神さま死去」と書いてあって、おじさんの写真があり、「花はどこに行った」や「勝利を我らに」がどうのこうのと書いてある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(5)ひええと思った。Where have all the flowers goneや、We shall overcomeは、私にとっても特別な曲で、ずっとJoan Baezで聴いていたが、曲をつくったのが誰か、とは考えたことがなかった。うかつだった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(6)この度亡くなったピート・シーガーさん、凄い人だった。「花はどこに行った」は作曲。「勝利を我らに」は作者不詳だが、彼が広めた。若い日のボブ・ディランを世に出したのも彼。マッカーシズムの時代には、不遇だった。そんなことを、ぼくはつい最近初めて認識したわけさ。バカだね。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(7)知らないということは恐ろしいもので、「なごり雪」や「22歳の別れ」を、ぼくは子どもの頃ずっとイルカさんで聴いていたけど、ある時伊勢正三という人が作ったんだと知る。それで、レコード買って来て聴いたら、スゲーいい。イルカさんもいいけど、伊勢さんは凄くいい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(8)結局、音楽を体系的に勉強することの意味は、「自分が知らないものは、知らないとさえ認識できない」ということを乗りこえるためにあるのだろう。今はウィキペディアとyoutubeが充実しているから、誰でも体系的に勉強することができる。たくさん聴いていないと話にならないよね。
茂木健一郎 @kenichiromogi
たべ(9)ピート・シーガーさんの人生を思って改めて感じるのは、Influence, not powerということで、地位や権力なんてそこから離れればゼロ、自己満足のようなものだが、影響はずっと残るということ。権力なんてなくてもいいから、影響を残せる人生を目指したいものだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1161回「体系的に、勉強しよう」でした。
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