ゴリラスレイヤー

もうニンジャスレイヤー二次創作だかなんだか分からない何か。 予告編はこちら→http://togetter.com/li/617905
34
ろくせいらせん @dddrill

ゴリラとは、古代コンゴを呪術によって支配した半神的存在である。しかし彼らは、コンゴジャングルで謎の樽大砲儀式を行い、歴史から姿を消した。 歴史は改竄され、隠蔽され、ゴリラの真実は忘れ去られる…… 1

2014-02-01 17:03:15
ろくせいらせん @dddrill

嘗て、この国は国土の大半を熱帯雨林が覆い、そこには数多の生き物が息づいていた。しかし、それも今は昔。無秩序な開発によって森林は破壊され、十年前の戦争がそれに止めを刺した。 2

2014-02-01 17:04:15
ろくせいらせん @dddrill

今はただ、重金属汚染された水のたゆたう川と荒野、危険な火山こそが大地の全てである。……だが、『彼ら』は滅びてはいなかった。 3

2014-02-01 17:04:57
ろくせいらせん @dddrill

彼……ゴリットマンは、十年前の戦争を思い出していた。戦争では多くの仲間が死に、森は焼かれた。妻はその時に死んだ。彼は毛むくじゃらの手で木に登る。常人ならば到底成し得ないスピードで。しかし彼には容易い事だ。何故なら……彼はゴリラなのだから。 4

2014-02-01 17:06:06
ろくせいらせん @dddrill

ゴリラ。ゴリラ族ゴリラ属に属する猿として読者の皆さんもご存知のことと思う。しかし、真実は些か趣を異にする。彼らは人間よりも古くから森と共に生きてきた種族である。その知能は極めて高く、言語すら解する能力を持つ。だが彼らはそういった能力を普段は用いない。必要が無いからだ。 5

2014-02-01 17:07:37
ろくせいらせん @dddrill

「ゴリエイション……」ゴリットマンは亡き妻の名前を呼んだ。ゴリラは通常、家族で群れを作り生活する。だが、彼は今一人だ。彼が追っているのは『ゴリラスレイヤー』。フルーツ・シンジケートに属するゴリットマンは、その追撃任務を請け負った。 6

2014-02-01 17:10:24
ろくせいらせん @dddrill

家族亡き今、フルーツ・シンジケートこそがゴリットマンの群れであった。フルーツ・シンジケートはバナナの非合法プランテーション栽培によって巨利を得てきた組織だ。それを正しいとは思わない。だが、他に居場所は無かった。 7

2014-02-01 17:11:23
ろくせいらせん @dddrill

そして、ゴリラスレイヤー。それに関する記録は乏しい。殺戮者。狂ゴリラ。エルダーコング。或いは、コンゴの大地が育んだ、神秘的な生態系システムの一部であるとも言われている。生態系最上位のゴリラには、天敵が居ない。つまり、その無秩序な増殖は生態系の破壊を意味するからだ。 8

2014-02-01 17:12:42
ろくせいらせん @dddrill

ゴリットマンは、登った木からトロッッコ鉄道の高架へとゴリラめいて飛び移った。ネオキンシャサの夜景が肉食ホタル集団めいて瞬いている。 9

2014-02-01 17:14:32
ろくせいらせん @dddrill

……やがて、トロッコがやってくる。だが、そこへ直立する人影がひとつ。その人影は上半身が大きく、長く異常発達した腕を持つ大男のそれであり、紛れも無くゴリラであった。おお!あれこそがゴリラスレイヤー! 11

2014-02-01 17:15:43
ろくせいらせん @dddrill

トロッコはゆっくりとゴリットマンへと近付く。それにつれ、ゴリラスレイヤーの姿が明らかとなっていく。微かに見える後頭部は突出していた。成熟したゴリラだ。 12

2014-02-01 17:16:55
ろくせいらせん @dddrill

そして、最も特徴的なのはその体色であった。全身が赤黒い毛で覆われている。滲み出た血がそのまま凝り固まったかのような、どす黒い赤。 13

2014-02-01 17:18:28
ろくせいらせん @dddrill

近付くトロッコ。(ゴリットマンです)ゴリットマンは手話によりアイサツをした。これが、古のゴリラ同士のコミュニケーションなのだ。暫くの沈黙の後、(ドーモ、ゴリラスレイヤーです)返答。これによりアイサツは完了した。 14

2014-02-01 17:22:40
ろくせいらせん @dddrill

アイサツの後、両者はドラミングを開始。ドラミングとは戦いの幕開けを告げる神秘的な儀式である。これによってお互いの力を誇示し、時に無用な争いを避ける。ゴリラは平和な種族だ。だが、ゴリラスレイヤーは違う。 15

2014-02-01 17:23:36
ろくせいらせん @dddrill

ボコボコボコボコ、と2つのドラミング音が響く。ゴリラスレイヤーは既に多くのゴリラをスレイしている。まるで、ゴリラそれ自体を憎むかの様に。ボコボコボコボコ。油断ならぬ相手だ。 16

2014-02-01 17:24:55
ろくせいらせん @dddrill

……ドラミングが停止した刹那。ゴリットマンはトロッコへと飛び乗る。ゴリラスレイヤーが強敵であることは、ドラミング音から明らかであった。それでも倒さねばならぬ。シンジケート、彼の群れのために。 17

2014-02-01 17:26:59
ろくせいらせん @dddrill

◆注意◆このニンジャスレイヤー二次創作めいたなんかは、ニンジャスレイヤー本編とはなんの関係もありません。どうかニンジャとか派遣しないでください◆忍殺◆

2014-02-01 17:29:16
ろくせいらせん @dddrill

◆追記◆一部の方がタグ #grlslyr をかいはつしてくださった様なので、実況やバナナなどが堪え切れない場合はこちらにお願いします◆補足◆

2014-02-01 17:32:22
ろくせいらせん @dddrill

ゴリラスレイヤーは直立不動のまま、トロッコへの闖入者……ゴリットマンを見つめている。しかし、彼の目には復讐の炎が宿っていた。それはまだ、彼が人であった頃の残滓だ。 19

2014-02-01 23:59:09
ろくせいらせん @dddrill

厳密に言えば、二人……そう、二人は元々ゴリラではない。人間として生を享け、人間として生きてきた。それが変わったのは、共に十数年前。地軸が歪み、世界が変化を始めてからだ。 20

2014-02-02 00:00:06
ろくせいらせん @dddrill

最初は、些細な異常であった。隣人が突然毛深くなった。バナナを大量に食べるようになった。などの与太話が新聞を賑わせた。だが、その数は段々と増えていった。 21

2014-02-02 00:01:02
残りを読む(37)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?