『エナジー・フロー』を分析しよう―坂本龍一の作曲技法
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『エナジー・フロー』の出だしを少し弾いてみた。これハ長調だから楽ですね弾くの。http://t.co/loDv6gblTJ これも『シェルタリング・スカイ』と同じでベースがラから順に下降していく。「ラピュタ音階」という俗称あり。なぜこの名であるか説明済なので省略。
2014-02-02 13:47:32この曲はパクリしやすい。ベースの音が仮に「ソ」だったら、左右隣の音はけっして旋律に入れないようにすれば、あとはどんな音でも旋律になってしまう。「ソ」の両隣といえばファとラ。「ソ」がベースにあるときはファとラはけっして旋律に入れない。これがコツ。
2014-02-02 13:49:34ベース進行が同一であっても『シェルスカ』とは作曲の工程が違う。『エナフロ』は今私が述べたコツで作られている一方で、『シェルスカ』はシドレミ+ラの響きを発想の種にしています。詳しくはhttp://t.co/QPPGozcUaj
2014-02-02 13:53:39『戦メリ』はラドレミ(ラレミかもしれない)+ファの響きを発想の種にしています。http://t.co/G2JpyrAlFG
2014-02-02 13:56:02『エナフロ』の出だしはこんな風にも分析できます。一小節目の響きはミ(旋律)+ラ、二小節目はシ・ド・レ+ソ、三小節目はラ+ファ、四小節目はソ・ラ・シ・ド+ミ(続く)
2014-02-02 15:12:21楽譜も見せないといけませんね。第一~第四小節のぶん。 http://t.co/C0B5npcZXi
2014-02-02 15:14:27『エナジー・フロー』はもともとCMの背景音楽として作られた曲です。坂本本人がピアノで弾いている映像が挟まれていた記憶があります。これが評判になって、一曲に仕上げてCDを発売したらヒットチャート一位になってしまいました。
2014-02-02 15:16:07あれは1999年でしたか。小室哲哉旋風で日本のポップチャートが質まで変わってしまった後の時代に、生ピアノの曲がいきなり人気一位になってしまうという、作曲者本人も「なんで?」と首をひねる現象が起きたのです。
2014-02-02 15:16:35ありきたりのラピュタ進行(あくまで俗称ですよこれ)でできた、ひねりもなにもないはずのこの曲のどこが新しかったのか?それは、この曲に「吸う」と「吐く」の心地よいゆらぎがあったからです。
2014-02-02 15:16:57改めて説明しますよ。一小節目の響きはミ(旋律)+ラ、二小節目はシ・ド・レ+ソ、三小節目はラ+ファ、四小節目はソ・ラ・シ・ド+ミ。さあここに、あるリズムを感じませんか?
2014-02-02 15:17:46一小節目は旋律「ミ」に対しベース「ラ」。単発の音が二つ、ポツン、ポツンと縦に並んでいる。
2014-02-02 15:18:14二小節目でそれが変わる。旋律の音を縦に並べなおすとシ・ド・レになりますね。一小節目ではミの音ひとつだったのが、二小節目では旋律の音が三つ。
2014-02-02 15:19:08三小節目で旋律「ラ」に対しベースは「ファ」。再び単発のふたつの音が距離をおいてポツン、ポツンと縦に並んでいる。一小節目と同じスタイルですね。
2014-02-02 15:19:50四小節目は旋律の塊はソ・ラ・シ・ドで、ベースはミ。旋律部は複数の音の塊で、ベース部は単音。二小節目と同じスタイルです。
2014-02-02 15:20:28この曲が流行った時、小さな子どもがこの曲にあわせて踊る姿に坂本は「なぜにそこまで体が反応する?」と不思議がったそうですが、その謎はこの呼吸感にあるのです。これが『エナフロ』の新しさだったのですね。
2014-02-02 15:36:36あ、旋律の音の選び方については『シェルタリング・スカイ』と同じ技が使われています。坂本の旋律はなぜリリカルなのか?という問いへの回答にもなりそうです。これは後日改めて。
2014-02-02 15:49:43あ!「〇小節」の〇に入れる数字が間違ってる。もし「3小節目」とあったら正しくは「2小節目」のことです。他もそう。八分音符を四分音符換算で小節のナンバーふってました。 うわ~ん莫迦ばか馬鹿!!!
2014-02-02 18:30:03