長谷川三千子のテロ礼賛と大東亞戦争観vs.山田風太郎『戦中派不戦日記』

野村秋介もアルカイダも礼賛するといふ意味では一貫してゐるっちゃ、しておられます。
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長谷川三千子『正義の喪失―反時代的考察』(1999年)第三章「われわれの正義はどこに?」引用

九月十一日の朝、世界貿易センタービルに吸ひ込まれていつた機影は、そんなわれわれにむかつて、かう問ひ残していつた――「われわれはいま、アメリカを処罰する。君たちはどうするのか?
この問ひかけから、われわれは必死になつて耳をふさがうとする。「彼らは単なる狂信者であり、憎むべきテロリストである」と或る者は言ふ。また或る者は、「いや彼らは気の毒な被圧迫者なのである」と言ふ。しかし、いくらさうやつて耳をふさがうとしても、「居心地の悪い気持ち」はわれわれの心を去らない。「これまで考へたことなど無意味で、実は何も考へなかったのではないか?」という声が、心のどこかから呟きつづけるのである。
もしもわれわれが本当に「思想の力」といふものを信ずるならば、われわれはまづ真正面から、われわれが避けてきた事実に向き合わねばなるまい。そして、神がアブラハムに語ったやうに、「その罪は非常に重い」と言はなければなるまい。われわれは一度、どうしてもこの恐ろしい言葉を自らの言葉として語らなければならない。戦慄しつつ、冷静に、「アメリカは処罰されなければならぬ」と語らなければならぬ。そして、それを思想の力によって突破することができないやうであれば、そんなものは「思想」でも何でもないのである。

TrinityNYC @TrinityNYC

うわ、これは凄いな!"@lkj777:アメリカ人はその程度ではビビらないでしょう。しかし長谷川三千子のこれはどうか。「911は驕り高ぶるアメリカ人への神罰である」彼女はアルカイダを礼賛し、安倍は彼女をNHKに選んでいるわけです。 http://t.co/aNcI4FUykj"

2014-02-06 22:55:59
TrinityNYC @TrinityNYC

この人のこの論調テロ礼賛。。。これが、海外メディアにピックされるのも時間の問題。いよいよ日本の対外イメージは悪化する怖れ。テロとの戦い、てのは国際社会のお約束ですから、これを肯定したらアウトでしょ。公人がドヤ顔でこの人をエンドースすると、それはもはや個人の問題ではなくなるよ。

2014-02-06 23:02:45
水無月 @minadukiG

http://t.co/sZjTAyxf2w 長谷川三千子「西暦二〇〇一年九月十一日…それは一言で言へば、『いまアメリカに罰が下された』といふメッセーヂである」 「戦後、アメリカ占領軍が立ち去ったあとの日本において…誰ひとり…日本に対するアメリカの罪を問はうとした者はゐなかった」

2014-02-07 00:40:16
水無月 @minadukiG

「ビンラーディンが声明演説のなかで『醜い偽善』と呼んだアメリカの態度が、もつとも際立ったかたちで発揮されたのがこの東京裁判であつたと言ふこともできる。そこで彼らは、死刑にされるべき自分たちの指導者のかはりに、敵の指導者を死刑にしたのだから」←うわぁ…。 @minadukiG

2014-02-07 00:46:46
水無月 @minadukiG

以上は『正義の喪失―反時代的考察』(2003年)という書籍の中の一節で、全体を読まずに論評するのはどうかと思うけど、まぁこういう思想の人が一つしかない公共放送の経営委員を務めているというのは日本にとってマイナスでしかないのは確か。現政権のヤバさの真髄かも。 @minadukiG

2014-02-07 00:54:22
水無月 @minadukiG

日本人が、米国が日本に対し行った加害行為(空襲や原爆)について語りたければ、やはり日本がアジアにした加害行為を見過ごすのは格好がつかないと思うんだよね。この点を長谷川さんがどう語っているかは私は知らないが、少なくとも彼女と同じ安倍フレンドの籾井さん百田さんは否定的な見解のようだ。

2014-02-07 01:06:28
水無月 @minadukiG

安倍さんを軸に見ると、自らがした加害行為は軽視し、自らが受けた加害行為は注視しているような印象を受けてしまう。こうした姿勢は、私にはまさに長谷川さんが糾弾する「傲慢なアメリカ」と重なって見える。日本人の私ですらそう感じるのだから、他国からは尚更理解されまい。 @minadukiG

2014-02-07 01:13:26
水無月 @minadukiG

【NHK経営委員発言:騒動収まらず】 http://t.co/pvGVdPjehH 「菅官房長官は、長谷川氏を起用した理由を『わが国を代表する哲学者、評論家として活躍…』と繰り返し、文書については『承知していなかった』」←9.11は罰だという人を「わが国を代表」はマズいでしょ…。

2014-02-07 01:25:06
水無月 @minadukiG

「民主党は『あまりにバランス感覚が欠けすぎている。当然、首相に任命責任はある』と攻勢を強め、長谷川、百田両氏の国会招致を要求する構えだ。政府関係者は『そういう人だと分かっていて選んだのだろうが、たがが外れている』と嘆いた」←タガというより底が抜けてる印象。 @minadukiG

2014-02-07 01:29:04

年末の話

上丸洋一 @jomaruyan

NHK経営委員に就く長谷川三千子氏は昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を持っていたことがわかった時、「皇祖皇宗のご遺訓のまゝのご行動とは言へないのではないか」と述べて天皇を批判した。拙著『「諸君!」「正論」の研究』http://t.co/bMrKk4PQy8

2013-10-28 13:13:09
水無月 @minadukiG

「先帝を護るためにA級戦犯として処刑されたものの合祀を不快とはずいぶんな話ではないか」みたいに思う人もいるかもだけど、要は感傷なんだよね。↓の長谷川さんがまさにそうだけど、いまだに敗戦という現実を受け入れられない。安倍さんも同じ。彼らにあるのは愛国でなく小児的な自己愛だけだ。

2013-12-29 01:55:28
水無月 @minadukiG

それと、A級戦犯が身代わりに…というのは半分は正しいけど、半分はフィクションなんだよね。 戦勝国にとって天皇は統治上、利用価値があった。あくまであっち側の都合でそうなったという事情を忘れない方が良い。同様に、A級戦犯へのお参りは都合が悪いということだ。 @minadukiG

2013-12-29 02:14:18
Pochipress @pochipress

ちなみにあたくしは極右ですけど、船底を護るために永久先般として書痙されたものの合資を腐海に思われるとはずいぶんな話ではないかな(原文ママ)。

2013-12-28 22:21:36
水無月 @minadukiG

せっかくURL明かさないでおいたのに、ご自分で反応しちゃうんだもんな…。本当に打たれ弱いというか、自己愛強いのね。 https://t.co/TGA89jIoAw 私は「いるかもだけど」と書いてるので、自分はそう思ってないと思ったら放っておけば良いのよ。 @minadukiG

2013-12-29 13:20:35
もうれつ先生 @discusao

長谷川三千子は昭和21年の3月生まれ。高校は都立新宿高校で、一学年下に『むかし<都立高校>があった』の奥武則がいる。当時の校風<朝礼は整列しない。雑然と立ったまま(腰を手に置いたり腕組みしたり)。話も上意下達的雰囲気はなく、ときに生徒から拍手が起こったりして、教師もそれを咎めない

2013-12-29 16:10:49
もうれつ先生 @discusao

@discusao 岡崎久彦との対談でも持論の民主主義否定演説を滔々と述べているのだけれど、16歳年上の岡崎を過剰に持ち上げるでもなく年下の矜持を垣間見せる出なく、絶妙にフラットな対応であるところが戦後民主主義的な印象で、まぁ言ってる内容と本人のキャラクターが相反してる人だと…

2013-12-29 16:24:05
もうれつ先生 @discusao

@discusao 岡崎久彦と長谷川三千子の対論『日本の民主主義に将来はあるか』岡崎は「民主主義は世の趨勢」長谷川は「民主主義と人権はアメリカに押し付けられた害毒」という立場←長谷川の意見は「反米」ってタームも強いのだろう。 http://t.co/ZCdLEVA3f4

2013-12-29 16:28:27
もうれつ先生 @discusao

@discusao あ、呉智英がやっぱり昭和21年生まれ(9月)。そう考えると、長谷川三千子と呉智英の「民主主義批判」は、発想の大本は同じだった。『封建主義 その論理と情熱ーさらば、さらば民主主義よ!』 http://t.co/odzROnTykb

2013-12-29 17:02:54
もうれつ先生 @discusao

@discusao 呉智英が儒教の教養から(トリッキーな)「民主主義」の批判的アプローチを取ったのに対して、長谷川三千子はホッブスやジョン・ロックという西洋哲学の教養から(正攻法で)批判を展開したという違い。但し、長谷川の手法は既に多くの先人たちが手をつけており、(続く

2013-12-29 17:09:40
もうれつ先生 @discusao

@discusao 続き)社会学、哲学の領域では長谷川の理屈は乗り越えられていると言っていい(アメリカのリベラリズム論争等)。ただ、それが大衆レベルにまで受容されるようになった結果が長谷川のの著書だったりするのだろう。

2013-12-29 17:15:43
もうれつ先生 @discusao

長谷川三千子の大東亜戦争理解①:古典的といってよい、ごくふつうの戦争。~すなわち、ある強力な国家がある程度以上強くなると、圧迫されていた国家は反撃に転ずる。そういうありふれたメカニズムの戦争。~大東亜戦争開戦の日の日本人は、とりたてて格別なありようを見せたわけでもない。(続く

2013-12-29 17:28:10
もうれつ先生 @discusao

長谷川三千子の大東亜戦争理解②:続き)ただ「人間」としてごく尋常の振舞いをしたというだけのことである。~当時の日本において、人間ひとりひとりが「大衆」ではなく「人間」として尋常に振舞っていたということ自体が稀有のことと思われてくるのである。(続く

2013-12-29 17:30:57
もうれつ先生 @discusao

長谷川の大東亜戦争理解③:続き)およそヒステリーやパニックといった精神の病理とは無縁の、淡々とした合理的な頑張りの態度というものは、あの昭和20年8月15日の整然とした戦闘終結に至るまで、日本国民全体の態度であった。(続く

2013-12-29 17:33:47