奈須りえさんによる国家戦略特区の論点

大田区議会議員　奈須りえ　フェアな民主主義（無所属） @nasurie

#国家戦略特区の論点　①規制緩和の権限が竹中平蔵氏始め民間議員が過半数の「国家戦略特区諮問会議」に委ねられる。現在、国家戦略特区・構造改革特区に関る基本方針案のパブコメが行われているが、案作成は、この”諮問会議に意見を聞かなければならない”。竹中氏がミニ独立政府と呼んでいる所以

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#国家戦略特区の論点　②法律が制定された時に基本方針は定まっておらず、最初から国民＝国会は、国家戦略特区諮問会議にその方針を白紙委任したに等しい。

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#国家戦略特区の論点　③国家戦略特区法で、国家戦略特区諮問会議に何をゆだねているかと言えば、この法の改廃や法に係る政令を”立案”する時には、あらかじめ意見を聞かなければならないし、基本方針や区域方針を決める時も意見をきかなければならない。

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#国家戦略特区の論点　④しかも外国企業が特区で人を雇う場合、「労働紛争にならないように」国が、情報提供、相談、助言しなさい。その時には、外国事業者が日本で雇ったり辞めさせたりし易いよう国家戦略特区諮問会議の意見を聞いて作った雇用指針をふまえて行いなさい。と定められている。

大田区議会議員　奈須りえ　フェアな民主主義（無所属） @nasurie

#国家戦略特区の論点　⑤その上で、パブコメ募集中で案の段階だが、基本方針は、2015年までに岩盤規制の突破口を開くとある。規制改革の検討方針は １．医療 ２．雇用 ３．教育 ４．都市再生 ５．農業 等。国家戦略特区を活用するということはこれら規制緩和を突破することを意味する。

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#国家戦略特区の論点　⑥国家戦略特区諮問会議とともに大きな権限を持つのが、国家戦略特区域会議。構成員は、特区担当大臣、関係地方公共団体の長、総理が必要と認める規制緩和事業を行う事業者等、ほか担当大臣・地方公共団体の長は、必要とする者を、協議すれば加えることができる。

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#国家戦略特区の論点　⑦国家戦略特区の認定は、内閣総理大臣が行うが、規制緩和の具体的なメニューを決めるのが、国家戦略特区域会議。諮問会議も区域会議も、総理はじめ大臣や総理に任命された規制緩和を積極的に活用しようという推進派。その中、唯一、別の視点で関れる可能性があるのが自治体の長

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#国家戦略特区の論点　⑧極めて中央主権的な国家戦略特区だが、自治体の長が極めて大きな鍵を握っている。法人事業税、固定資産税など地方税の減免措置だ。地方税は条例によらなければ決められないが、東京都は局長決定の要綱で決めた。まともな長なら条例案を出すだろう。場合によっては要綱は無効。

大田区議会議員　奈須りえ　フェアな民主主義（無所属） @nasurie

#国家戦略特区の論点　⑨国家戦略特区は矛盾したしくみ。小泉政権時、地方分権を理屈にスタートしたが、最後は、内閣総理大臣と外国企業の意向で進められる住民自治無視、民主主義の手続き無視の「ミニ独立政府」ならぬ「ミニ独裁政府」を作った。これを使って何かすること自体、民主的ではない。

大田区議会議員　奈須りえ　フェアな民主主義（無所属） @nasurie

#国家戦略特区の論点　⑩国家戦略特区は、都民以外、関係ないと安心していられない。指定範囲は「広域な都市圏」や地理的区域にとらわれない「（明確な条件で設定された）バーチャル特区」と基本方針案に書いてある。特区＝規制緩和したい人のやりたいところになるわけで、全国展開と実質かわらない。