ダニエル書11章
- wancupmaster
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ダニエル11:1ー10章でダニエルに使信を伝えた天使は、かつて天使長ミカエルを助けたことがありました。それがここでの意味であり、ダニエル書6章の内容です。
2013-12-28 08:27:33メディア人ダリヨスの元年…この時点から2年前のBC539年に、この天使はミカエルを力づけるために霊的戦いに参戦しました。その結果、バビロニア帝国は倒れ、メド・ペルシャ連合帝国が興りました。つまり霊的戦いの結果、地上の支配者が交代したのです。
2013-12-28 08:27:52ダニエル11:2ーダニエル書11:2~12:4までは『終わりの日』の預言が続きます。 三人の王…ペルシャにはクロス王の後に、カンビュセス、スメルディス、ダリヨス・ヒュスタスペスの三人の王が起こりました。
2013-12-28 08:28:31四番目の王は、この三人の王よりもはるかに富む者となり、その富によってギリシャと戦うようになります。この第四の王が、クセルクセス(エステル記のアハシュエロス王)です。 *クセルクセス…ギリシャ名。アハシュエロス…ペルシャ名:“偉大な人” の意。
2013-12-28 08:28:56BC486年、王に即位。即位2年目にエジプトを、3年目にインドからエチオピアまでを統治。 cf エステル記1:1ーアハシュエロスの時代のことーこのアハシュエロスは、ホドからクシュまで127州を治めていた。ー ホド…インドの西境。インダス川付近。クシュ…エチオピアの北部地方。
2013-12-28 08:30:23cf エステル記1:4ーそのとき、王は輝かしい王国の富と、そのきらびやかな栄誉を幾日も示して。180日に及んだ。 cf エズラ記4:6ーアハシュエロスの治世、すなわちその治世の初めに、彼らはユダとエルサレムの住民を非難する一通の告訴状を書いた。
2013-12-28 08:31:03*ユダヤ人エステルは、アハシュエロス王の王妃となり、ユダヤ民族の危機を救いました。 アハシュエロス王の即位から4年後のBC480年、ギリシャへの侵攻を試みるも敗北し、ペルシャ滅亡のきっかけとなりました。 BC465年、暗殺されました。
2013-12-28 08:31:38ダニエル11:3ーひとりの勇敢な王…ギリシャのアレクサンドロス大王のこと。マケドニアの王フィリポスⅡ世の息子で、アリストテレスを家庭教師として3年間教育を受けました。BC336年に父が暗殺されたため、わずか20歳の若さで王位に就きました。(BC336~323年在位)
2013-12-31 09:59:00BC334年ーグラニコス川で、BC331年ーガウガメラの合戦でペルシャ帝国に勝利し、さらに進軍。西はギリシャから東はインドまで広がる一大帝国を築きました。 ギリシャ帝国が押し進めたヘレニズム政策の結果、ギリシャ語が地中海沿岸地方の共通語となりました。
2013-12-31 09:59:17ユダヤ人人口が多かった都市の一つ、アレキサンドリヤでへブル語聖書がギリシャ語に翻訳されました。72人の学者が72日間で翻訳したことから『セプトアンギュンタ=七十人訳』と言われています。
2013-12-31 09:59:31ダニエル11:4ー12年8ヶ月の治世の間、大きな権力をもって治め、思いのままふるまいましたが、突如この世を去ったのです。 BC323年、アレクサンドロス大王はバビロンで急死し、帝国は4人の将軍たちによって分割されました。
2013-12-31 10:00:22cf ルカ12:20~21ーしかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。 自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。』
2013-12-31 10:00:44ダニエル11:5~20は、四分割された帝国の中で、南の王(エジプト)と北の王(シリヤ)の争いを預言しています。
2013-12-31 10:01:00ダニエル11:5ー南の王…プトレマイオス1世(BC323~285年)のことです。 その将軍の一人…アレクサンドロス大王の将軍、セレウコス1世(BC312~280年)のことです。セレウコス1世が『北の王』となります。
2014-01-27 18:12:48ダニエル11:6ー南の王…エジプトの王プトレマイオスⅡ世。南の王の娘…ベルニケ。 北の王…アンティオコスⅡ世。
2014-01-27 18:13:12何年かの後…エジプトもシリヤも王が変わっています。それぞれ『新王』が治めるようになり、二つの国は同名を結び、和睦をするためにエジプトの王女ベルニケが北の新王と結婚しました。
2014-01-27 18:13:28北の王のもう一人の妻ラオディケの暗躍により、エジプト王女ベルニケは離縁させられてしまいます。ラオディケは夫であるアンティオコスⅡ世を毒殺し、自分の息子セレウコスⅡ世を王にし、邪魔者であるベルニケとその息子は殺害されました。
2014-01-27 18:13:41ダニエル11:7ーこの女…殺されたベルニケ。この女の根から一つの芽…ベルニケの兄弟、南の王プトレマイオスⅢ世。(BC246~226年) 北の王…セレウコスⅡ世。
2014-01-27 18:13:53ダニエル11:8ーベルニケの兄弟、プトレマイオスⅢ世は北の王のとりでに進軍し、セレウコスⅡ世の軍隊を打ち負かし、偶像や尊い器など多くの戦利品をエジプトに運び去りました。
2014-01-27 18:14:07ダニエル11:9ー北の王…アンティオコスⅡ世も子、セレウコスⅡ世カリニコス。エジプト侵略を試みましたが、失敗に終わりました。 ダニエル11:10ーその息子たち…セレウコスⅢ世とアンティオコスⅢ世。 敵のとりで…ガザにあった砦。
2014-02-07 16:47:34【北の王位継承】 セレウコス Ⅱ 世 ⇩ セレウコス Ⅲ 世(長男。BC223年ー殺害される。) ⇩ アンティオコス Ⅲ 世(弟)…BC198年、プトレマイオス軍を撃破し、イスラエルの支配権を奪還。
2014-02-07 16:47:48ダニエル11:11ー南の王…プトレマイオス・フィロパトール。 ダニエル11:12ー南の王プトレマイオスは、北の大軍を連れ去るとおごり高ぶりました。cf 箴言16:18ー高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。 ダニエル11:13ー何年かの後…ラフィアの戦いの12年後。
2014-02-07 16:48:37ダニエル11:14ーあなたの民の暴徒たち…北の国シリヤに加担して、エジプトを滅ぼそうとしたユダヤ人たち。 エジプトを倒そうとしましたが、失敗しました。 ダニエル11:15ー城壁のある町…シドン。 BC198年、北の王アンティオコスⅢ世によって陥落しました。
2014-02-07 16:48:51ダニエル11:16ー麗しい国…イスラエル。 北の王は遂にイスラエルの地に立ち、そこを絶滅しようとしました。 ダニエル11:17ー北の王アンティオコスⅢ世は、相手の南の国エジプトと和睦しようと娘のひとり、クレオパトラを与えてエジプトを滅ぼそうとしましたが、うまく行きませんでした。
2014-02-07 16:49:04