週刊朝日2014年2月14日号の記事のモニタリングポスト調査結果を検討してみました
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(その1)
週刊朝日2014年2月14日号の記事http://t.co/UuTgKxo6YT 紙版に掲載のモニタリングポストとサーベイメーターの測り比べの表、モニタリングポストとリアルタイム線量測定システムを一緒くたにして集計していましたよ。http://t.co/Dr2PB2oTzG
2014-02-09 06:53:23(↑2014年2月14日、記事のテキスト全文が@niftyニュースに転載されました。トップページはこちらhttp://nifty.jp/1cIPW24 です。週刊朝日のオンライン版に掲載されなかったモニタリングポストの調査結果は5ページ目http://nifty.jp/NPHyJ8 と6ページ目http://nifty.jp/1hlypVk 原子力規制庁との一問一答は7ページ目http://nifty.jp/1hlyxnN 以降でご覧いただけますが、結果一覧表はオンライン公開されていないので、上のツイートにリンクしてある表(リアルタイム線量測定システムの結果をマーク済み)をDropBoxからダウンロードしてご覧下さい)
モニタリングポスト(MP)が測定しているのは空気吸収線量率(単位μGy/h)、リアルタイム線量測定システム(RT)が表示するのは周辺1 cm線量当量率(単位μSv/h)。サーベイメーター(SV)が測定するのは周辺1 cm線量当量率。RTとSVの一致がいいのは当たり前
2014-02-09 06:59:07幸い全55カ所中リアルタイム線量測定システムは12カ所だけだったので(この表http://t.co/Dr2PB2oTzG の黄色の行)、モニタリングポストまたはリアルタイム線量測定システムの表示値を検出器近くのサーベイメーターの表示値で割った比の平均値への影響は小さかった。
2014-02-09 07:03:21モニタリングポストとリアルタイム線量測定システムを一緒くたに集計した週刊朝日の場合、一致率(モニタリングポストまたはリアルタイム線量測定システムの表示値を検出器近くのサーベイメーターの表示値で割った比を%表示)の平均値は81.02%。モニタリングポストに絞った平均値は82.37%
2014-02-09 07:08:05モニタリングポスト(MP)が測定した空気吸収線量率(単位μGy/h)と検出器近くでサーベイメーター(SV)が表示した周辺1 cm線量当量率との一致率(MP/SV)の関係をグラフ表示してみた結果がこれ http://t.co/js32f4JcDe 。1μGy/h以上と以下で違いが
2014-02-09 07:13:44モニタリングポスト(MP)が測定した空気吸収線量率(単位μGy/h)と検出器近くでサーベイメーター(SV)が表示した周辺1 cm線量当量率との一致率(MP/SV)の関係をMP表示値1 μGy/h以下に限ってグラフ化したものがこちら http://t.co/84c5xoxMtk
2014-02-09 07:16:00週刊朝日の記事では、モニタリングポストの表示値がサーベイメーターで測定した値の54%しかないところがあったと書いていますが、これは一覧表によればいわき市の好間支所の可搬型モニタリングポストの結果で、実際の値はモニタリングポスト0.06 μGy/hに対しサーベイメーター0.11 μSv/hでした。モニタリングポスト/サーベイメーター比が50%台なのはリアルタイム線量測定システム12カ所を除いた本来のモニタリングポスト41カ所(実際には検出器に近づけず、サーベイメーターの測定値が得られていないところが2カ所あった)中ここだけで、ここの表示値0.06 μGy/hは全モニタリングポスト中の最小値です。日本地質学会の日本の自然放射線地図http://bit.ly/hvuBcj で大地由来の自然放射線が高い西日本、たとえば広島市あたりでは0.1 μSv/hを越える空間線量率が普通に計測されていることhttp://bit.ly/1lOG90C も頭においてご覧いただきたい結果です。
広島大学で物理学会が開催されるけぇ、広島市内に泊まっとるんじゃけど、西日本の環境放射線量を測るために測定器を持ってきたんでホテルの部屋で測ってみた。まぁこんなもんで問題ないレベルじゃのぅ。 http://t.co/pxthZEfwwh
2013-03-27 07:44:11西日本の環境放射線が元々高い理由は、http://t.co/9RdzWSeEx0 日本地質学会のページにある説明をどうぞ。
2013-03-27 09:11:30広島大学の東広島キャンパスは、先ほどの日本地質学会のページにある見積もりでは、0.0907-0.109 μGy/h になります。
2013-03-27 09:22:23週刊朝日の記事で測定に使われたサーベイメーター(機種名は紙版の記事のページの下の欄外に書いてある)の仕様書http://bit.ly/1f1jtVx のp.2にある画面表示の見本写真を見ると、この機種は小数第2位までデジタル表示するようになっています。測定値が小さい場合、表示が0.01 μSv/h刻みだと指示誤差もばかになりません。
モニタリングポスト(MP)が測定した空気吸収線量率(単位μGy/h)と検出器近くでサーベイメーター(SV)が表示した周辺1 cm線量当量率との一致率(MP/SV)の平均値は、MP表示値1μGy/h以下(33カ所)の分は81.5%、1μGy/h以上(8カ所)の分は67.5%
2014-02-09 07:27:42一致率(MP/SV)の逆数を取れば、SVの表示する周辺1 cm線量当量率(μSv/h)がMPが測定した空気吸収線量率(単位μGy/h)の何倍かわかります。MP表示値1μGy/h以下(33カ所)の分は1/0.815=1.23倍、1μGy/h以上(8カ所)は1/0.675=1.48倍
2014-02-09 07:33:48野々村先生(@ye2cun )のブログ記事http://t.co/q9ZwFlCt3c にある、南相馬市内の4つのモニタリングポスト(MP)とサーベイメーター(SV)の表示値の比較結果では、SV/MP比は1.4倍。ちなみにMP表示値は0.652、0.922、1.676、3.363
2014-02-09 07:42:12週刊朝日が調査したモニタリングポスト(MP)全41カ所の分http://t.co/js32f4JcDe のうちで表示値が小さくMP/SV比が大きかったグループの分http://t.co/84c5xoxMtk を見直して見ると、MP表示値はたまたまいずれも0.5 μGy/h以下
2014-02-09 07:55:10週刊朝日が調査したモニタリングポスト(MP)全41カ所分http://t.co/js32f4JcDe の表示値は0.5 μGy/h以下33カ所、1 μGy/h以上8カ所で、0.5-1 μGy/hの分がたまたま見当たらず、この領域だとSVの表示値がMPの何倍か出せなかったのは残念
2014-02-09 07:58:21もしモニタリングポスト(MP)表示値0.5-1 μGy/hのデータが5-6点あれば、この範囲の数値を表示するMPの検出器付近のサーベイメーター(SV)表示値がMPの何倍になるか、0.5 μGy/h以下(1.23倍)と1 μGy/h以上(1.48倍)のどっちに近いか調べられたのに
2014-02-09 08:05:13モニタリングポストとリアルタイム線量測定システムが違うことがわからず、一緒くたに集計した週刊朝日のデータのソースである「市民と科学者の内部被曝問題研究会」は、この2つが測定する空気吸収線量率(単位μGy/h)と1 cm線量当量率(単位μSv/h)が別物であることもわかっていない
2014-02-09 08:17:47@parasite2006 一連の検証ご苦労様です。そもそMPがGy表示であり、しかもその説明を原子力規制委員会は「モニタリングポストはμGy/hで測定されていますが、本ウェブサイト上では、1μGy/h=1μSv/hと換算して表示しています。」としているのが混乱の元かと思います。
2014-02-09 09:04:41(↑まとめ主も全く同感で、この説明が混乱を招くもとになっていると思います。意味を考えず単に単位の名前を目印にするだけよりは、「その2」のようにそれぞれの量が何というもので、どんなことを表わしているのか、違いがわかるように説明するほうがよっぽどましです)