ニュー・デイズ・ムーブ　#2

シロ @siro_xx

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◇テキスト◇ ドーモ、シロです。 いまからこのアカウントオーでニンジャスレイヤーの二次創作テキストをします。 程々に間隔を開けて投下しますが、TLを埋める可能性が実際あるので、なんかなったらミュート・アンフォロー等おねがいします。 ◇カラテ◇

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◇テキスト◇ 本日は昨日よりじゃっかん長くなりますが投稿ペースをやや上げますので時間は昨日よりみじかくなる見込みです。 また、(先程終わったばかりのためダイジョッブとは思いますが)公式アナウンスーンなどにより中断する可能性もあります。 ◇日本語◇

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◇テキスト◇ 昨日？そうです、昨日もありました。すぐにおいつける分量です。 シマナガシがいっぱい出ます。 ニュー・デイズ・ムーブ #1 http://t.co/0amRIxFIIO ◇猥褻が一切ない◇

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◇テキスト◇ そしてたいへんありがたいことに実況タグも作っていただきました。 #siro_nj です。おきがるにどうぞ。 ◇かっこいいゴリラと馬は出ません◇

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◇◇はじめます◇◇

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(ゲラゲラ笑うフィルギアの肩をスーサイドが掴んだ。「オイ」「アン？」「そろそろ説明しろ。こいつは誰だ」「それは俺の台詞だ！いきなり投げ飛ばしやがッて！」「俺もまだこいつの名前しか聞いていない」「アー……」三人から一斉に質問を受け、彼は肩を竦めた。「……ひとまず、中で話すか」)

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【ニュー・デイズ・ムーブ】#2

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「要するにだ」ルイナーが言った。「こいつもソウカイヤから追われる身で」「つまり、敵じゃねェんだな？」「そうそう、そういうことだ……」「さっき投げ飛ばされた分が気に食わねェが」「あれは事故だろ！元はと言えばここまでヤクザを持ち帰ってくるアナイアレイター＝サンのせいで……」 1

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フィルギアの回りくどい説明を要約するとこうだ。ルイナー、アナイアレイター、そしてスーサイドはそれぞれ何らかの事情でソウカイヤから追われるはぐれニンジャだった。それをフィルギアが集めた。そして。「で、集めておいて何するンだ」「それはこれから考える」「オイ」「意見を聞きたい」 2

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「意見も何も」アナイアレイターが頬杖をつきながら答えた。「俺達のやることは決まってる。あのソウカイヤのクソ野郎をぶっ殺さねェと気が済まねェ」「同感だ」スーサイドが答え、ルイナーも無言で首肯した。「ヒヒヒ、そりゃあいい。じゃあ反ソウカイヤ集団ってことで。決定な」 3

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「お前がソウカイヤと戦う理由は何なんだよ」スーサイドはフィルギアに尋ねた。「俺か？直接狙われたわけじゃあないけど……あいつら、厄介な奴の目を覚ましちまった。この街を滅ぼしかねない、ヤバイ奴のソウルをさ……」「ア？」「ま、色々あるのさ……色々とな」 4

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フィルギアは頭を軽く振り、先程までの調子に戻った。「そんなことより……話を進めようぜ。何するかは決まった。次はリーダーと……俺達の名前だ」「要るのかそんなの」「何事も形ってのは大事だし……名乗る名が無いんじゃあしまらねェ」 5

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「ああ、俺はリーダーって柄じゃねェからパスだ」フィルギアが真っ先にパスし、スーサイドを見た。「俺もパスだ」二人は次にルイナーを見た。「俺も断る」最後に三人がアナイアレイターを見た。「ア？」アナイアレイターが瞬いた。 6

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「決定だな」「……ッたく、カシラ張るのは慣れてッからいいけどよ」「実際アナイアレイター＝サンがソウルの格も一番高いし、破壊力もバツグンだから……適任だと思うぜ、ヒヒヒ」フィルギアが笑う。「ここからの進行はお前に任せる」 7

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進行を振られたアナイアレイターは咳払いをし「……じゃ、名前か」金色の目で他三人を見渡した。なんだかんだでリーダーというポジションが気に入ったようだ。「折角だ、格好いい名前にしてぇよな！威圧感があって……それでいてダサくねぇヤツだ！」「具体的には」ルイナーの言葉に全員が黙った。 8

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「……反ソウカイヤ組織なんだから……アンタイ・ソウカイヤとかか？」「安直すぎるだろう」「格好よくはないな」「わかってンだよ！そんなことは！おいフィルギア＝サン！俺に進行投げてから一度も喋ってねェだろ！何かないのか」「ホー」「……ア？」フクロウが真顔で鳴いた。 9

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「ホー」「……オイ、誰かそのフクロウシメろ」「アーッ！冗談！冗談だ！カッコいい名前だったな！いいか……それは……思いついたら言う」「つまり案はねぇんだな」「シメるか」「コイツ食えるンかな？」「アーッ！」フィルギアは叫び、人型に戻った。「暴力反対！」 10

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……結局議題は誰かの「腹減った」という言葉で一旦お流れとなった。彼らはソバ屋台で夕食を済ませると、再び廃アパートへと戻ってきた。 12

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「ところで寝床はどうしてんだ。この部屋で雑魚寝はキツいだろ」スーサイドが訊いた。「適当にやってる」「部屋はいっぱいあるからな。好きに使えばいい。もちろん家に帰ってもいいんだぜ……。帰る家があるならだが」「……」 13

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スーサイドは沈黙した。帰る家？あるわけがない。そんなものはソウカイヤに……否、屋上から飛び降りたあの日からずっと無い。彼らもそうなのだろう。「俺は下にいるぜ」フクロウとなったフィルギアは窓から下の階の部屋へと消えていった。「あいつ器用だよな」アナイアレイターが言った。 14

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「……寒いから窓閉めていいか」「イイぜ、閉められるモンならな」「？」アナイアレイターの言葉を訝しみながらスーサイドは窓に手を掛けた。昼間にルイナーが開けて以来、何故か誰も閉めようとしなかった窓だ。「……！？」スーサイドは目を見開いた。びくともしない。 15

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「な、ッ」押しても引いてもびくともしない。「どうなってやがる」「……どいてろ」ルイナーが窓に手を掛け、横に引いた。窓が閉まる。「これでいいか」「あ、ああ」「俺とアナイアレイター＝サンは上にいる。スーサイド＝サンは好きにするといい」「……そうするぜ」 16

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二人が移動してからスーサイドは改めて窓に手を掛けた。しかし、いくら頑張っても窓を開けることはできなかった。 17