ちにち

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@konkon_chi いつも通り、一緒に毛玉と帰るつもりで彼女の職場に寄ると、見慣れない顔の若い女性がいた。「こんばんは！」声をかけると愛想のいい笑顔でこちらに向けた。毛玉の話していた、新しい事務の女の子だろうか。#ちにち

chi @konkon_chi

@chamoromo @moko_piyo @ni_che_aot @TanKedama @heppkokana @Homutan2 @satotan366 #ちにち 出遅れたorz おれが一目惚れした彼女が働くほか弁…シャッターに閉店の張り紙がはたはた…………はためいている…

chi @konkon_chi

@ni_che_aot @chamoromo @moko_piyo @TanKedama @heppkokana @Homutan2 @satotan366 #ちにち は、さくらんぼのカップルの設定

chi @konkon_chi

@ni_che_aot @chamoromo @moko_piyo @TanKedama @heppkokana @Homutan2 @satotan366 山形県の木のうえから、ファミレスのデザートになるまでの過程………(;O;) 悲恋 #ちにち

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@konkon_chi んじゃ？明日やる？ さくらんぼ設定だけ置いてけください( ´ ▽ ` )ﾉ #ちにち

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@konkon_chi @chamoromo @moko_piyo @TanKedama @heppkokana @Homutan2 @satotan366 私の投げた設定まる無視じゃねーか(^_^;)いいよ！ではさっきのちーたん投げたやつから、パフェの上まで行けば良いのね？

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@chamoromo @konkon_chi @moko_piyo @TanKedama @heppkokana @Homutan2 @satotan366 にーちぇりー困惑も、ちーちぇりーは自由。ふたりはさくらんぼ☆ #ちにち

左 @satotan366

@konkon_chi @ni_che_aot @chamoromo @moko_piyo @TanKedama @heppkokana @Homutan2 なんぞそれwwwww　２人そろって甘いシロップ漬けになるんですね。そして最終的に誰がお召し上がりになるのかしら・・・

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@konkon_chi 寒い冬を乗り越えて、美しい花を咲かせて、そして初夏になった頃。私は隣のちーちぇりーのことだけを考えていた。最近、彼女は本当に美しく色づき、記憶がある限りずっと一緒のはずなのに見知らぬもののようだ。知らぬ間に、心拍数が上がる。この感情に戸惑う。#ちにち

chi @konkon_chi

@ni_che_aot 心は、焦っていた。ちーちぇりーは知っていた。生まれ育ったこの山を、そろそろ離れる日がくることを。それは即ち愛しいにーちぇりーとの、別れの可能性を示しているのだ。もちろん、二人並んで一生を終えることも出来る者もいる。が、それはとてもな希なことだった。#ちにち

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@konkon_chi 最近、ちーちぇりーは私が日に当たるのを嫌う。「もう少し日陰に入ってたら」「なんで？」彼女みたいにつやつやで甘い香りになれたら、ちーちぇりーは私のこと見てくれるかな？ 本当はちーちぇりーが一人で収穫の時期に頭を悩ませているなど知らずに。#ちにち

chi @konkon_chi

@ni_che_aot 『なんで？』と不思議そうに放たれるにーちぇりーの言葉に曖昧に返すことしかできず、幾度眠れぬ夜を過ごしただろうか。 純粋なにーちぇりーのことだ。きっと私たちが離ればなれになるかもしれないなんて、疑いもしていないだろう。だが時は太陽は照り、時は過ぎる。#ちにち

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@konkon_chi ある日のことだ。数本離れた木で収穫が始まったらしい。「ねえ、収穫されたら私たち、どこに行くんだろうね。ちーちぇりーは宝石みたいに綺麗だから、高級なお店に並ぶのかも！」薄々感づいてきていた。収穫されたら、その身によって選別されることを。#ちにち

chi @konkon_chi

@ni_che_aot いつも明るく振る舞っていたが本当はずっと…気づいていたのか…？愚かさにようやく気付いた。『日陰に入っていたら』にーちぇりーの収穫を恐れるあまりに口癖のように言っていた。にーちぇりーの身は、部屋から出ることなく育てられた娘のように、儚く頼りなかった。#ちにち

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@konkon_chi 見目麗しく、強い絆で結ばれたさくらんぼは珍重され、そのままの形で消費者のところへ届くと聞く。だが、自分の身をかんがみて、最後までちーちぇりーと共にあることは難しい…その時だ。「私に、傷をつけて」ちーちぇりーの突然の言葉ににーちぇりーは愕然とした。#ちにち

chi @konkon_chi

@ni_che_aot 『ちーちぇりーなにをいっているの』いつも歌うように話すにーちぇりー…だが今その声は震えていた。その時。麦わら帽子を小粋に被り、少し離れたととろで収穫をしていたちゃろもさんが、こちらに向かって歩いてきた。その手に持っていたハサミに、釘付けになった。#ちにち

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@konkon_chi 「時間がない！早く傷をつけて！」急かすちーちぇりーを前に泣きそうになる。「ねえ二人ぶつかれば同じところに傷がつく。お揃いだよ、二人同じ傷。」美しいちーちぇりー…でも彼女も私と離れたくないのだ！確信を持てたにーちぇりーはそっと身を寄せた。#ちにち

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@ni_che_aot 夏はよく風が吹く。私達の体は揺れて揺らめいた。『今だ！』ひときわ強い風が吹いた瞬間、私達はぶつかった。『(°° )( °°)ﾄﾞｯ…』鈍い音がし、二人とも同じ所が、丸くへこんだ。傷はじりじり痛むが、これでこのまま一緒にいられる喜びの方が大きかった。#にちに

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@konkon_chi 「えへへ」顔を見合わせ、照れて笑い合う。想いが通じ合った安堵感からか気づくと二人とも泣いていた。とうとう時が来た。ちゃろもは黙々と収穫を進め、私たちは一対としてカゴの中につみとられた。選果場まで二人寄り添う。これからどうなろうと気待ちは離れない。#ちにち

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@ni_che_aot ちゃろもは鼻歌を歌いながら選果場の扉を開けた。広々とした作業場で選別を始める。二人はﾄﾞｷﾄﾞｷしなが選別を待った。ちゃろも農場は管理が行き届いているため、殆どが良品出荷されるが、やむを得ず傷物になるものもいる。ついに二人はちゃろもの手にとられた。#ちにち

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@konkon_chi 「うーん、色ムラがある…でも形はいいね。…小さい傷？どうしよ。シロップ漬けにまわそうかな！」二人同じ箱に詰められた。シロップ漬け？何かしら。でも私たち、一緒ね！やはりお揃いの傷が二人を結んでいる。#ちにち

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@ni_che_aot よかった。シロップ漬けが何かは分からないけど、当分一緒にいられそうだ。やっと訪れた安心感に、ふたりは、うとうとしはじめた。 その箱に描かれた絵には、気が付かなかった。それがなにを示すのかも知らずに… http://t.co/nbdclcpueb

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@konkon_chi …しゅわしゅわ…甘い甘い液体の中、同じ色に染まって、ちーちぇりーとにーちぇりーは微笑んで…それから…しゅわしゅわしゅわ…目の前は、みどり色。あの山の初夏の色。柔らかな泡の中。あの風の中揺れた二人を思い出し、微笑んだ。終わり。#ちにち