砲弾小話~「レヒリング」装弾筒付翼安定対コンクリート榴弾
前置き
格好つけて「装弾筒付翼安定対コンクリート榴弾」なんて書いちゃいましたけど、レヒリング弾がそんな風に呼ばれた事実はないので誤解なきよう
2014-02-09 21:10:48本編
80センチ列車砲ドーラってこんな砲弾まで検討されたのか。グラパの2003年2月号に載ってる http://t.co/AWxLiEq2cZ
2014-02-07 11:24:01ペーネミュンデ矢弾といえば、しばしばレヒリング弾と混同されてるらしく。ペーネミュンデ矢弾が大口径砲用長射程弾であるのに対し、こちらは幅広い口径(2cm~35cm)向けの対コンクリート榴弾だとか http://t.co/vhRlaolkaG これは5cm対戦車用のものらしく
2014-02-09 15:41:59こちら、28cm砲を滑腔砲化した31cm砲より発射するペーネミュンデ矢弾 http://t.co/ZU2vrNXnc4 こっちは35cm砲(鹵獲したフランス列車砲?) 向けのレヒリング弾。尾翼の違いで見分けられる http://t.co/n0TGUYolKM
2014-02-09 15:52:32レヒリング弾にはこんな感じの……ええと、サボと呼ぶべきか、何なのか……とにかくこんなものが弾頭の尾部付いて http://t.co/LLbJ3HaZNS こういう感じで弾全体が構成される。ペーネミュンデ矢弾と違って施条のある砲から発射するようになってる
2014-02-09 16:00:46レヒリング弾の尾部サボ? の尖端は一見すると薬莢みたいに薄い http://t.co/AJmLS9iA6a やっぱりサボとして発射後に脱落するのかしら。現代のAPDSとはちょっと違ったスタイルが興味深い
2014-02-09 16:03:58レヒリング弾は対コンクリート榴弾であるので、鹵獲フランスのNeufchâteau(ヌシャトー?)の要塞を標的として威力が試験されている http://t.co/xChZZzRYuV 21cmレヒリング弾は落角70度で着弾し、30mの地盤と40cmのコンクリー天井を貫通した
2014-02-09 16:24:37この実験では21cmレヒリング弾は僅か8kmの距離から高仰角をとって452m/sという低初速で発射され、着速はたったの315m/sでしかなかった、と。外見からするとAPFSDSのように高速弾なのかと思える弾ですけども、実際には砲発射版バンカーバスターみたいなものなんですね
2014-02-09 16:29:58馬鹿みたいに大きくて扱いにくい列車砲よりはもうちょっとマシな、普通に扱える規模の砲でどうにかして要塞を貫きたい……そんな要求がレヒリング弾の裏にはあったのかも知れません。妙ちきりんな外見とは裏腹に、目的自体はそんなに突飛でもないですね
2014-02-09 16:34:30ヌシャトーの要塞でレヒリング弾の試験が行われたのは42年9月と43年2月の2回。まだセヴァストポリの記憶も新しい時期です。お化けみたいな列車砲をかき集めたりせず「もうちょっと手軽に」要塞をぶっ壊したいという要求が出てくるのも、まあ当然かしら
2014-02-09 16:40:35もっとも、幸いにも世界はそんなに永久要塞まみれではなかったので、レヒリング弾という「砲発射版バンカーバスター」が必要になる状況はもうドイツ軍には二度と訪れなかったわけですが
2014-02-09 16:43:33ヌシャトー要塞でレヒリング弾の試験に使われた21cm砲ってのはMrs18臼砲 http://t.co/nWnXUsFuUs これでさえ馬鹿みたいに大きくて扱いにくくて嫌になっちゃうような砲ですが、それでも列車砲よりはずっとマシ。これで30mの地盤を貫けるんだから大したものです
2014-02-09 16:48:09a-ha, 先に画像をあげた35cmレヒリング弾って、35.5 cm榴弾砲で使うものなのね。弾の性質上、列車砲みたいに特に高初速である必要はないんだ
2014-02-09 16:52:17ちなみに、17cm K18加農は21cm Mrs18臼砲と砲身以外ほぼ共通ですけども、同砲用のレヒリング弾もサボ以外は共通だったようです
2014-02-09 16:56:23レヒリング弾は2cm, 3.7cm 5cm, 7.5cm, 10.5cm, 15cm, 17cm, 21cm, 34cm, 35cm砲向けのものが開発されていたと。結局制式化に至ったらしく、21cm砲用にはRöGr42とRö44Beの2種があったようです
2014-02-09 17:01:50