茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1170回「映画を観る前に、中身を感じること」
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えな(1)都知事選が終わった。当選された舛添要一候補(@MasuzoeYoichi)には、おめでとうと言いたい。民主主義は、結果が出ればノーサイド。舛添さんは、判断力のすぐれた方だから、2020年の東京五輪に向けて、すばらしい東京をつくってくださると思う。
2014-02-10 06:06:23えな(2)個人的には、細川護煕さんや、家入一真さんにがんばって欲しかった。とくに、家入一真さんの票がのびなかったことは、正直、落胆した。東京都の有権者の中で、家入さんが代表する「新しい動き」の時価総額がこの程度であるということを知り、複雑な思いでいる。
2014-02-10 06:07:42えな(3)いずれにせよ、東京、そして日本がこれから繁栄、発展するための環境因子、内在的因子ははっきりしていると思う。原発については、それがないと経済が成り立たないという「依存症」は、日本にとっても、電力会社にとってもよくない。今回の選挙が、原発依存症を見直すきっかけになればよい。
2014-02-10 06:09:18えな(4)ところで、選挙の度に、有権者が全体としてどのような動機付けである候補を選ぶのか、不思議な気がする。今回の選挙でも、公示された瞬間にいわば今回の結果は見えていたわけで、舛添要一さんがダブルスコアで勝つということは、予想されていた。
2014-02-10 06:10:16えな(5)選挙戦において、細川さんや家入さん、宇都宮さんは訴えを行ったわけであるが、舛添さんがダブルスコアで勝つという結果は、変わることがなかった。つまり、有権者の無意識という巨大なかたまりは、それだけ安定していて、強固だったということになる。
2014-02-10 06:11:34えな(6)舛添さんが、これから、知事としてどのような仕事をされるのか、投票した方は期待を持って見ているのだろう。選挙は、一般に、ある候補者への期待感の表明である。アメリカでオバマ大統領が当選したときも、アメリカの有権者は、期待感を表明した。
2014-02-10 06:12:37えな(7)その点において、投票は、映画を見に行くことに似ている。いろいろな評判を聞いて、それぞれの映画を見に行く。ところが、見る前には、当然内容はわからない。不思議なのは、映画を観る前に、なぜ、その内容が期待できるとわかるかである。
2014-02-10 06:13:22えな(8)同じことは、本についても言える。なぜ、本を買う前に、その本が期待できるとわかるのか。ベストセラーは、結局、中身に対する期待感の表れとして生まれる。舛添さんへの期待感が、政策の実行を通して実体化することを期待したい。
2014-02-10 06:14:31えな(9)人によって、選ぶ映画や本は違う。中身を知らない前に、なんとなくこれだと思う。マーケティングで言えば、「インサイト」である。人それぞれに、インサイトがある。ぼくはその時々に、自分がいいんじゃないかと思う本や映画を選んできたし、これからも選んでいくと思う。
2014-02-10 06:24:55