【火発さん】擬人化で考える昨今のエネルギー事情【新人さん】

加藤AZUKI @azukiglg

ていうか、地熱のアレのスレがまだ続いてるっぽいんだけど、「自分には説得できない相手」をバカ呼ばわりしたり、珍説呼ばわりしたり、1bit呼ばわりしたりすると、同様に説得できなかった「黙ってそれをみてる人達」をも敵に回すことになっちゃうと思うんだよね。

加藤AZUKI @azukiglg

「説得されることによって、自分に利益がある」と考えれば、人は説得されて意見を変えることに対して非常に柔軟になるし、むしろ積極的に変化を取り込もうともする。が、説得する側が嘲罵する態度を取ると、説得されることが不利益と感じて理解に消極的になる。

加藤AZUKI @azukiglg

その意味で「こんな事もわからないとは（自分の理解を優位と考える）」「この程度のことも分からない奴に教える必要はない（相手の理解を引き出さないことが自分の優位を崩さないと考える）」っていう言説は、「説明し説得する能力がありませんし、その気もありません」って吐露になっちゃう。

加藤AZUKI @azukiglg

どんな分野でもそうだけど、自分と意見が違う（或いは特定分野についての理解深度や理解のベクトルが違う）人と意見を交換し、相手と自分の意見をすり合わせる目的というのは、「相手を自分側に立たせるための説得」か「立場を棚上げして共通の利益を得る」かどっちかだと思うの。

加藤AZUKI @azukiglg

「自分の常識という棍棒で、相手を殴ってスッとする」というのは、言語と知識を棍棒代わりに使う原始人（＝説得して味方を増やすのではなく、自分だけの生存を優先する）の有り様であって、社会を構築して共存共栄を目指す生物の態度としては不適格だとは思うなあ。

加藤AZUKI @azukiglg

んで、結果的に「敵対して殴り合い」ができても、「敵を自分の味方にする」「背中を預けられるようにする」「自分がいないところで、自分の主張を同じように主張する代弁者（主張のリレー者）にする」ってことができないから、賛同者が増えない。

加藤AZUKI @azukiglg

賛同者が増えない意見は、集団の全体の意見を牽引できないし、集団の方針を支配することもできないから、少数意見・異論として採用されにくくなる。少数意見は突破口になるかもしれないから参考にはされるけど、採用されなければ意味がないわけで。

加藤AZUKI @azukiglg

その意味で、これはテーマによらず論者の立ち位置に寄らずって話だけど、「駆逐と罵倒と吊し上げ」を軸足に置いた論者の主張は、その論者の主張に対して肯定的な理解を引き出しにくく、結果的に味方が増えない。味方が増えないと主張の補強もされにくいので原理主義に陥りやすい。

加藤AZUKI @azukiglg

異論がある人の意見を修正したいときは、「こうすればポジティブな成果が得られる」という建設的提案をするか、「それを続けることは不利益を生じるが、それを回避する方法にはこのようなものがある」という代替案の提案が必要なのではないかなあ。

加藤AZUKI @azukiglg

真っ向から反対するだけで対案を出さない者は支持を得られないっていうのは、今回の都知事選の細川敗北ではっきりわかったと思うんだけど、顧みない人はそれを他山の石としないから、何度も失敗する(´Д`)

加藤AZUKI @azukiglg

議論の目的は、「結論を得る」ことの前段階として「前提条件、材料、導き出したい成果」を共有するところから始める必要があって、「結論」というのは導き出したい成果じゃなくて「成果を導き出すための方法・手法・手段」だったりすることが多い気がする。

加藤AZUKI @azukiglg

一連のエネルギー議論だったら、「電力の安定供給」「安定価格」「エネルギー安全保障」というのは、全ての論者にとって共有できる方針のはずなんだけど、そのための手段として何を選ぶか？というところで揉めに揉めている。

加藤AZUKI @azukiglg

原子力、火発、水発、地発、太陽光、風力などなど様々な手段があるけれども、それらは一長一短であるので、どれかひとつに集中せずにそれぞれを全て採用するベストミックスを模索してきたんだけど、原子力に不具合が出て停止が止まってる、というのが現状。

加藤AZUKI @azukiglg

で、目的は「電力の安定供給、安定価格供給、安全保障」であるので、原子力を使えなくても同じ結果が今後持続的に維持できるなら、原子力は捨てたってかまわない。ところが、原子力の開けた椅子に座って、原子力と同じだけの能力を発揮できる手法がない。

加藤AZUKI @azukiglg

火力に原子力の負担分を肩代わりさせてはいるが、火力が肩代わりする原子力の負担相応分が大きすぎて、そろそろ火力は過労で倒れそうだ。水力は無闇に増やせず、風力は大言壮語で言ってたこととできることが差がありすぎる。太陽光は大風呂敷を広げるがカメハメハ方式で天候に左右されすぎる。

加藤AZUKI @azukiglg

他に、「本気出したら凄いんだけど、立ち上がると眩暈がする」とか「昔は凄かった」と言ってる地発とかもあるんだけど、どれも「今すぐシフトに入れる手段」が火発しかない。ので、「もう原発さんシフトに戻ってきて(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 」てのが原発再稼働論。

加藤AZUKI @azukiglg

それでも原子力をシフトに戻さない、即刻首にしろと言ってるのが「即時原発ゼロ」なんだけど、「あの人まだ働けるし、お医者さんがokって言えばすぐにでも職場復帰できるし」っていう段階。その間、とにかく火発さんがんばる。休日返上してがんばる。身体酷使してがんばる。

加藤AZUKI @azukiglg

で、最初のうちは「バッチいけますよ任せてくださいよ」って言ってた太陽光が期待されてたんだけど、「今日雨降ってるんで」「今日曇ってるんで」「日が沈んだでお先しまーす」とか言ってて、全然アテにならない。そして今日も火発さんがんばる。

加藤AZUKI @azukiglg

そのうちに、原子力の長期出社停止状態を火発さんがフルカバーすることでなんとか会社が回ってることについて、「やればできる」「原子力がなくても火発でカバーできる」とか言い出す。火発過労状態が「当たり前」「常識」にされてしまう。今ここ。

加藤AZUKI @azukiglg

もう火発さん顔色真っ黒。どす黒い。設備不良であちこち蒸気漏れてる。食糧が高くなっても無理矢理補給されてる。ディスカウントで買ってきた特売のシェールガスがあるからまだいける、とか言われてる。火発さんがんばる。

加藤AZUKI @azukiglg

目的は「電力の安定供給」と「安価な電力価格の維持」だったはずが、いつの間にか火発さんに過労を強いるために高いドリンク剤を注ぎ込む形になってて会社赤字。安いドリンク剤を箱買いするから、という話になってるけど製造元が「やべえ、なんかすぐ材料不足になるお」とか言い出してる。

加藤AZUKI @azukiglg

原子力は故障箇所や発病しそうな原因も直して、「事故った同僚と同じポカはやりません」ってウォーミングアップだってすぐにできますって言ってるけど、ブルペンにさえ入れない状態。そして今日も火発さんがんばる。老体に鞭打ってがんばる。

加藤AZUKI @azukiglg

ここで選択肢は三つある。ひとつは火発さんを働かせ続けること。今それを選んでる。ただこれは、ガマンの限界が来たときにやばい。火発さんは原子力のバックアップだったから、原子力の代替手段ではある。しかし、火発さんの代替がない。火発さん倒れたらアウト。