Orphe兄貴のマイアミ鎮守府 2014年2月

とある艦これ鎮守府の記録
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★ここで主要キャラ初登場ツイートを振り返ります

orphe @orphechin

このあたりからヒロイン確定しました https://t.co/W9qDaqXIS6

2014-02-02 00:43:20

★大阪編

orphe @orphechin

タ級を抱えたまま、男たちは北側通路の奥、エレベーターに向かっていく。龍驤は彼らを妖精たちに追わせようとする。 が、「おい583番、こっちの作業を手伝ってくれ」向こうにいる作業主任に声をかけられ、一瞬意識が網膜のスクリーンから離れる。「あ、はい今すぐ」 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:35:20
orphe @orphechin

その間に、男たちはエレベーターに乗ってしまった。龍驤は慌てて妖精たちを向かわせようとするが、男たちはエレベーターの扉の方を向いている。これでは見つかってしまう。しくじった。 ドアはそのまま閉まる。電光表示板を見る限り、下の階へ向かったようだ。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:38:01
orphe @orphechin

<龍驤ちゃん、進捗は?>しおいから通信が入る。 <すまん、しくじった>龍驤は男たちの入っていったエレベーターの場所を彼女に伝える。 <カードキーが必要みたいや。ウチの妖精たちじゃ入れんし…> <まっかせて、ちょっと工夫すればなんとかなると思う> #マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:41:08
orphe @orphechin

しおいは遠くの作業場から、龍驤へ目配せをすると、管理者の一人に向かって手を上げる。50絡みのその男と彼女は何やら話を始めた。何をする気だ?龍驤が訝しむと、男が薄笑いを浮かべてしおいに外へ出るよう指示、2人は連れ添って作業場から出た。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:45:00
orphe @orphechin

…工場の離れにある、事務所の1階。 羽黒と不知火はトイレから建物の内部に潜入。先ほど警備員の一人を倒し、屋上から侵入した時雨からは二名を始末したとの連絡があった。残り一人。 廊下に誰もいないのを確認し、資料のある二階へと向かうべく階段を昇る。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:49:32
orphe @orphechin

踊り場で、警備員と羽黒の目が合う。最後の一人だ。彼が不審者を知らせる声を挙げる前に、その喉に羽黒の指が絡む。右手の親指と人差し指が声帯を千切り、下から上へと振り上げられた左手は男の体に突き刺さり、肋骨を折り、心臓を握りつぶす。「不知火ちゃん、バッグ」 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:54:10
orphe @orphechin

不知火が懐から圧縮されたバッグを取り出し羽黒の足元へ放る。羽黒は死体に突き刺さった手を抜き、死体の頭を掴み直してバッグの中へと押しこむ。そしてそのまま死体を圧縮する。枯れ木が細かく折れていくような音と、柘榴を絞ったような音が踊り場に静かに響く。#マイアミ鎮守府

2014-02-02 20:57:05
orphe @orphechin

発見から1分かからず、警備員は羽黒の手により、原型を留めない形でバッグの中に押し込まれた。羽黒はそれを片手にひっかける。 「これで終わり」不知火は静かに頷く。「羽黒さんはそのまま二階を制圧、私は1階を黙らせます。屋上の3人もそれぞれ割り振りで手伝ってもらいます」 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:00:34
orphe @orphechin

羽黒と別れ、各自に指示を出すと不知火は1階の事務室へと向かう。手にはサプレッサー付きのP226。廊下に誰も歩いていないのを確認するとドアを蹴破り中へ入る。 「騒ぐな、全員黙って伏せろ!」 銃をわざと見えるように掲げ、周囲の人間にそう警告する。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:04:43
orphe @orphechin

銃を持って殴りこんできた少女を見て、叫ぼうとした女の喉に赤い穴が空き、次の瞬間に体格の良い男の胸と頭と腹に同じ穴が開く。「騒ぐと死にます。英雄気取りも同様よ。あなた達は何もしないこと、いい?」P226をゆっくりと周囲に見せつけ、不知火が言う。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:07:47
orphe @orphechin

ケーブルタイとハンカチで従業員の手と口を一人ずつ縛る。逆らうものはいない。叫べばどうなるかは先ほど示したし、彼らが危機の際に最も頼りにしそうな人間も真っ先に始末した。残った連中はどうとでもできる羊にすぎない。作業をしていると、上の方からも仲間の声が聞こえる。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:11:24
orphe @orphechin

「はい、しつもーん、この中でこのおっさんと同じように切り株になってみたい人?あ、いない?ちぇ」鈴谷か。余計な殺しをしてなければいいが。最後の一人の口にハンカチを巻き付けると、不知火は廊下に出て警戒に入る。 <不知火です。羽黒さん、進捗どうですか> <こっち?> #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:17:18
orphe @orphechin

「こっちは問題ないよ…うん」 二階資料室。拳から血を垂らし、羽黒は不知火に応える。目の前には人だったもの…3,4人分か…が転がっている。見せしめは一人で済ませるつもりだったが、一度血を見ると周囲の全てを殺すまで止まらなくなる。自分の悪い癖だ。#マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:25:37
orphe @orphechin

レベルが上がる度にそうだ。殺しの度に体の中を高揚が駆ける。そして最初の頃にあった怯えや罪の意識は次第に遠ざかっていった。だが今でもそうした高揚に反発する感覚は、自分の中で残っている。自分の赤く染まった手を見ると、多幸感と共に、刺すような痛みを感じる。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:28:02
orphe @orphechin

邪魔だな、この感覚-羽黒はそう思う。 自分は痛みを感じてはいけない。その迷いがあるからこそ、LV99でありながら不覚をとってきた事が今まで何度もあった。それではいけない。痛みは昔の自分を思い出す。あの人にも、周りにも迷惑をかけていたあの頃を。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:31:34
orphe @orphechin

「うひゃ、やっぱ羽黒パイセンパネーっすね」別の部屋を制圧し終わった鈴谷が部屋の中に入ってくる。「やっぱぶった切るばっかじゃ芸がないっすよね。たまにゃ、パイセンみたいにハデにやらないとって、鈴谷も思います」そう言って、鈴谷はおどけた敬礼を送る。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:33:50
orphe @orphechin

「大丈夫、鈴谷ちゃんスジがいいから、すぐ私なんかより上手くできるようになるよ」「押忍、恐縮ッス!」そうだ、今の私は足手まといじゃない。私は、後輩にとっての見本。誰よりも殺しに長けた、鎮守府の最精鋭。羽黒は自分の中の痛みが遠く離れていくのを感じていた。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 21:37:58
orphe @orphechin

工場北ブロック、エレベーター内。 龍驤としおいは作業着姿でそこにいた。 作業場で変装に使っていた深海棲艦の衣装は、管理者の死体とまとめて女子トイレの個室の一角に置いてきた。 「あのおっさん、わかりやすいヤツだったね」しおいは龍驤に言う。 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 22:05:17
orphe @orphechin

「あたしが『今月お給料だけだと厳しいんです』って言ったら勝手に売春オッケーみたいに受け取ってさ、『1万でどうだ』だって速攻持ちかけてきたよ。バーカ、欲しいのは金じゃないってえの、ねえ龍驤ちゃん?」 「あ、ああせやな」 #マイアミ鎮守府

2014-02-02 22:06:45
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