経済が戦争を無くせない理由

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@akatuki_a

経済が戦争を無くせない理由をムリヤリ一言で説明するなら「世の中にはお金より大事なものがあるから」でいい気がすると思いつきました。

2010-10-26 00:44:14
@akatuki_a

例えば一般的にいって、お金より命の方が大事だと思います。なので国家も命を守るためにはお金の犠牲もいとわぬわけで、より高い安全感を求めて戦争にうってでるのはよくある話です。

2010-10-26 00:46:19
@akatuki_a

他には、人間は奴隷的な扱いをされるなど、天与の権利を蹂躙されたと感じた場合、命を危険に晒しても立ち向かうことがあります。国家も同様で、あるべき主権を侵されたと感じると、自分が自分であることを守るために武器を取ることがあります。

2010-10-26 00:49:59
@akatuki_a

例えば中国は台湾領有を不可分の主権だと、台湾抜きで中国はあり得ないと認識しています。ために台湾の現状維持を望み、法的独立が強行されるなら一か八か武力行使を検討するでしょう。

2010-10-26 00:52:19
@akatuki_a

そういうのが主権の防衛、ぼくがぼくであるために、というやつです。

2010-10-26 00:53:06
@akatuki_a

これは自分が自分であることを守るための戦いなので、それ以下の利害を時として乗り越えます。

2010-10-26 00:53:55
@akatuki_a

例えばフォークランド諸島を侵略されたイギリスは敢然と反撃しました。が、遠離島はすごい権益があったわけでもない、というか人命の損失に見合う利益などありそうもないです。南極や魚程度では。

2010-10-26 00:57:08
@akatuki_a

実利的にはフォークランドを奪われてもそんなには困らないが、しかし、イギリス領に手を出してタダで済むという先例を作ることは長期的に問題があるし、侵略に対してむざむざ引き下がるイギリスはイギリスではない、だからやる。例えばそういうのが主権の問題だと思います。

2010-10-26 01:03:15
涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

@zyesuta フォークランド紛争は特に死活的問題があるわけでもなく、また維持コストを考えれば放棄という手段もありました。しかし、「武力による奪取を黙認する」というのは主権国家(特に帝国国家)にとっては「政治的」死活問題でもありました。あるいは平和的手法なら紛争がおきたかどうか

2010-10-26 01:06:18
@akatuki_a

そういった、不可分の主権(自分が自分であること)や、より高い安全感(命)を守ることは、時として、お金じゃ買えないプライスレスな価値をもつため、経済的損失を甘受してでも国家は戦争にうってでることがあります。

2010-10-26 01:06:31
@akatuki_a

@sionsuzukaze あーなるほど。政治的な死活、と言い換えればわかりよい気がしますね。なるほどです。実際のところフォークランドの無血譲渡があり得たかどうかは気になりますね。

2010-10-26 01:09:09
@akatuki_a

そうえばフォークランドは漁業権問題で、最近また揉めていますね。この文脈にはあまり関係なさそうですけど。

2010-10-26 01:10:06
涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

@zyesuta アラブのように石油といった「目に見えた実利」という「経済的」死活問題がない地域でもあり、南米への影響力は実質的にアメリカに移っていたことを考えると、「実利」面でフォークランド諸島を維持する利益は薄いでしょう。外交での独立ないし譲渡は交渉次第だったかと考えます。

2010-10-26 01:12:28
@akatuki_a

そういったプライスレスな価値の存在を忘れて、国家を単なる営利共同体だと錯覚すると、経済的に損なら主権にも拘泥しない(だろうorべきだ)という説が生まれますが、なかなかそうはいかないのです。国家は利益の体系であるとともに、価値の体系でもあります。

2010-10-26 01:12:40
@akatuki_a

@kamikawano 仰るとおりで、特に戦争遂行に不可欠の戦略資源の場合は、その喪失が安全感の喪失につながりますから、命の危険と認識されることもありますね。

2010-10-26 01:14:39
涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

「政治的」死活問題とは、例えば日本の場合、政治家が汚職で有罪になりながら、次の選挙で立候補するような事態だろうか。そこで立候補しなければ負けずとも「非を認めた」ことになる。それは自身の「パイプ」としての役割を毀損する。しかし選挙で負けても政治力は一定維持される。勝てば尚の事。

2010-10-26 01:14:58
@akatuki_a

@sionsuzukaze ふむふむ...スエズ以東同様、いいやってなればアルゼンチンには拾い物でしたのにね。血を流して守った以上、もう当分難しそうなイメージです。よく知りませんけど。

2010-10-26 01:16:55
涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

@zyesuta アルゼンチンにとってみれば、今のイギリスの経済苦境は狙い目で、金銭譲渡を提案する価値はありますね。イギリスも南米に領土を直接持つ価値はそれほど無いわけで。問題は買取資金を融通するのは恐らくアメリカで、その場合アメリカの影響力が高まる点ですかねぇ。

2010-10-26 01:21:02
@akatuki_a

もっとも大日本帝国のように、単なる権益線、それもついぞ黒字化したことのない権益を「生命線」にして先人の血がしみついた主権の問題として固執した挙句、えらいことになった例もあるので、なんでも命懸けで守ればいいわけじゃないのはもちろんです。

2010-10-26 01:21:52
宮田伊織🐰🐧 @Miyata_Iori

@zyesuta Wikipedia見たら石油が出たみたいで、あやしい感じみたいですね。私の記憶だと住民もイギリスに残りたいみたいですし、譲渡はなかなか難しいかと思います。

2010-10-26 01:22:48
@akatuki_a

中国も、たぶん一時的にでしょうが、死活的利益(ばいたる、いんたれすと=戦争をしてでも守るもの)だと言っていたのを一部取り下げたらしいですし。

2010-10-26 01:23:14
@akatuki_a

@Miyata_Iori へーえ、油もみつかったんですか。存じませんでした。住民感情もだいじですね、たしかに。

2010-10-26 01:24:59
涼風紫音/Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

@zyesuta 旧帝国の権益線は「軍事的理想前地」と「経済的利益線」が峻別されず、挙句に主導した旧軍が必ずしも国際経済を見据えていなかった点が最大問題でしょうか。まぁ貧困農村の次男三男中心で士官学校レベルでそこを考えるのは難しかったでしょうが。

2010-10-26 01:25:18
カードのまにあ @fuugasakura

結論は待ちがってるなー。一言なら「経済には雇用創出が含まれないから」でしょうに。 @br117 『一言で説明するなら「世の中にはお金より大事なものがあるから」』 / Togetter - 「経済が戦争を無くせない理由」 http://htn.to/2eeFsm

2011-01-30 08:42:15