茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1173回【ベートーベンの聴覚障害と、彼の音楽とのかかわりは何か】連続ツイート

2014.2/13 茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【ベートーベンの、偉大さ】連続ツイート …佐村河内守さんの騒動で、「本家」のベートーベンのことが気になって、朝起きてからいろいろ読んでいた。子どもの頃、伝記を読んでおおよそは知っていたはずだが、改めてふりかえってみると、ベートーベンの偉大さがみにしみてくる…
コラム べい 脳科学 茂木健一郎 連続ツイート
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1173回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、「本家」に戻りました。
茂木健一郎 @kenichiromogi
べい(1)佐村河内守さんの騒動で、「本家」のベートーベンのことが気になって、朝起きてからいろいろ読んでいた。子どもの頃、伝記を読んでおおよそは知っていたはずだが、改めてふりかえってみると、ベートーベンの偉大さがみにしみてくる(今朝はもうタイトルばれてしまったね)。
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べい(2)まず、ベートーベンは、音楽家として、もともときわめてすぐれた聴覚を持っていた、という点から確認しなくてはならない。そして、作曲とともに、演奏したり指揮することが、ベートーベンにとっての重要な収入源だった。
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べい(3)交響曲第一番を作曲した後あたりから始まったベートーベンの聴覚障害は、したがって、音楽家としてもっとも大切だった鋭敏な感覚を失うというだけでなく、演奏して収入を得るという道が次第に困難になるという意味において、ベートーベンにとって経済的打撃でもあった。
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べい(4)ベートーベンは、音楽家としての存在にかかわるということで、聴覚障害を、他人から隠そうとした。これは、多くの障害を持つ方に共通のことだという。しかし、そのうちに隠せなくなってしまって、自ら演奏したり、指揮することを諦めたのだという。
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べい(5)ベートーベンは、メトロノームを発明した人がつくった「耳トランペット」と呼ばれる機器をいつも持ち歩いていた。http://t.co/ERD8hTZJEP しかし、これは、すべての周波数を増幅するため、高音域が聞きにくかったベートーベンには役に立たなかったという。
茂木健一郎 @kenichiromogi
べい(6)絶望したベートーベンは、31歳の時に、「ハイリゲンシュタット・テスタメント」と呼ばれる遺書を書く。http://t.co/KHd19ivGIq この中で、死なないでいるのは、書くべき音楽をすべて表現したいと思っているからだと独白。この文書は、隠されて、死後に発見された。
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べい(7)聴覚に障害にある方は、会話が難しくなるため、孤独を感じやすい。ベートーベンは、耳が聞こえないことが隠せなくなると、「conversation book」を使って筆談した。今日、137冊が現存し、貴重な資料となっている。 http://t.co/F6EmhwjJWK
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べい(8)ベートーベンの聴覚障害と、彼の音楽とのかかわりは何か。外からの音が聞こえなくなり、内面に沈潜することで、自由で無限の音と接することができるようになった、という論者もいる。一つだけ確かなことは、彼が偉大な芸術家であると同時に、運命と格闘した一人の人間であったということ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
べい(9)ベートーベンの聴覚障害については、この論文http://t.co/HnPal4MrfO がまとまっている。図らずも、平成の日本において再び「本家」が注目されるようになったが、改めて、真に偉大な人だったと心から思わずにはいられない。主要な交響曲は、沈黙の中で書かれたのだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1173回「ベートーベンの、偉大さ」でした。
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