東京GIGOさんによる「福島県 第14回「県民健康管理調査」(26.2.7発表)」について追考

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東京GIGO @ekb90377

福島県 第14回「県民健康管理調査」(26.2.7発表)について追考。 目次 1.岡大新入生検診との比較 2.男女比の検討 3.乳頭癌割合の検討 4.腫瘍寸法と刈り取り効果の検討 5.考察 6.まとめ

2014-02-16 01:01:34
東京GIGO @ekb90377

1.岡大新入生検診との比較(その1)---基本的考え方---

2014-02-16 01:02:05
東京GIGO @ekb90377

福島の小児甲状腺ガン検査結果が(多発なのか否か)について、「有病割合≒罹患率×平均有病期間」の式と、 別のアプローチから考えてみる。

2014-02-16 01:02:38
東京GIGO @ekb90377

福島検査結果で、手術を終えた患者について(リンパ節などへの転移や、自覚症状の有無)については公表されていない。

2014-02-16 01:03:04
東京GIGO @ekb90377

このような情報の欠落に依拠して、福島で発見された小児甲状腺ガンを(一生放置しても問題ない無害なガン)と あくまでも主張し続けることにより、平均有病期間を任意の長さ(たとえば数百年など)に設定する余地が (現実には極めて考えにくいこととは思うが)残されてしまう。

2014-02-16 01:03:30
東京GIGO @ekb90377

平均有病期間を数百年だとか、数千年だとかに任意に設定すれば、検査でどれほど多くの患者が発見されたとしても (多発ではない)と、あくまでも主張し続けることができるのである。

2014-02-16 01:03:58
東京GIGO @ekb90377

そこで、本来は転移や自覚症状の有無についての情報が適切に公開され、 岡山大学の津田教授が提唱されておられるような、平均有病期間を用いた式で正面から計算することが最も望ましく、 正当的な手法であるのだが、

2014-02-16 01:05:27
東京GIGO @ekb90377

しかしながら、情報公開の方がどうも期待薄であることから、 当面の間の暫定的な別アプローチとして、以下のような手法を考える。

2014-02-16 01:05:58
東京GIGO @ekb90377

国内における、福島以外の比較的規模の大きいスクリーニング検査と比較することで、 福島検査結果が多発か否かを判定する。

2014-02-16 01:06:16
東京GIGO @ekb90377

年齢層を合わせた上、両者ともに初回のスクリーニング検査であれば、 スクリーニングの効果は相殺され、検出力の比のみの問題に帰着させることができる。

2014-02-16 01:06:52
東京GIGO @ekb90377

そして、検出力の比を0~100%の間で変化させ、男性、女性、男女計別に母比率の差の検定を行う。

2014-02-16 01:07:12
東京GIGO @ekb90377

このような統計的検定により(男性、女性、男女計で、どこにも統計的有意差が発生しない領域が存在するか?)

2014-02-16 01:08:31
東京GIGO @ekb90377

(もしそのような領域が存在するとすれば、その領域の値や幅は、現実的にあり得るものか?) について考察する。また併せて、検出力の比自体についても推算する。

2014-02-16 01:08:46
東京GIGO @ekb90377

このような基本的な考え方に基づいて、福島検査結果を、岡大新入生検診と比較することとした。

2014-02-16 01:09:18
東京GIGO @ekb90377

なお、前回の第13回「県民健康管理調査」(25.11.12発表)について、同様の手法を試みた結果を、 @CordwainersCat氏にまとめていただいた。

2014-02-16 01:09:48
東京GIGO @ekb90377

分量の都合上、統計的手法の詳細については今回は割愛するので、 細部不明な点については、@CordwainersCat氏による、こちらのまとめをご参照いただきたい。http://t.co/0lBliBnP6u

2014-02-16 01:10:14
東京GIGO @ekb90377

1.岡大新入生検診との比較(その2)---罹患率の単純比較---

2014-02-16 01:10:27
東京GIGO @ekb90377

受診者数・罹患数の比較。福島は2011.3.11時点における16~18才の集団を抽出している。 診断時年齢としては19才前後と考えられ、大学新入生とほぼ同等と考えてよいであろう。 http://t.co/zalEMMZ9mk

2014-02-16 01:11:20
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東京GIGO @ekb90377

また、岡大新入生は信頼区間が広がる方向に(保守的に、福島との差が小さくなる方向に)受診者数を男女同数に補正している。

2014-02-16 01:11:34
東京GIGO @ekb90377

福島検査の罹患数。2011.3.11時点での16-18才でカウントすると、男性12人、女性24人、男女計36人、男性割合33.3%。 http://t.co/DaHjquchn6

2014-02-16 01:12:10
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東京GIGO @ekb90377

1次検査受診者数の補正。福島検査はまだ完了していないため、1次検査の受診者数は、2次検査の進捗率を用いて補正しなければならない。補正後の1次検査受診者数は、23~25年度の計で27,898人である。 http://t.co/ryak6tqkfz

2014-02-16 01:13:00
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東京GIGO @ekb90377

1次検査受診者数(補正)の、男性及び女性の案分。福島県の26.1.1現在の階級別人口を用いて案分した。 使用した資料のご教示は、https://t.co/mD1nY1eBUK(眞葛原雪(特定祕密印)@pririn)様による。 http://t.co/w7yGTfZjHB

2014-02-16 01:13:41
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東京GIGO @ekb90377

罹患率の比較。10万人比で、福島:男性84.2人、女性176.0人、男女計129.0人。 岡大新入生:男性7.7人、女性121.7人、男女計98.0人。 http://t.co/bBZc0bnHn9

2014-02-16 01:14:23
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東京GIGO @ekb90377

罹患率の比較を、グラフに表したもの。このような検出力の比を考えない単純比較においては、 95%信頼区間の下限と上限がいずれも重なっておらず、両者の間の統計的有意差は明らかである。 http://t.co/KNRAxphVNJ

2014-02-16 01:14:52
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東京GIGO @ekb90377

1.岡大新入生検診との比較(その3)---検出力及び検出力の比の検討---

2014-02-16 01:16:09
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