- uchida_kawasaki
- 3215
- 1
- 1
- 3
福島県 第14回「県民健康管理調査」(26.2.7発表)について追考。 目次 1.岡大新入生検診との比較 2.男女比の検討 3.乳頭癌割合の検討 4.腫瘍寸法と刈り取り効果の検討 5.考察 6.まとめ
2014-02-16 01:01:34福島の小児甲状腺ガン検査結果が(多発なのか否か)について、「有病割合≒罹患率×平均有病期間」の式と、 別のアプローチから考えてみる。
2014-02-16 01:02:38このような情報の欠落に依拠して、福島で発見された小児甲状腺ガンを(一生放置しても問題ない無害なガン)と あくまでも主張し続けることにより、平均有病期間を任意の長さ(たとえば数百年など)に設定する余地が (現実には極めて考えにくいこととは思うが)残されてしまう。
2014-02-16 01:03:30平均有病期間を数百年だとか、数千年だとかに任意に設定すれば、検査でどれほど多くの患者が発見されたとしても (多発ではない)と、あくまでも主張し続けることができるのである。
2014-02-16 01:03:58そこで、本来は転移や自覚症状の有無についての情報が適切に公開され、 岡山大学の津田教授が提唱されておられるような、平均有病期間を用いた式で正面から計算することが最も望ましく、 正当的な手法であるのだが、
2014-02-16 01:05:27年齢層を合わせた上、両者ともに初回のスクリーニング検査であれば、 スクリーニングの効果は相殺され、検出力の比のみの問題に帰着させることができる。
2014-02-16 01:06:52(もしそのような領域が存在するとすれば、その領域の値や幅は、現実的にあり得るものか?) について考察する。また併せて、検出力の比自体についても推算する。
2014-02-16 01:08:46なお、前回の第13回「県民健康管理調査」(25.11.12発表)について、同様の手法を試みた結果を、 @CordwainersCat氏にまとめていただいた。
2014-02-16 01:09:48分量の都合上、統計的手法の詳細については今回は割愛するので、 細部不明な点については、@CordwainersCat氏による、こちらのまとめをご参照いただきたい。http://t.co/0lBliBnP6u
2014-02-16 01:10:14受診者数・罹患数の比較。福島は2011.3.11時点における16~18才の集団を抽出している。 診断時年齢としては19才前後と考えられ、大学新入生とほぼ同等と考えてよいであろう。 http://t.co/zalEMMZ9mk
2014-02-16 01:11:20福島検査の罹患数。2011.3.11時点での16-18才でカウントすると、男性12人、女性24人、男女計36人、男性割合33.3%。 http://t.co/DaHjquchn6
2014-02-16 01:12:101次検査受診者数の補正。福島検査はまだ完了していないため、1次検査の受診者数は、2次検査の進捗率を用いて補正しなければならない。補正後の1次検査受診者数は、23~25年度の計で27,898人である。 http://t.co/ryak6tqkfz
2014-02-16 01:13:001次検査受診者数(補正)の、男性及び女性の案分。福島県の26.1.1現在の階級別人口を用いて案分した。 使用した資料のご教示は、https://t.co/mD1nY1eBUK(眞葛原雪(特定祕密印)@pririn)様による。 http://t.co/w7yGTfZjHB
2014-02-16 01:13:41罹患率の比較。10万人比で、福島:男性84.2人、女性176.0人、男女計129.0人。 岡大新入生:男性7.7人、女性121.7人、男女計98.0人。 http://t.co/bBZc0bnHn9
2014-02-16 01:14:23罹患率の比較を、グラフに表したもの。このような検出力の比を考えない単純比較においては、 95%信頼区間の下限と上限がいずれも重なっておらず、両者の間の統計的有意差は明らかである。 http://t.co/KNRAxphVNJ
2014-02-16 01:14:52