STAP細胞報道について考えてみた

STAP報道に関する様々な議論を受けて自分が考えたことを書き出してみた。長くなったのでまとめておきます。
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日本のグッドニュース

Stem cell 'major discovery' claimed
http://www.bbc.co.uk/news/health-25917270

akira oda @a__k__i

留学する前はイギリスのニュースで日本が話題になることなんてあまりないんじゃないかと思っていたのだけど、意外とそんなことはなかった。ただし、どちらかというと悪いニュースのほうが多い気がする。そんな中でstem cellの報道は久々のグッドニュースで嬉しい。

2014-01-31 10:35:25
akira oda @a__k__i

nhkの会長の失言だったり、靖国参拝批判、anaのtvcmが人種差別だとか、イルカ漁が残酷だとか、イギリスの報道で日本が否定的な文脈で話題になることが多くて最近ちょっと嫌な気分だった。

2014-01-31 10:42:05
akira oda @a__k__i

【SYNODOS】なぜSTAP細胞は驚くべき発見なのか――STAP細胞が映し出すもの/八代嘉美 / 幹細胞生物学 http://t.co/6Q1vlnLXxf

2014-02-01 01:26:22
akira oda @a__k__i

「ストレスで細胞が初期化」の衝撃 http://t.co/mYU9rHEo8g @HuffPostJapanさんから

2014-02-01 01:26:40

日本の報道のありかたについて問題提起

akira oda @a__k__i

「デート」「ファッション好き」革命的研究者の紹介に見る根深い新聞のおっさん思考 http://t.co/dgTjMtxyy5 @HuffPostJapanさんから

2014-01-31 10:59:37
akira oda @a__k__i

一晩中泣き明かした30歳若手女性研究者と書く我が国にはゴシップ新聞しかないらしい - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース) http://t.co/KNNG49Pu8o @WirelessWire_jpさんから

2014-01-31 10:59:23
akira oda @a__k__i

STAP細胞研究の小保方晴子博士が「研究活動に支障が出ている」と報道機関にお願い(藤代 裕之) - Y!ニュース http://t.co/XKhpMq9YIR

2014-02-01 01:26:58
Yasuomi SAWA 澤康臣 @yasuomisawa

ニュースの中で、人柄などヒューマンエレメントは英米のジャーナリズムでも大変重視され「ニュースにはヒューマンエレメントが必要」との主張は英語圏のジャーナリズム論の方が明示的だと思う。問題はジェンダーバイアス、ステレオタイプ、どれも似たり寄ったりではないか-というところだと考える

2014-02-01 01:02:46
Yasuomi SAWA 澤康臣 @yasuomisawa

「欧米メディアは-」という比較論は有用だが、自分の主張を通したいがために事実をゆがめてもかまわないというならば、それは外国語メディアにアクセスできない人をだましているだけだ。

2014-02-01 01:04:57
akira oda @a__k__i

めいろま氏と古田大輔氏(朝日新聞記者)のやりとり - Togetterまとめ http://t.co/dghxhZGyjt STAP細胞の報道をめぐる課題について考えるにあたってとても参考になると思います。

2014-02-03 08:32:20

ぼくも考えてみた

akira oda @a__k__i

自分だったらSTAP細胞のニュースをどう報道するだろうなあ。ニューズバリューをどこに見いだすか。新聞に書くのか、テレビで報道するのか、あるいは日本人向けに書くのか、英語で海外に向けて書くのかでも報道のしかたは変わりそう。

2014-02-01 01:49:25
akira oda @a__k__i

1)もし自分がSTAP細胞の記事を書くとしたら、もちろんその科学的意義やその成果が出るまでの過程などを中心に描くが、それと同時に小保方博士が黄色い壁の研究室で割烹着を着ている姿の写真を撮っていると思う。小保方博士が素敵に映って、読者から注目されるような写真を撮る。

2014-02-03 08:41:15
akira oda @a__k__i

2)ふだん割烹着を着て研究をするというのは、ジェンダーとは関係なく、小保方博士の個性や研究時の環境として注目する。もし自分がその姿を写真に収める機会を得たとしたら間違いなく撮る。人目をひく良い画が撮れるだろう。僕が記者なら記事のどこかでその写真を使いたい。

2014-02-03 08:42:02
akira oda @a__k__i

3)そして、これはあくまで個人的な予想だが、もしイギリスの高級紙の記者があの黄色い研究室で割烹着を着ている小保方さんの姿を見たら、やはり写真を撮ってそれを新聞に使おうとするのではないか。何故なら、英紙は普段から日本の新聞よりも写真を大胆に配置して人目を引くデザインにしているからだ

2014-02-03 08:42:57
akira oda @a__k__i

4)イギリスの新聞で、1ページの半分か3分の1くらい、あるいは見開きにわたって大きく一つの人物写真で埋めることはよくある。 もちろんイギリスの新聞といっても色々な新聞がありデザインは違うのだが、例えばガーディアンは好んでそういった写真を紙面に使うと思う。

2014-02-03 08:43:35
akira oda @a__k__i

5)ただし、あくまで今回は日本人研究者の業績であるので、日英の新聞ではニュースバリューの見いだし方が異なる。日本人にとっては「優れた研究」プラス「日本人研究者」ということがニュースになりうるが、多くのイギリス人にとっては顔写真を見る必要はないだろうと考えて掲載しない可能性はある。

2014-02-03 08:45:18
akira oda @a__k__i

6)もしこれがイギリス人の研究成果だったら、英紙の記者だって顔写真を新聞に掲載するだろうし、どういう写真を載せるかを考えれば、できるだけ研究に関係のある姿で注目を集められるものにするだろう。そういう意味では普段の黄色い研究室で割烹着を着ている姿は最適だ。

2014-02-03 08:46:28
akira oda @a__k__i

7)外国と日本の報道の仕方を比較する際に、気をつけなければいけないことのひとつは想定されているオーディエンス(読者や視聴者)の違いだと思う。ジャーナリストは自分やオーディエンスに何が新しくて、何が重要なのかを考えて記事や番組を作る。

2014-02-03 08:47:13
akira oda @a__k__i

8)そしてオーディエンスは、常に自分の常識や文化を通してそのニュースを消費するので、人によって何を新しいと思ったり重要だと思うかは異なる。

2014-02-03 08:47:42
akira oda @a__k__i

9)例えば僕にとっては、早稲田や神戸といった土地が自分にとって馴染み深い土地だったので、早大出身であることや神戸の研究所で働いているという情報は僕にとってニュースバリューがあったが、何とも思わない人も多いだろう。

2014-02-03 08:48:55
akira oda @a__k__i

10)日本の新聞はできるだけ細かい情報も足して、多くの人にささるニュースを作ろうとする傾向にあると思う。その傾向は、日本の新聞がイギリスの新聞と比べて圧倒的に読者の数が多いことに関係があるのではないかと予想する。

2014-02-03 08:49:41
akira oda @a__k__i

11)よく比較や引用されるイギリスの新聞はクオリティペーパー、あるいは高級紙と呼ばれるもので、ゴシップではなく高い質のジャーナリズムを目指している。インディペンデント、ガーディアン、テレグラフ、タイムズなど。

2014-02-03 08:51:26