cyborg0012さんによる「低分化癌」についての解説

まとめました。
環境 低分化癌 県民健康管理 甲状腺がん 福島第一原発事故
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cyborg001 @cyborg0012
連投ツイート。第14回福島検査で「低分化癌」(疑い)が1名公表されました。低分化癌は未分化癌に次いで悪質かつ予後不良の甲状腺癌で、小児集団では非常に稀です(全症例の4%程度)。重要なトピックですので、これから考えてみたいと思います。 http://t.co/r2nlDdpe49
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cyborg001 @cyborg0012
「甲状腺癌は無害な癌」という見解が3.11後の日本に蔓延していますが、誤りです。毎年たくさんの人が亡くなっている。それも死者は(高齢化のため)年々増加傾向にあります。以下図参照のこと。 http://t.co/4hPbZBK1Jd
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cyborg001 @cyborg0012
小児甲状腺癌死亡率は2%程度ですが、症例によっては29%、15%などの報告もあります。また、小児症例の再発率はとても高い。とりわけ低分化の乳頭癌や、病理分類としての「低分化癌」が含まれると、小児ケースでも予後が悪い傾向にある。 http://t.co/H5x2Yyy6DU
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cyborg001 @cyborg0012
癌細胞は分化の程度により「高分化癌」、「低分化癌」、「未分化癌」に分類され、分化度の低い癌ほど進行が早く、予後不良です。甲状腺癌でもこれは同じ。以下図は簡単に説明したものです。 http://t.co/2McLjYhrOK
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cyborg001 @cyborg0012
福島医科大は「スクリーニングで無害な癌を拾っているだけ」と弁解してきた。低分化癌にはこの弁解は通用しない。鈴木真一氏も検討会で「決して極めて悪くはない」と苦しい発言をしている。ただし、低分化癌の定義・分類に論争があるという指摘は正しい http://t.co/QNugU0viEc
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cyborg001 @cyborg0012
低分化癌の定義・分類には、広義と狭義の両方があり、論争されてきた(以下図)。「進行の早い乳頭がん」を低分化癌に含ませるのか、それとも「島状の甲状腺癌」(insular TC)のみを独立分類させるかの見解の相違と言える(以下図)。 http://t.co/Z0flgwROHV
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cyborg001 @cyborg0012
以下の図解が分かりやすい。乳頭癌にも攻撃的タイプ(充実性、索状、硬性等の低分化成分をもったタイプ)がある。広義の見解はこれも低分化癌に含ませる。対して、「島状癌」(insular TC)のみを低分化癌とする狭義の見解がある。 http://t.co/4HqrPscMIn
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cyborg001 @cyborg0012
近年では病理組織が乳頭がん等の高分化癌とは明らかに異なり、かつ予後不良の甲状腺島状癌のみを「低分化癌」と定義する見解が主流である。以下IAEAの「核医学」の文献(2009年)でも同様である。 http://t.co/Xx3zs0zxmw
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cyborg001 @cyborg0012
以下図は広義、狭義双方の定義分類をまとめたものである。なお、福島医科大は「乳頭癌」と独立して「低分化癌」を分類しているので、「狭義の定義分類」(つまり島状癌を低分化癌とする見解)を採用しているはずである。 http://t.co/zew2RHD8tk
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cyborg001 @cyborg0012
医科大は狭義分類を採用している(はず)だが、広い分類も重要なので少し触れたい。以下は愛知がんセンターの症例。広義の低分化癌(低分化の乳頭がん・濾胞癌)の予後を示している。死亡率は100%と非常に予後不良である。 http://t.co/WM985ay80h
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cyborg001 @cyborg0012
同じく愛知県がんセンターの報告(1997-07年)。大人では(広義の)低分化癌は全症例の2%に当たり、5年生存率は56%と予後不良である。低分化成分の多い乳頭がん、濾胞癌の生命予後は、大人ではかなり悪い。 http://t.co/1lpu7uqxcP
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cyborg001 @cyborg0012
実を言えば、チェルノブイリの小児乳頭癌(事故後10年の第一世代)では低分化の乳頭がん(充実性=solidタイプ)が非常に多く、進行の早い「攻撃的な乳頭癌」が多かった。以下図は山下俊一ゴメリ検査の病理結果を示したもの。 http://t.co/u7xzyCyMfP
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cyborg001 @cyborg0012
山下俊一氏らの検査によれば、ゴメリ州の小児乳頭癌ではおよそ37%のケースが低分化成分(充実性)の優位性が見られる「低分化乳頭がん」であった。 http://t.co/x3Bw0jF1at
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cyborg001 @cyborg0012
チェルノブイリの低分化乳頭癌の予後はどうだったのか?92年Natureに掲載されたWHO研究者報告では、92年の時点でベラルーシ130名のうち7才の子1名が死亡、10名が重篤とされた。訳1割が生命の危機に瀕している http://t.co/rcOwmm157P
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cyborg001 @cyborg0012
チェルノブイリ第一世代では、潜伏期間が短い患者ほど乳頭がんの分化度が低かったとされる。以下図は、平均潜伏期間5.7年、6年、12年の三集団の分化度を比較している。年齢を問わず、潜伏期間が短い2集団では腫瘍分化度が貧しい傾向にある。 http://t.co/AM3BL3kDyo
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cyborg001 @cyborg0012
また平均潜伏期間6年の集団の甲状腺外被膜浸潤率は100%、5.7年集団は87%、潜伏期間12年集団は36%であり、潜伏期間が短い(乳頭がんの分化度が低い)集団の臨床結果は悪い傾向を示している。 http://t.co/vWZ0YU0sV6
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cyborg001 @cyborg0012
チェルノブイリでは潜伏期間が短いほど低分化乳頭癌が多かった。事故後10年以内第一世代の乳頭癌は進行が早く、それ以降第二、第三世代と経つにつれ高分化癌が増え、大人しい癌が増大していった(以下はケンブリッジ大学ウィリアムズ教授の図)。 http://t.co/03CBrqTSCM
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cyborg001 @cyborg0012
上記ウィリアムズ教授の図を表にしたのが以下図である。第一世代では乳頭がんの分化度が低い攻撃的な充実性タイプが多く、第二世代以降は進行の緩やかな典型乳頭癌が増大した。福島が同じ道を辿る可能性もあり、重要である。 http://t.co/xNloC6QAV7
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cyborg001 @cyborg0012
また、イギリスの症例では、10才未満の小さな子供の乳頭癌は充実タイプの低分化が多いとされている。対して、10代青年層の乳頭がんは高分化癌が多い。同じ小児集団でも、小さな子供ほど乳頭癌の進行が速い理由がここにある。 http://t.co/DJrMGzzSSX
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cyborg001 @cyborg0012
今までは「広義の低分化癌」について考察。これからは「狭義の低分化癌」について。乳頭がんは全部排除して、島状の組織をもつ甲状腺癌のみ独立分類で「低分化癌」とする立場(福島医科大)。以下図は高分化、低分化、未分化を臨床比較(アメリカ)。 http://t.co/EQvEM7Jc4B
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cyborg001 @cyborg0012
上記アメリカのケースを以下図式化。高分化癌、低分化癌(島状癌)、未分化癌の転移、浸潤率を比較している。低分化、未分化ともに転移・浸潤率は極めて高く、遠隔転移は其々50%、87%である。 http://t.co/GkokCEb1jw
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cyborg001 @cyborg0012
同じアメリカの症例で予後を比較したのが以下図。未分化癌は15人全員が死んでおり、本当に恐ろしい。低分化癌(島状癌)も未分化癌ほどではないが、5年生存率が70%、5年無病生存率が51%と非常に予後不良である。高分化癌はとても予後良好。 http://t.co/vJfrHGu5Zf
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cyborg001 @cyborg0012
ここからが本題。福島では低分化癌(狭い意味での定義=島状癌)が一人発見された。以下文献が示すように、子どもの 低分化癌(島状癌)は「極めて稀」であり、福島で見つかる確率はとても低い(後で論証)。 http://t.co/64j85Vv6WG
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cyborg001 @cyborg0012
子供の低分化癌(島状癌)がどれだけ希少かは、2003年にインドの医学者が10才の少年で甲状腺島癌を発見し、「今までの報告例では最年少だ」と明記している点でも分かる。インド初、世界初かは不明だが、いずれにせよ極めて希少なことが分かる。 http://t.co/uod0hKNSOy
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cyborg001 @cyborg0012
甲状腺低分化癌の好初年齢は50代である。子どもで低分化癌(島状癌)が非常に稀なのは、甲状腺刺激ホルモン(THS)が関係していると考えられている。よって、子どもでは高分化癌が脱文化し、未分化転化することは稀とされている。 http://t.co/Fq1KmSqn1n
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