@hirougaya presents 報道者はいかにして評価されるか　ほか

烏賀陽　弘道 @hirougaya

自分たちがつくった原子力発電所を制御できず「放射能」という侵略軍に占領されて立ち入りできない領土をつくってしまったというのは、サッカーでいうなら自滅点、オウンゴールです。そんなマヌケな為政者や政府が、外国と試合＝戦争なんてできるわけないじゃないですか。馬鹿馬鹿しい。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

日本人の民主主義リテラシーの低さとオカミ依存の症状１）民事裁判所の判決を「法律」と勘違いすること。民事裁判の判決はあくまで「その訴訟だけに有効」（しかも確定しない限り無効）であり、提訴もされていない他の一般人の行動を拘束しない。判例がほかの裁判所を拘束するのは最高裁だけ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

日本人の民主主義リテラシーの低さとオカミ依存の症状２）民事裁判で「こんな判決があるんだ！」と知ったかぶりをしてもだめ。訴訟は全部形が違うので、提訴してみないとわからない。「判決が、判決が」と人を規制しようとするヤツには「じゃあ、提訴してください。争いましょう」と言えばいい。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

日本人の民主主義リテラシーの低さとオカミ依存の症状３）そもそも、公選で選んだわけでもない裁判官が、市民を拘束する法律を作れると思っている時点で無知すぎる。同意なしに自由の制限などありえない。だから国会の承認なしに法律は作れない。だから国会は唯一の立法府なのだ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

日本人の民主主義リテラシーの低さとオカミ依存の症状４）パブリックな空間での行動は原則「自由」である。つまり何をしてもいい。例外的に禁止事項が議会の承認（議決）によってのみ許されるにすぎない。日本人は「パブリック」とうい概念もよくわからないので、まずここでつまずくが。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

「肖像権という権利がある」というのは「裁判で私には肖像権があると主張してもいいです。その発言権は認めます。が、それを判決が認めるとは限りません」という意味です。

ガ ッ パ イ や ー す ー（キ ョ ー ソ ク） @gappaiyasu

事故当時の所在や避難場所を特定する、タルボット教授の精密な疫学調査から何が見えてくるのか。／烏賀陽弘道さん @hirougaya の最新記事「住民3万人の健康被害を20年追跡した疫学者 スリーマイルが教えるフクシマの未来（その11）」 http://t.co/zftK8qecrv

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@gappaiyasu ちょっとだけ予告編でいいますと、プルームの流れた方向にはがんの増加が「有意」で認められているのです

ガ ッ パ イ や ー す ー（キ ョ ー ソ ク） @gappaiyasu

@hirougaya ありがとうございます。説得力のある調査によって有意であると認められているのですね。恐ろしい結論になってしまいそうですが、その12、期待しております。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@gappaiyasu フクシマと比べて放射性物質の放出量でおよそ１０分の１、最大個人被曝量だと１００分の１のスリーマイル島原発事故でも、がん死の増加は２０年の調査で「有意」の範囲になっています。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

スリーマイル島原発事故の住民への健康被害を２０年間追跡調査している疫学者に「日本では『しきい値あり』（一定の被曝量までは影響なし）モデルを主張する人もいます」といったら「何でそんなことが今ごろ議論になるの？」と不思議がられた。 http://t.co/giE9amcMTZ

Yumi Tanaka🕊️❤️ @YuminTanaka

福島原発事故後の健康に関して参考にすべきはスリーマイルでチェルノブイリでは無いように思います。被害は10倍の想定。▶︎ 住民3万人の健康被害を20年追跡した疫学者 http://t.co/g1pbzyKber @hirougaya

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka 放出された放射性物質の総量＝　およそですが　スリーマイル島：フクシマ：チェルノブイリ＝１：１０：１００　です。フクシマでの健康被害はスリーマイル島原発事故の１０倍、チェルノブイリの１０分の１の規模を想定するのが自然です。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka （私がチェルノブイリではなくスリーマイル島原発事故に詳しい現地取材をすることにした理由１）チェルノブイリ事故はソ連時代に起きた。その後被害地域が３カ国（ベラルーシ、ウクライナ、ロシア）に分裂。被害の全容を把握するためには３カ国取材が必要。TMIなら一国。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka （チェルノブイリではなくスリーマイル島原発事故の詳しい現地取材した理由２）チェルノブイリ事故は世界でもっとも言論・情報の公開の乏しいソ連で起きた。しかもソ連崩壊で記録が混乱。TMI事故は世界で一番言論・情報の公開が進んだアメリカで起きた。公開情報が豊富。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka （チェルノブイリではなくスリーマイル島原発事故の詳しい現地取材した理由３）TMI事故の裁判の記録や疫学調査論文、報道はインターネットで全部公開されている。英語さえ読めれば、チェルノブイリより調査がはるかに簡単。取材先のメルアドなどもすぐわかる。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka なので、私はなぜフクシマ後にみなさんがこぞってチェルノブイリに取材に行ったのかわかりません。裁判の結末など、たいした取材の成果も見た事がありません。そもそも裁判があったのか、責任者の処罰はどうなったのか。住民への保障は？

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka （チェルノブイリではなくスリーマイル島原発事故の詳しい現地取材した理由５）アメリカと日本は刑事司法、民事裁判制度、原子力行政や法律、許認可など制度が酷似している。比較しやすい。チェルノブイリが起きた旧ソ連は裁判も政治制度も違いすぎて比較できない。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka （チェルノブイリではなくスリーマイル島原発事故の詳しい現地取材した理由６）スリーマイル島と福島第一原発は、どちらも水を冷却剤・減速剤につかう軽水炉であり比較がしやすい（福島第一の原子炉の２つは米国製）。ソ連は黒鉛を減速剤に使う黒鉛炉。比較できない。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka ネットでちょっと調べれば、福島第一原発事故の近未来を予測するための教訓が山のようにある取材先はスリーマイル島原発だとすぐわかります。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@YuminTanaka （チェルノブイリではなくスリーマイル島原発事故の詳しい現地取材した理由７）スリーマイル島原発事故は事故後３５年が経過して、長期化した民事訴訟もすべて終結、結論が出ている。がんなど長期間の追跡調査が必要な疫学調査も終了している。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

ネットで調べるとすぐわかるのですが、ウクライナのキエフまで行けば、チェルノブイリに行くツアーをガイドしている旅行代理店がいくつもあります。要は観光旅行と同じ準備でチェルノブイリ原発まで行けます。まさに観光資源化しているのです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

記者の仕事が厳しいのは、情報の豊富な場所に取材に行って、たいした成果を上げられないと、職業的能力が低いとすぐにわかってしまうところです。なにしろ仕事の成果は「記事」という形でわかりやすく公開されるのですから。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

記者の仕事は「読者に何を知らせたか」だけで全てです。「知っていたけど、書かなかった」「見たけど、気づかなかった」「わからなかった」「担当じゃなかった」「会社の都合で〜」などなど、すべては敗北宣言にすぎません。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

記者はその仕事が自動的に敗北なり勝利なりの宣言をしてくれるので、能力のない者はほっといても勝手に自滅して消えて行きます。ある者は価値を発揮していきます。非常にラクです。