- benitengunokai
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本日は、これから、神奈川県立生命の星・地球博物館で行われる公開講演会「山のキノコ、海のキノコ」の実況ツイートをする予定です。2時間ほどの間に60ツイート位すると思いますので、迷惑と思われる方はフォローを外していただければ幸いです。
2014-02-22 13:13:40本日の講演会は、神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員の折原貴道さんから「陸に上がった菌類の多様性」、海洋研究開発機構の研究員の長野由梨子さんから「菌類の未知なる多様性:深海にもカビやキノコの仲間がいる?!」です。
2014-02-22 13:28:27(折原)博物館で菌類を手がけているところは案外少ない、3~4館程度しかありません。専門は地中に潜ったキノコですが、今日は菌類はどういうものなのか、どのように多様化したのかと言うダイナミックな話をします
2014-02-22 13:37:54(折原)菌類とは? 真核生物(細菌とは違う) 菌類の特徴。①菌糸体からなる。②体外吸収によって養分をとりいれる。体の表面から酵素を出して身体の表面から吸収する。③胞子で繁殖する
2014-02-22 13:44:29(折原)菌類の生き方。大きく3つ。①腐生:他の生物の遺体を分解する。②寄生:冬虫夏草など。他の生き物から養分を横取りする。③共生:藻類と共生する地衣など
2014-02-22 13:46:29(折原)キノコとカビの違いは?きのこ=子実体が肉眼で十分に確認できるもの。 カビ=肉眼で見えないような子実体を作る・子実体を作らすに胞子を散布するもの 。必ずしも科学的な分け方ではない。同じ種類の生き物でも生きている期間で、カビになったりキノコになったり、酵母になったりするものも
2014-02-22 13:49:51(折原)キノコの分類。担子菌門と子嚢菌門に分かれる。胞子を作る細胞が棍棒上のものが担子菌類。子嚢の中に胞子を作るのが子嚢菌類。子嚢菌、6万4千種。菌類では最大のグループ。
2014-02-22 13:51:43(折原)菌類はどこからやってきたか?菌類は何の仲間なのか?古くは光合成をしない下等な植物の仲間と考えられた。その後、動物とも植物とも異なる大きく異なる生物と考えられるようになった。1950年代~ 3界説 5界説
2014-02-22 13:53:38(折原)近年、DNAの塩基配列で系統が分かるようになった。菌類は動物と一番関連が強かった。オピストコンタ。教科書でも出始めてきた。菌類・動物・アメーバの仲間(変形菌も)
2014-02-22 13:55:40(折原)菌類の起源は?菌類の祖先は水中で生活する,単純な構造の微生物だった。ブラストクリエデータ(現生種)のような。遊走子の時期をもつ。動物の精子のような尾っぽを持つ。
2014-02-22 13:58:18(折原)複数遺伝子に基づく菌類全体の系統樹。菌類は動物の隣。生殖細胞が動く特徴を持つ菌類が原始的な菌類の特徴。ツボカビ類など。
2014-02-22 14:00:12(折原)菌類の化石。類縁関係を探るのに重要だが、菌類の多くは柔らかい組織からなっているために、化石として残ることは稀。2000万年前の琥珀の中に閉じ込められたクヌギタケ類似の化石。3~4例しかない。
2014-02-22 14:01:50(折原)菌類全体では、14億年前。最古の菌類化石?タッパニア 枝分かれの菌糸様の構造。しかし、これはあやしい。菌類が現れたのはせいぜい10億年前。
2014-02-22 14:03:34(折原)4億6千万年前(オルドビス紀) グロムス類の祖先と考えられる。現在のグロムスとほとんど同じ形。植物の根に入り込んで共生する菌。アーバスキュラー菌根の化石4億年前。
2014-02-22 14:05:26(折原)DNA情報の系統樹上に化石から分かる年代情報をあてはめることで系統樹の各分岐部分の年代を推定する手法。6億5千万年前後、植物が地上に上がった時期と、接合菌・グロムス類の分岐の時期がだいたい一致する。
2014-02-22 14:09:03(折原)グロムス類より先に分岐したエンドゴネ類が、実は原始的な緑色植物(コケ類)と広く共生していることがわかった。植物が陸上に上がったころから菌類は植物と共生関係を作ってきた
2014-02-22 14:10:34(折原)木材腐朽菌。リグニン分解菌の出現は地球環境に大きな変化をもたらした。石炭。2.9億年前から石炭が急激に減る。それまでは蓄積する一方だった木材は、白色腐朽菌のリグニン分解作用によりCO2と水に分解されるようになった。白色腐朽菌の出現時期は2.9億年前に一致する。
2014-02-22 14:13:02