桶川ストーカー殺人事件と表現規制に関する備忘録

”12年まえの昨日、1999年10月26日に桶川ストーカー殺人事件が起こった。多くの意味で社会的転換点になった事件だが、警察庁を媒介にして表現規制問題とも浅からぬ因縁がある。” だそうです。
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24⋈589 @24_589

12年まえの昨日、1999年10月26日に桶川ストーカー殺人事件が起こった。多くの意味で社会的転換点になった事件だが、警察庁を媒介にして表現規制問題とも浅からぬ因縁がある。意外と指摘する声を見かけない気がするので備忘録代わりに呟いてみる。

2010-10-27 20:24:34
24⋈589 @24_589

桶川ストーカー殺人はよく知られているように、埼玉警察による事件の門前払いが招いた不幸な事件で、警察によってもたらされた人災の側面が強い。この事件によって警察庁は多くの非難を受け、“原則として門前払いを禁じる”通達を出さざるを得なくなった。

2010-10-27 20:31:11
24⋈589 @24_589

コンサルや店舗経営などに関わっていると万引きや内引きの被害に合う事は珍しくない。当然、警察ともそれなりに対応する訳だが、当時の(桶川以前の)警察は万引きや内引き程度ではまず門前払いだった。

2010-10-27 20:33:21
24⋈589 @24_589

窃盗や軽微な暴力事件でも同様。DV被害も当時は事件化されないことが多く、桶川殺人の遠因とも言われている。なぜ門前払いが多かったかと言えば、犯罪被害が多いと困るから、といった碌でもない理由による。

2010-10-27 20:36:20
24⋈589 @24_589

被害が多ければ治安が悪いことになり、治安を司る警察の無能に直結する。また、事件の母数が増えるから検挙数が伴わなければ検挙率は下がる。実際に最も門前払いが多かった窃盗では50%超だった検挙率が10%台にまで落ち込んだ。

2010-10-27 20:38:42
24⋈589 @24_589

一般刑法犯でも9割前後だった数字が4割台にまで落ち込んだ。世界一優秀と言われてた日本警察が、実際は他国に比しても十分に無能な部類の組織だったことが公となり、検挙率神話がまさに都市伝説にすぎないことが暴露された訳である。

2010-10-27 20:41:58
24⋈589 @24_589

門前払いを無くしたことによる事件の(見かけ上の)増加と、それに伴う検挙率の大幅な下落によって、警察庁のそれまでの首長である『優秀な組織を維持するために金(予算)を寄越せ』とする主張が成りたたなくなった。

2010-10-27 20:44:16
24⋈589 @24_589

ここで反省して地道に検挙率を挙げる努力でもすれば、日本警察再生の途も夢ではなかったのだろうが、警察庁はもっと安易で恥知らずな方策で金を得ることを始める。即ち、自分たちの無能さを逆手に取り、『事件が多いから対応するために金を寄越せ』と主張し始めたわけである。

2010-10-27 20:45:41
24⋈589 @24_589

そのために利用されたのが少年犯罪であり、児童ポルノ法である。特に少年犯罪はそれ以前からも急増・悪質化といった記者発表が垂れ流されていたが、1999年以降はそれに拍車がかかる。児童ポルノ法も同時期に成立しており、即座に事件数の増加を示すかの如くの記者発表が行われ続けた。

2010-10-27 20:49:03
24⋈589 @24_589

児童ポルノはそれ以前は法令が無かったのだから、急速に数が増えるのは道理。しかも本来ならば強制わいせつで処理すべき事件や、児童自身を犯罪者として処罰するまでに至り、数値上は爆発的な増加を見せた。

2010-10-27 20:51:10
24⋈589 @24_589

一方少年犯罪は元々が数が一定しており、増やすことは難しい。そこでそれまでは説諭などで済ませていた事例を事件化したり、同じ事件でもより重罪として処理しはじめた。これにより一時の急激な少年刑法犯の増加がみられるようになった。

2010-10-27 20:52:48
24⋈589 @24_589

犯罪社会学研究35号にて赤羽由紀夫氏が『モラル・パニック』の例として少年犯罪を挙げ、実際には悪化も増加もしていない少年犯罪がもたらす体感治安の悪化傾向と、通常なら数年単位で収まるパニックが近年は長く続いていることの考察を示している。

2010-10-27 20:55:45
24⋈589 @24_589

赤羽氏は社会不安と情報化がパニックの鎮静化を妨げていることを指摘しているが、個人的にはそれらに加え、警察及びその尻馬に安易に乗って扇動的な記事を垂れ流すマスゴミによる人為的な現象であることが強く指摘できると認識している。

2010-10-27 20:57:27
24⋈589 @24_589

検察による“証拠の捏造”が大問題となっているが、その事件の入り口である警察でも“事件の捏造”が行われていると言える。高知白バイ自爆テロ事件なども、こういった事件の捏造が日常化していることが下敷きになっているのだろう。

2010-10-27 20:59:26
24⋈589 @24_589

そして現在、東京都を中心にまたぞろ体感治安の悪化を煽り立てる方策が続いている。実際に事件や問題があれば対応するのは行政の責任であるが、体感治安を悪化させて“事件性を作り出す”のではお話にもならない。

2010-10-27 21:01:42
24⋈589 @24_589

幸い、ここ10年程でようやくマスゴミの中にも人並みの倫理観を持った人物も見え始め、検察のやり口にも綻びが生じ始めた。日本ユニセフや矯風会といった反社会的団体にしても実体がバレはじめている。これらは全て、10年前15年前には予想もできなかった事態と言える。

2010-10-27 21:05:04
24⋈589 @24_589

日ユニの署名活動の激化にせよ各自治体での表現規制条例にせよ、多発する表現規制運動は、規制派がもはや形振り構うことが出来なくなったことを意味している。表現規制反対派が苦しい以上に、おそらく規制推進派は苦しんでいる。

2010-10-27 21:08:43
24⋈589 @24_589

今後10年20年といった単位で未来を決める天王山は、与党児童ポルノ法改正案が提出され審議される数年内に訪れることになる。

2010-10-27 21:15:59
24⋈589 @24_589

今や規制派は手負いであるが故に大変に手強くなっている。のほほんとしていれば食い殺され、対抗しても軽い怪我では済まない可能性は高い。この、世にも下らない戦場で誰かに『深く傷ついてでも戦え』と頼むのも命ずるのもあまりに無理がある。

2010-10-27 21:20:21
24⋈589 @24_589

同じ“殺されるよりはマシ”という判断の中で、逃げ出して安閑と過ごすのも、対抗して怪我することを選ぶのも同じ自由である。私自身は怪我をするのも嫌だが一方的に殺されるのはもっと嫌だなぁと思っている。

2010-10-27 21:25:43