患者さんの御理解を頂くことの難しさと、Bad Newsを伝えることの研鑽
- inakashoge
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「救命困難です」と言っても家族の耳は聞き入れない。『困難』という言葉が日常の話し言葉として使われてないからスルーされます。 「亡くなる可能性が高いです」 「助かる可能性はほぼありません」 両方言っておかないと通じなかったりするんだよね……
2014-02-22 23:14:38確かに高齢者への説明が増えたためか、最近患者家族への説明の際の言葉が直接的になってきている。「経管栄養すれば取り敢えず飢え死にしません。」とか、「今のうちに退院しないと死ぬまで家に帰れません。」とか、「この年齢だとこの癌で死ぬよりも他の病気で死ぬ可能性の方が高いです。」等等。
2014-02-23 14:31:32@inakashoge こんにちは。家族の立場を経験して。どのように説明されても悩むんですよね。働いているときの仲間とは違うんですよね。すぐに質問できなくて…モヤモヤが続きました。たぶん信頼できる医師に出会えていたら。”もしも先生が同じ立場ならどうしますか?”と質問したかったな。
2014-02-23 14:39:09@murasakihanako もちろん患者さん毎に言葉は選びますが、治療法の選択肢が増えたことによって、その患者さんにとって最善の方針を得るためには、本人家族の病状の理解が非常に大切であることは間違いないのですね。何を重視して、何を選ばないかを選択して頂く必要があります。
2014-02-23 14:58:04@murasakihanako そのうえで本人御家族が選択を悩んでおられる時や、お任せしますと言われる時は、「自分だったら(自分の親だったら)このようにします。」と提案することはしばしばあります。ですから、「先生だったらどうしますか?」と尋ねられるのは私は苦にはなりません。
2014-02-23 15:02:41@inakashoge 遠方に住んでいたりすると。電話でのやり取りと実際が異なることも多くて。近くに住んでいてたら一番望む暮らしを整えることができたかもしれません。すすめられるまま結局は辛い思いをさせてしまいました。対話をしてくれる先生に出会える家族はいいなあと思います。
2014-02-23 15:47:08@murasakihanako 以前と比べると、訪問看護や、介護保険を使えるようになったため、自宅療養の選択肢は拡がりました。その分、早めに準備を始めて、帰宅する環境を整える必要があります。特に余命が短い場合、在宅で過ごせる期間は少ないですから病状の理解、把握は大切です。
2014-02-23 16:15:33@inakashoge 私はそういう直接的な説明はとても大切だとおもいます。そこまではっきり言ってもらうとその後のフォローがしやすいです。
2014-02-23 15:08:38@1998nurse 「侵襲が大きい」→「手術や治療、検査で死ぬかもしれない」、「予後」→「あとどれくらい生きられるか」等は注意しています。確率が理解できない方もいますし、その当たりは噛み砕かないといけない人が少なくないですね。
2014-02-23 15:41:19@inakashoge 亡くなった母が胃癌で入院したのが15年前。 家族への告知のはずが、気を利かせたつもりの叔母の言葉で母の兄妹みんなが集まってしまった。 私からすると「手遅れ」状態の話だったのだけど、田舎で農業してる伯父たちは「とにかく治してくれ」だった。 色々ツラかった。
2014-02-23 15:18:46@cotton_kf 今ですと、早急にセカンドオピニオンをお勧めするケースですね。15年前だと、そこまで話は進まなっかったかもしれません。家族の中で、治療方針や、希望する施設が異なる時は、話をまとめて頂くのに苦労する時がしばしばあります。
2014-02-23 18:23:24@inakashoge 「高齢者に」という話で自分の伯父のことを思い出して、全く知識がない人たちに納得してもらうのは難しいなぁと思った次第です。話は違いますが、大学病院なんかだと内科の受付の人たちでさえ大変だなぁと思ってます。知識がない人に、同じくない患者さんが色々言ってて…。
2014-02-23 18:32:31@inakashoge ありますね。やんわり言ってても、伝わりにくい、わかってもらえないというのもある気がします。
2014-02-23 18:51:08@aoyamaume 「この状態だと治療(手術や化学療法)するよりしない方が長生きする可能性が高いと思います」とか、「5年生きたいのなら手術をしないと可能性は無いですが、手術をした方がしないより早く死ぬ可能性も十分あります」とか、生きる、死ぬという言葉を多用するようになりました。
2014-02-24 00:08:34ここから、コミュニケーションスキルのトレーニングについて
「癌医療に携わる医師に対するコミュニケーション技術研修会(CST)」のホームページです。最新情報をご確認いただけます。http://t.co/mwg8dm0YOQ
2014-02-28 12:00:54精神科のDrの中にはSHAREを好まない、むしろ積極的に意味がないとかムダとか不要っていう方が多いとか。 精神科のDrはきっとできて当然のことと思ってらっしゃるので、コミュニケーションをスキルに落とし込んで云々っていうのが陳腐に思えるのかもしれないのですが→
2014-02-24 21:22:08→私の見ている限りでは、身体治療科のDrの多くは、患者さんへの思いはちゃんとあるのにそのことを上手く伝えられていなくて(ディスコミュニケーション)結果としてバッドニュースを上手く伝えられず、人知れず悩んでいる人が少なくないと思うのですよね。→
2014-02-24 21:23:52そして、コミュニケーションを個人のセンスだとか患者さんとの相性だとか、そう思ってしまっている医療者もきっとそう少なくないのじゃないかしら、と。 でも、SHAREプロトコールのようなスキルに落とし込むことで、自分の思いを伝えやすくなる、その手段を身につけることができるので、→
2014-02-24 21:25:09「コミュニケーションスキルをトレーニングする」ことができるわけです。 それって、外科系のDrが糸結びを習わずに縫合しようと悪戦苦闘した結果へたくそな縫合するよりも、糸結びを習って練習してから実際に縫合したほうが楽にもちろんきれいにできる、っていうことに似てると思う。
2014-02-24 21:27:10バッドニュースを伝えることが苦手だな、ストレスだな、そして時間がかかって大変だな、など日頃感じているDrには、サイコオンコロジー学会のコミュニケーション技術研修会の参加を絶賛お勧めいたします。
2014-02-24 21:30:24いや、ほんと、患者さんにとっての効果ももちろんあるとは思うけど、Drにとってのプラス効果、大きいよ。
2014-02-24 21:31:09@cinnamondiary 研修会ががん患者さんに対するコミュニケーションの研究から始まっているので、ロールプレイのシナリオが難治がんを告知する、がんの再発を伝える、抗がん治療の中止を伝える、という設定になっていて、対象ががん診療3年以上のDrということにはなっていますが、
2014-02-24 22:46:09さっきの続き。自分は患者さんとのコミュニケーションは得意なほうだ、そんなに苦労してない、と思っているDrにも、ぜひぜひCSTを受けていただきたいと思います。もっと上手になれます。
2014-02-24 21:49:13