【BSR】超時空要塞富嶽~チカナリ~【腐向け】
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Bio_sagitta
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超時空要塞富嶽みたいな宇宙チカナリ欲しい。中味はうる☆みたいな感じで。毛利が長曾我部の宇宙船に乗りこんでくる。遭難したから船乗せろって。
2014-02-26 22:28:49
「波動砲とかないのか」「あるけど撃たねぇぞ。」「つまらん船よ。」「あのなぁ…」「これだからファッション海賊は。」「くそムカつく!!」
2014-02-26 22:33:27
「お前の星はどこなんだよ、早く降りろよ!」「遠いから無理だ。」「遠いってどのくらいだ?」「このがらくた船じゃたどり着けないところだ。」「降ろすぞ!」「降りぬ。我に死ねというのか。」「じゃな立場わきまえろよ!」「なぜ振舞いを変えねばならぬ!」「俺をイラつかせないように喋れ!」
2014-02-26 22:36:25
色んな星を巡っても、毛利の星には辿り着かない。星々で長曾我部の知り合いに合うけれど、毛利のことも母星のことも情報0。だんだん幻の星みたいな気がしてきて楽しくなってくる長曾我部と、だんだん元気がなくなる毛利。
2014-02-26 22:39:46
そんな時、竹中に出会う。「あれ?元親くんの連れの人、興味深い民族衣装だね。」「あんた知ってんのか?」「安芸の星の民のものだね。」「その星どこにあるんだ?」「どこにもないよ。」「は?」「消滅した星さ。もうどこにも存在しないよ。」「え、いつ?」「さぁ何しろ遠い星だからね、そこまでは」
2014-02-26 22:44:09
「戻ったかファッション海賊。」「なんで嘘ついた?」「は?」「あんたの星、とっくの昔になくなってたんじゃねぇか!」「…どこでそれを」「知り合いに竹中って学者がいてよぉ。色々教えてもらったぜ安芸の星」「っ…!」「何百年も前になくなった星だそうだな。」「…」「あんた何者なんだ?」
2014-02-26 22:46:46
安芸の星が消滅する。その情報が一般市民に公開されたのは、手遅れになってからだった。人々は世界の終わりに為すすべもなく、ただ祈った。滅亡が決まったこの星の空は変わらず太陽が昇り、沈む。月が輝き、夜明けへと消える。ならば自分たちもまた、いつも通り暮らそう。星がなくなるその日まで
2014-02-26 22:51:27
「アンタは?」「我は他の星のアカデメイアにいた。」「家族は」「我がいた星は安芸の星とは離れている。消滅を知った時にはもう何百年も経っていた。家族どころか、星の民のほとんどが死んだ。」「なんで、俺の船に乗った?」「なんでもよかった。ただ船に乗っていれば、いつか星に帰れる気がして」
2014-02-26 22:57:28
「我の星は、海が綺麗な星であった。特に我の故郷、瀬戸の海は星一番と言っても過言ではない程に。」「…」言葉が出ない長曾我部放って、毛利は星の思い出を語り続ける。キラキラした目で、楽しそうに笑って。初めて見る、心からの笑顔。長曾我部は見たことのない海よりも、毛利の方が綺麗だと思った。
2014-02-26 23:04:40
「…悪かった。」「え…」「我の茶番に付き合わせて。次の星で降りる。」毛利は自室に戻ってしまう。次の星に着くまではあと1週間。ずっと降りろ出ていけと言っていた毛利がやっといなくなる。それなのに心が晴れない。毛利の笑顔が頭から離れない。「どうしちまったんだよ俺ぇ」
2014-02-26 23:07:32
1週間はあっという間に過ぎた。毛利は自室で、乗り込んできた時より少し増えた荷物と港に到着するのを待つ。「入っていいか。」「かまわぬ。」「よお、久しぶり。」「そうだな。」「…」「ちょうど別れを挨拶をせねばと思っていた。」「しなくていい。」「?」「降りるなよ。」「なんぞ、どうした?」
2014-02-26 23:12:53
「どうかしちまったんだよ!」長曾我部の腕が、毛利の腕を掴む。「離、」最後まで言わせないとでも言いたげに、唇は塞がれた。長曾我部のかさついた唇に。続きは夢で
2014-02-26 23:18:36
@Bio_sagitta これがpixivなら「仕事しろスクロオルバアアアアアアア!!!!!」とタグをつけます。
2014-02-26 23:22:00
「…怒らねぇのかい?」「わからぬ。我にも、ただ嫌じゃなかった。」「俺はアンタとずっと旅してきて、その間に惚れちまったみてぇなんだ。こないだアンタが故郷の話してる姿を見て、それが忘れられなくて、なんでだろって考えたら、単純なこった。アンタが好きなんだ。」「我を…」
2014-02-26 23:27:39
「いやじゃなかったってことは、少なくとも嫌いじゃねぇって思ってていいか?」「う…む?」「まあ、とにかくそう急ぐなよ。暫く船に乗ってろ。」「しかし、我はもう船に乗る理由はない。安芸の星はない。それを受け入れなければならない。もう、そなたに迷惑かけるわけには、」
2014-02-26 23:30:57
「アンタの星は、なくなったんじゃない。また宇宙になったんだ。この船で宇宙を航って行けば、いつかは故郷に帰れるさ。もう帰ってるかもしれねぇし。だからアンタ降りんなよ!」「…強引な理屈だな。」「海賊だからな!」「ファッション海賊であろう?」「違ぇよ!!アンタって奴は、クソ!で?」
2014-02-26 23:33:09
「ん?」「降りるのか?」「いや、いつか故郷に帰る為に。それに、海賊になるのも悪くない。」「お?それは俺の嫁になるってことでいいのかい?」「三食昼寝付ならな。」「アンタ今までもずっと三食昼寝だったじゃねぇか!」「頭脳を貸してやった。」
2014-02-26 23:35:51