杉江松恋さんの3冊同時読書法 「給食読書」

杉江松恋さんが、3冊の本を平行して読むやり方をツイートされていました。 興味深かったのでまとめてます。
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杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

えーと、これから大して役に立たないことをツイートします。いつも役に立たないことばかり言っているわけですが。 JUNさん(@JUNJUNJUNFX)にリクエストをいただいたので、私が読書をしているやり方を細かく書いてみます。

2014-02-27 20:22:09
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

ここで http://t.co/05iM8q8hN4 「左右の手で本を持ち、右を数ページ読んだら左を数ページというふうに読み進める異常な技」という風に書いていただいたのですが、あれはかなり特殊な場合でそうやって二丁拳銃みたいなやり方をいつもしているわけではありません。

2014-02-27 20:23:29
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

基本的に私は3冊の本をほぼ平行する形で読んでいます。これを「給食読書」と呼んでいるのですが、主食・おかず・牛乳(スープ)を少しずつ食べていくというアレですね。三冊の本を主食・おかず・牛乳に見立てて順番に読んでいるわけです。

2014-02-27 20:25:27
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

では、説明を開始します。本当にどうでもいい内容なので、読まなくていいですよ? 猫がそばにいる方は猫と遊んでいたほうが楽しいと思います。それでもいい、という方のみあとのツイートをお読みください(東方は言い訳)。

2014-02-27 20:26:51

3冊の選び方

杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

まず読書の際の本の選択ですが、主食にあたるものは「その時点で最初に読むべき本」おかず「今すぐではないけど読んでおきたい本。あるいは分厚くてなかなか手が出ない本」牛乳「短篇集。もしくは章立てがこまめにされている本」を選びます。

2014-02-27 20:29:08

1番目に優先順位が高い本=主食
2番目に読みたい本・分厚い本=おかず
短編集は読書中の息抜き・リフレッシュ
という位置づけでしょうか。
優先順位をつけるのは何事でも大事ですね。

3冊それぞれの読み方

「主食=その時点で最初に読むべき本」の読み方

杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

まず主食ですが、これは本を両手で持って両方からページを数える感じで読みます。だいたいの本は5~7Pぐらいから本文が始まっていることが多いでしょう。そこから読み始め、1枚めくったら(つまり2P)、最初の1枚(つまり1~2P)を空いている指でめくるのです(続く)。

2014-02-27 20:31:38
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

(承前)の1枚をめくったら、今度は2枚(3~4と5~6)をめくります。そうするといつか追いかけているほうの指が本文をめくっているほうの指に追いつく。そうしたら1セットは終わりです。これを繰り返していくと、本文を読むのが2ページずつ増えていく(続く)。

2014-02-27 20:33:25
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

(承前)つまりそうやって、じわじわ読む量を増やしていって、だんだん自分の気持ちを高めていくわけですね。こうすることによって、スロースターターな作品などにも自分が入って行きやすくする。この主食の扱いには他にいろいろ細かいルールがあるのですが、ややこしいので今は措いておきます。

2014-02-27 20:35:11

「おかず=今すぐではないが読んでおきたい本・分厚い本」の読み方

杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

はい。次に「おかず」ですが、これは機械的に5枚(10ページ)ずつ読みます。「おかず」には「読むのに骨が折れる本」を選んでいますから、ちょっとずつでも進んでおけると嬉しい。最初のうちは「主食」よりも「おかず」のほうが多いのですが、そのうち逆転します。

2014-02-27 20:36:54
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

「主食」が「おかず」を抜いたあたりで、「主食」のほうのエンジンがかかることが多いように思います。で、そうなると「主食」をぐんぐん読みたくなるのですが、そこはぐっと我慢して「おかず」を読む。そうすることで今度はおかずを読んだ量が増えていくわけです。

2014-02-27 20:38:21

「牛乳=短編集・こまめに章立てがされている本」の読み方

杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

最後に「牛乳」ですが、これは短篇集なら短篇を1つ、長い本なら章を1つ、全部読みます。「主食」と「おかず」のほうはそれぞれ文章の途中でも区切りがきたらそこで読むのを止めますが、こっちは区切りがいいところまで読む。そうやって読書のリズムを変えているわけですね。

2014-02-27 20:40:07

まとめ

杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

まとめますと「だんだん読む量が増えていく」主食と、「同じペースで進んでいく」おかず「区切りのいいところまで読む」牛乳3つを順番に繰り返し読むということです。そうすることによってどれか1つがつまらなくても、区切りのところまで読んだら別の本を読めるという踏ん張りが効く。

2014-02-27 20:41:38
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

そして他の本を読んでいるうちに残りの2冊もいつの間にかぐんぐん進んでいく、という利点があります。読書中は気が散ってしまうことが多いですが、3点読みによって意識の分散を避けるという狙いもあります。トイレとかお茶を淹れるとき以外は席を立たずに済む(私は机読書派です)。

2014-02-27 20:43:07
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

ちなみに、「主食」を読み終えてしまったら次の「おかず」が「主食」に、「おかず」が終わったら「牛乳」が「おかず」にそれぞれ昇格します。そして新しい「牛乳」が参入するわけです。これを延々と繰り返しながら、私は日がないちにち本を読んでいます。

2014-02-27 20:44:50

ページのめくり方

杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

1)まず両手で本を持ちます。2)次に読み出すページを右手の親指で開きます。3)そうすると右手は、中指・薬指・小指で本を支えることになり、人差し指が空くと思います。この人差し指が働くわけですね。4)左手の指が送ってくるページを受け止めるのは右手の親指です。(続く)

2014-02-27 20:49:58
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

(承前)5)その間、空いている人差し指は、親指が左から来た1枚を受け止めるたびに、1、2、3、4と数を増やしながらページを繰っていくわけです。人差し指が親指に追いついたら、おしまい。これを繰り返します。いや、私はこうしているだけなので、別にやり方はなんでもいいと思うのですが。

2014-02-27 20:51:30
杉江松恋@11/12秋季例大祭こ02b @from41tohomania

まあ、私の個人的な手癖を書いただけなので、細かい動作自体は別にどうでもいいと思います。どうぞみなさんで工夫してみてください(あ、真似なんかしなくても全然いいと思いますよ)。

2014-02-27 20:53:17