お玉さんのほぼ日刊御手洗潔レビュー(5)

お玉さんによるほぼ日刊御手洗潔レビュー。 『レオナからの三通の手紙』、『さらば遠い輝き』、『後書きという名のお礼状』、 『里美上京』、『ボストン幽霊絵画事件』、『石岡くんゆーかい事件』、『最後のディナー』、 『御手洗くんの冒険 ブローフィッシュ教殺人事件』、『鈴蘭事件』、『Pの密室』の10本を収録。 続きを読む
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お玉と毒のぬまち @ottama709

さて、ほぼ日刊御手洗潔レビューその21『レオナからの三通の手紙』です。 1997年6月発表。 これも『島田荘司読本』収録ですね。 まさにタイトルどおり。レオナから「石岡クン」「御手洗同人誌の書き手」「読者」という謎のメンツへ届けられた手紙の内容が掲載されていますね。

2014-02-27 23:51:43
お玉と毒のぬまち @ottama709

『レオナからの三通の手紙』は、まぁ、石岡クンのもとから御手洗潔が消えたのは1994年頃、そんなデータぐらいしか読みどころが無いのですよ。 石岡クンへの手紙は話が脈絡なく飛びまくって情緒の不安定さに心配になります(麻薬キめながら書いたのだろう) あと石岡クンに対して妙によそよそしい

2014-02-27 23:53:48
お玉と毒のぬまち @ottama709

同人作家さんへの手紙も何が言いたいのかよく分からないわぁ〜(>人<;) あっ、読者への手紙は『ハリウッド・サーティフィケイト』の予告編になっているわ。(発売されたの四年後だけどね)

2014-02-27 23:53:56
お玉と毒のぬまち @ottama709

それじゃまた……、でレオナかの手紙は締められていたが、 ……次の機会は二度と無かった、とだけ言っておくよ。

2014-02-27 23:54:14
お玉と毒のぬまち @ottama709

さて、ほぼ日刊御手洗潔レビューその22『さらば遠い輝き』であります。 御手洗潔コミックアンソロジー本『御手洗さんと石岡君が行く』1998年2月初出。同年9月刊行の短編集『御手洗潔のメロディ』のトリを飾る一編ですね( ´ ▽ ` )ノ http://t.co/HjuhgEYvNc

2014-03-01 00:40:14
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お玉と毒のぬまち @ottama709

あっ、オレ所有の、御手洗さんと〜、1998年4月(発売2ヶ月)で11刷だわ。 めっちゃ売れてるヤン、このアンソロジーΣ(゚д゚lll) 内容はアレだけど……(>人<;)(というか原書房の御手洗コミックは『ちっぱーみたらいくん』以外……、全部アレだわ)

2014-03-01 00:40:51
お玉と毒のぬまち @ottama709

『さらば遠い輝き』 〜メロディの後書きにはこう書いてたよ。 「ムーヴメントな張本人が柱の小説を書いて欲しいと要求され、仕方なく書いた」 Σ(゚д゚lll)……し、しかたなく、って。 お、おれ、この短編、結構好きなのに……(>人<;)

2014-03-01 00:41:11
お玉と毒のぬまち @ottama709

あとアンソロジーが女性の読者であると想定しておきながら「女性を主人公として、叙情的な内容を持つストーリーをと発想した」←と、こんな気持ちで書いたみたい。 たぶん、読者は御手洗潔と石岡クンがイチャイチャする作品が読みたい、と思うのだが……。収録されてるマンガ、そんなんばかりヤン。

2014-03-01 00:41:36
お玉と毒のぬまち @ottama709

さて『さらば遠い輝き』だ。 男と女の駆け引きのお話で、ミステリ要素はほぼ皆無なんだよね。 特筆すべきは、ハインリッヒが初顔見せする作品である、ということ。(ただ2002年の『ミタライ・カフェ』までの4年間その存在は放置される) あと、地味に『異邦の騎士』の後日譚要素があること。

2014-03-01 00:41:59
お玉と毒のぬまち @ottama709

ハインリッヒの口から御手洗潔の石岡クンに対する感情を聞いて、泣き出すレオナはかわいいなぁ〜。 その様子からレオナが御手洗潔へ抱いている感情を窺い知ったハインリッヒの未練と諦めも、何か胸をうつ。 前半のレオナのデビュー直後のハインリッヒと出会う話が運命的な分、より切なさを覚えた

2014-03-01 00:43:10
お玉と毒のぬまち @ottama709

『水晶のピラミッド』と『アトポス』という下地ありきの短編で、御手洗シリーズを読んだことのない人間にはポカ〜ンな内容なのだが、シリーズの愛読者にはご褒美的ともいえる一本なんじゃないかな。 オレ、レオナと里美ちゃんならレオナ派なんだけど、この短編ありき、だからね

2014-03-01 00:44:52
お玉と毒のぬまち @ottama709

御手洗潔がああいう人なので、『異邦の騎士』のような構成でしか男女の機微を描くことができなかったわけで、恋愛面におけるレオナの想いやキャラクター性が、先の長編二作ではちょっとどころではない空回り気味だったわけだ。 『さらば遠い輝き』で、そこがやっと花開き読者に伝わった、そんな感じ

2014-03-01 00:45:38
お玉と毒のぬまち @ottama709

けど、これ『ハリウッド・サーティフィケイト』(2001年発表)の直後のお話だと考えると、レオナがあの映画に出演しているのは、明らかにおかしいんだよね。加筆の機会があったらあそこは徹底的に直してほしいなぁ。 あと、シュワルツェネッガーは、……やり過ぎだわ(>人<;)

2014-03-01 00:46:05
お玉と毒のぬまち @ottama709

あと、これも一応拾っておくよ…… http://t.co/H6PzmRo50k

2014-03-01 00:46:33
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お玉と毒のぬまち @ottama709

というわけで、ほぼ日刊御手洗潔レビューその23『後書きという名のお礼状』です。 石岡クンがアンソロジー参加の漫画家さんと食事をして、その作家さんの人となりを語る、そんな短編。 描かれたマンガに対しての内容解説は皆無である。 そして、石岡クン、浮かれ過ぎだっΣ(゚д゚lll)

2014-03-01 00:47:12
お玉と毒のぬまち @ottama709

まぁ、読みどころは、正直ない。 石岡クンはカラオケが苦手という告白があるくらいかな? ただ、島田荘司と作家さんたちとが食事会を交えたという事実が、何かガチンコすぎて、ちょっとこわい。

2014-03-01 00:47:31
お玉と毒のぬまち @ottama709

若い女性作家さんたちからの定期的な食事会開催の提案に対して、かなりノリノリな石岡クン。このアンソロジーを御手洗に送ってやろうか、とニヤニヤするほど浮き足立っている石岡クン。 だが、しかし……

2014-03-01 00:48:35
お玉と毒のぬまち @ottama709

ほぼ日刊御手洗潔レビューその24『里美上京』 犬坊里美が上京しやがったぁΣ(゚д゚lll) ……1998年9月。さちみりほ『石岡和己の事件簿』収録。(短編集『最後のディナー』の一本目ね) http://t.co/ZRwMbCx44c

2014-03-01 00:48:51
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お玉と毒のぬまち @ottama709

『里美上京』は、石岡クンLOVEの里美ちゃんが横浜の大学に編入して、突如訪れて、なし崩し的にデートするという、ミステリ要素皆無な作品。 ちなみに、これも『異邦の騎士』の後日譚要素が含まれているんよね。 逆にいうと、そこぐらいしか読みどころがない。

2014-03-01 00:49:40
お玉と毒のぬまち @ottama709

……『石岡和己の事件簿』は里美ちゃんが主人公的役割な、いかにも同人誌的ノリの内容なのだが、どうもそのコミックの内容に島田荘司が引っ張られた感じが…… このマンガ作品の構想とネームから「じゃ、石岡クンと里美ちゃんを再会させようか〜」的に短編『里美上京』が発生した可能性があるんよね。

2014-03-01 00:51:57
お玉と毒のぬまち @ottama709

このコミックとのフリートーク(?)部分で判明するのだが、「御手洗潔から見た石岡クンの話が見たい」という漫画家さんのリクエストから『さらば遠い輝き』が生まれみたい……。 漫画家さんの世界観から、里美ちゃんというキャラクターが再度浮かびあがった。そんな仮定も穿った見方ではないのでは?

2014-03-01 00:52:25
お玉と毒のぬまち @ottama709

『里美上京』自体は大したお話ではないが、シリーズの分水嶺的な作品ではあるわけで……。 内容は時代がかってちょっとキツイけど『石岡和己の事件簿』はシリーズを語る上では、ちょっと無視できない要素の一つかもしれない。

2014-03-01 00:53:06
お玉と毒のぬまち @ottama709

里美ちゃんが好きか嫌いかはこの際置いておいて…… 『里美上京』の一編、里美ちゃんという能動的に石岡クンを引っ張ってくれる女の子の存在と立ち位置が、その後のシリーズにおける世界観と可能性を、ものすごく広げる結果へと結びついているのは否定できないんだよね。

2014-03-01 00:55:08
お玉と毒のぬまち @ottama709

ちょっと話はズれるけど、『里美上京』から発生した石岡クンと里美ちゃんの関係 その関係性のおそらく集大成となる予定だった長編『伊根の龍神』……、読みたいよね……。 うん、この今だからこそ、出版できるのでは? と。どっか勇気のある出版社無いかしら?

2014-03-01 00:58:53
お玉と毒のぬまち @ottama709

さて、ほぼ日刊御手洗潔レビューその25『ボストン幽霊絵画事件』……。 メフィスト・1998年10月号掲載。 この短編が収録されている『御手洗潔のメロディ』が9月発売なので、メフィスト掲載即単行本化というのが当時の流れだったのかな? 御手洗潔の若かりし頃、アメリカでの事件ですね。

2014-03-03 00:20:59
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